衣替えの季節になり、しまっていた洋服を取り出すと、臭ってくる独特な衣類のニオイ。
洋服の量が増えれば増えるほど、その対策や手間が掛かってしまうもの。
衣類の種類もさまざまなものがあり、消臭対策に向き不向きもあります。
洋服の量が膨大になれば、膨大になるほど、その手間も増えてしまうでしょう。
そんな手間と時間をかけたくない方に向けて、自宅で出来て、なおかつ簡単なニオイ対策をお伝えします。
【臭い取り・消し方】衣替えの季節に気になる衣類の簡単ニオイ対策
ちょっとしたポイントを抑えるだけで、洋服にイヤなニオイがつくことなく、保管することが出来ます。
せっかくの衣類にイヤなニオイがついてしまうと、ガッカリしてしまいますよね。
原因と対策を知ることで、クサイニオイとは無縁の衣類を着用することが出来るでしょう。
もちろん、すでにニオイがついてしまった衣類への対策も紹介します。
【カビ・防虫剤】なぜ衣類が臭ってしまうのか?その原因とは
- 防虫剤やカビが原因
- 通気性の悪さがニオイをつきやすくする
着用して汗もかいていないのに、臭ってしまう衣類のニオイ。
せっかく着用しようと思って、クローゼットから引っ張り出してみたのに、ニオイがついてて着れないなんてことありますよね。
そういう時に限って、急いでいたりするものです。
その原因を探ってみると、じつは防虫剤やカビが原因であることがほとんど。
あの独特なニオイは、鼻を少し近づけただけで不快なものですよね。
衣類を収納するときに、防虫剤も一緒に入れるものですが、じつは密閉空間のためニオイがつきやすくなってしまいます。
衣替えをするまで、季節外の衣類はほとんどタンスやクローゼットを開閉しない方が多数ではないでしょうか?
もし開けるとしても一ヶ月や何週間に一回程度のもの。
そうすると気づかぬ間に防虫剤のニオイがこもり、衣類へのニオイの付着を起こしてしまうのです。
皮脂や汚れ・洗剤の残りを落とさないとカビは繁殖する
- 湿気はカビの好物
- 付着物はすべてエサになる
カビのニオイの原因は、衣類についた汚れがほとんど。
じつは衣類は目に見えないところで、落としきれない皮脂や汚れ、洗剤の残りの成分が付着しているものです。
その付着した皮脂や汚れをエサにしながら、カビは繁殖します。
密閉した空間でなおかつ空気の通りが悪い場所は、カビが好む空間です。
季節が変わり、いざ衣類を着用しようと思う頃には、カビが蔓延した衣類になり、カビ臭いニオイを発することに。
トラブル注意!カビアレルギーにも注意する
- カビアレルギーを発症する
- 派生した病気を引き起こす可能性がある
衣類のカビ臭いニオイだけなら何とかできますが、カビアレルギーを持っていればさらに大変。
アレルギーの症状が起こると、咳や痰、鼻炎に結膜炎、その他にも多くの症状が発症する恐れがあります。
カビというのはとても手強く、じつはなかなか死にません。
カビの種類によっては、生息できる温度は氷点下マイナスから、100度近くまで生存できるものも存在します。
ニオイだけでなく、それに付随した病気などの恐れもあるため、ただのカビと侮ってはいけないでしょう。
正しい対策をし、しっかりとカビを退治すること。
そして、清潔でカビ臭いニオイとは無縁の衣類を着用しましょう。
大切な洋服にニオイをつけないための3つの対策
防虫剤のニオイやカビ臭いニオイは、出来れば外出前に消臭しておきたいもの。
急に寒くなったり、熱くなったり季節の変わり目の時期に電車に乗ると、防虫剤のニオイやカビ臭い衣類を着用した人に出会うことがありますよね。
特に朝の急ぎがちな時間帯に電車に乗ると、遭遇する確率が高くなります。
自分では気付きにくいですが、汗のニオイと同様で他人には分かってしまうもの。
自分自身が防虫剤クサイ、カビクサイ人になる前に手入れをしましょう。
殺菌!風通しの良い場所で天日干し
ココがポイント
- 60分以上天日干しをする
- 防虫剤のニオイには陰干し
カビ臭いニオイには、お布団のように日光に当てながら、風通しの良い場所で干してしまいましょう。
カビは乾燥と日光による殺菌効果で死滅します。
陰干しでも一定の殺菌効果を得る効果もあるのですが、日光による殺菌に比べると雲泥の差です。
それは実験結果の数値でもデータとして残っています。
その内容は、同量のカビが付着した衣類を、日光を当てて干したものと陰干しで干したものに分け、そのカビの残量を調べた実験です。
日光を60分ほど当てると、ほぼカビは検出されなくなりました。
陰干しの場合は、元々数千万のカビの量が数百万程度に減少はしましたが、数多く残っていたのです。
つまり、日光にはそれだけカビを死滅させる効果があることの裏付けが取れたということですね。
カビによるニオイ消しには、日光を直接当てて死滅させる天日干しの方法がもっとも効果的です。
ただし、防虫剤のニオイ消しには向かないでしょう。
防虫剤の成分を含んだ衣類は変色を起こしてしまう可能性があるため、注意が必要。
天日干しよりは、陰干しによる乾燥がベターです。
消臭対策!スチームアイロンの蒸気
ココがポイント
- 蒸気で繊維からニオイを飛ばす
- 時間に余裕があるとき向け
スチームアイロンの蒸気は優れものです。
アパレル関係の仕事では、日常的に使われているのですが、シワを取るだけでなくスチームはニオイ消しにも一定の効果があります。
そのため、衣類のタグ表示に沿いながらスチームを当ててニオイを飛ばす方法もあります。
頑固なニオイも意外と飛ばしてくれるので、時間がある場合はスチームアイロンを当てて消臭するのも効果的な方法と言えるでしょう。
除菌!洗剤での漬け置き・洗濯
ココがポイント
- 洗濯前にカビに直接つける
- 漂白剤はニオイ落としにもなる
カビ汚れには洗剤を使い、つけおきすることで、カビを取り除く方法も効果的です。
洗濯機などに入れる前に、カビ部分に漂白剤を染み込ませたタオルや綿棒などで、直接塗布。
そのあとに、漂白剤などで洗濯すると、汚れやニオイもしっかりと落ちます。
防虫剤のニオイを消臭するために、漂白剤による洗濯も効果的。
漂白剤には汚れを落とすだけでなく、ニオイを落とす効果もあります。漬け置きも同様に効果的。
ただし、注意が必要な場合もあります。
洗濯槽などにカビがこびりついていると、せっかく洗った衣類にまたカビがつくだけでしょう。
日頃から洗濯機などの手入れも忘れずに行っておくことが大切です。
【衣替え・保管方法】ニオイを未然に防ぐための対策
衣替えの季節になってニオイがついてしまう前に、やっておくべきいくつかの対策を紹介します。
どれも簡単にできるため、すぐに実践してみましょう。
ニオイ予防には、保管方法がカギをにぎるといっても過言ではありません。
防虫剤の置き方・収納のコツ
- タンスの場合は畳んだ衣類の上に置く
- クローゼット・ラックの中央に置く
- 複数置く場合は等間隔に置く
防虫剤の置き方や収納のコツを心得ることで、衣替えの季節の手間を省くことが出来るでしょう。
まずは、防虫剤の置き方です。
防虫剤の成分というのは、じつは空気よりも重いため、上から下に広がっていくものです。
下に置いてしまうと、上には防虫剤の成分がしっかりと行き届きません。
そのため、タンスやクローゼットなど収納タイプによって、置き場所を考えるのが重要です。
タンスなどの場合は、折り畳んだ衣服の上に置きます。
クローゼットや洋服のラックなど、ハンガーに掛けて保管する場合は、中央に吊るしながら置くのがベストです。
防虫剤が複数ある場合は、掛けている洋服の等間隔ごとに、防虫剤を吊るしましょう。
収納のコツはつめこみ過ぎない・防虫剤の邪魔をしない
最後に収納方法です。
衣類の詰め込み過ぎや掛け過ぎは、防虫剤の役割の邪魔をしてしまう場合があります。
引き出しやケースに衣類を詰める場合は、8割ほどを目安にして収納しましょう。
あまり詰め込み過ぎでも、効果がまんべんなく全体に行き渡りません。
すこし余裕を持たせることが肝心です。
クローゼットやラックにかける場合は、パックタイプやシートタイプ、または洋服カバーに防虫剤が入ったタイプを選択しましょう。
洋服カバータイプは、オープンな空間で成分が逃げやすい欠点を補ってくれます。
防虫剤の使用期限を守る・換気を行う
- 使用期限を確認する
- 防虫剤は入れすぎない
- 定期的に空気に触れさせる
最後に防虫剤の使用期限を守ることも大切。
入れ過ぎも過剰な効果でニオイの原因となりますし、期限切れの防虫は虫食いの被害を起こします。
商品に記載されている、使用期限をきちんと守り、適量の防虫剤を使用するようにしましょう。
また、衣替えで寝かせている衣類も換気を行うなどして、換気を行うことも大切です。
密閉された空間はニオイがこもりがちで、湿気も溜まりやすいです。
たまに換気する程度で良いので、衣類を空気に触れさせることも、防虫剤のニオイとカビのニオイを防ぐことに繋がるでしょう。
今回のまとめ
衣替えの季節になると、こびりついた防虫剤やカビのニオイにげんなりすることも多いですよね。
ただ、ひと手間をかけることで、衣類にニオイがつきにくくなり、更には衣類自体の寿命も長くします。
クリーニングに出すことも出来ますが、できれば無駄な出費は避けたいもの。たった一手間を怠ることで、余計な手間と出費になってしまいますね。
お気入りの衣類や大切な仕事着や制服にも、しっかりとニオイ対策を施して、自分自身から発するニオイをコントロールしていきましょう。
さわやかなニオイが人に与える印象は、想像以上に気持ちの良いものですからね。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。