ニオイに関するニュースや新製品などの情報をお伝えしていくのが、この気になる!ニオイのニュース&新商品リリースです。
とくにわたしが、個人的に気になったものをピックアップして、それをお伝えしていきます。
今回の検証自体は、2018年前後のものですが、内容はニオイが人に与える具体的な影響について。
結論から言えば、じつは汗のニオイによって人は生産性が落ち、そしてやる気が低下するという実験結果が出たというもの。
それだけでなく、精神的なストレスを受けた際に出るという「クロモグラニンA」も増加することもわかったのです。
今回は汗のニオイとその与える影響についてのニュースについて、掘り下げていきましょう。
ニオイと科学の関係・企業×専門家のタッグによる実験と検証
今回の実験は、ユニクロのインナー「エアリズム」がより商品開発に生かすために、杏林大学名誉教授の古賀良彦先生監修のもとで行われた実験です。
医学のプロと企業という異色のタッグによって、今回は科学的な側面から、汗のニオイが与えるさまざまな影響についての検証が行われました。
ニオイは個人差があり、人それぞれによって感じ方もさまざま。
どちらかというと、個人の感覚でなんとなく判断されがちなことが多いですよね。
しかし、今回は科学的な側面からのアプローチにより、曖昧な感覚でなく明確な数値として結果が表れました。
ニオイがモチベーションに影響を与える・自分自身と周囲を変化させる
今回の検証において、わたしたちに無視できない数値や科学的な証明が出ました。
なんとなく汗のニオイは誰しも日頃から身近に感じているものですよね。
その汗のニオイによって、わたしたち自身も影響を受け、さらには人にまで多大な影響を与えていることが見えてきました。
今回の検証によってまず、心理、気分、ホルモン、集中力に大きな影響が与えることが分かりました。
「このニオイ嫌だな」
「気分が悪くなるな」
「気が散るな」
汗の不快なニオイを嗅いだ際に、わたしたちはこんな風に感覚的に感じていたのです。
しかし、今回それが科学的に裏付けが取れ、証明される形となりました。
心理・気分・ホルモン・集中力に変化が出た
- 気分がネガティブになる
- ストレスホルモンの分泌増加
- 生産性の低下を感じた
- 集中力が低下
今回、その検証は心理、気分、ホルモン、集中力、それぞれ4つの分野を個別に検証を行いました。
その検証方法は、心理学の分野において用いられてる方法を採用。
気分や感情の変化や、その状態を調べる実験方法です。
変化の差が分かるように汗臭を嗅いだ状態、無臭の状態で、心理状態の変化を別にして検証したものです。
上記4点が、汗のニオイを嗅いだ際の、それぞれの変化をまとめたものです。
汗のニオイを嗅いでしまうだけで、これだけのマイナスな変化が生じました。
さらに注目すべきは、男性よりも女性のほうが、更に影響が大きいことが分かったのです。
気分がネガティブになるなどの、心理面についての検証では、怒り、混乱、落ち込みなどさまざまな気分の変化の項目が設けられました。
そのなかでも、「無気力や疲労」の項目においてもっとも顕著な変化が表れました。
つまりニオイだけで、疲労感を与え、やる気を奪ってしまうのです。
臭いニオイはストレスを与え・仕事の能力を低下させてしまう
- 女性は男性に比べて6倍のストレスを感じた
- 生産性とモチベーションの低下
ストレスホルモンの増加など、科学的な数値の検証では、精神的なストレスの指標といわれる、ストレスホルモン「クロモグラニンA」の分泌量を検証しました。
その結果、男女ともにストレスを感じる数値が上昇したのですが、なんと女性は男性の6倍もの数値を叩き出しました。
生産性の低下を感じる心理状態での検証では、「気分が暗くなる」「気分が悪い」などと自覚的に感じやすく、精神状態に悪影響が伺えました。
また「やる気がでない」「頭の回転が遅くなった」など、パフォーマンスの低下を感じている人も多くなりました。
モチベーションの維持にも影響を与えているのです。
これらは感覚ではなく、実際に科学的な証明の裏付けが取れている点が、なにより見逃せないでしょう。
男性ではなく女性が注意!集中力の低下は女性に起こる
- 男性は集中力に変化なし
- 女性は集中力が低下した
最後に集中力を測定する検証が行われました。
計算問題の達成数、正答数では男女合わせた結果では、集中力の顕著な低下は見られませんでした。
しかし、男女別に分けた途端にその数値に変化が表れたのです。
女性は汗のニオイを嗅いだ場合、数値が低下しました。
集中力の低下を証明しただけでなく、女性がニオイに敏感であることの裏付けも取れた検証といえるでしょう。
印象アップ!周囲に良い影響を与えるニオイをまとう
今回ただのニオイが、周囲の集中力を奪うなど、さまざまなマイナスな効果を与えてしまうことが分かりました。
しかし、ここで大切なのは、ニオイをしっかりと管理をすることで、これらの悪影響を与えずに済むということ。
そして、逆に集中力を向上させたりする、良いニオイも存在するということです。
じつはニオイの面で、自分自身の印象を決めている要素が、少なからずあることが分かったはず。
今後は悪影響を与えてしまうニオイを徹底して防ぎ、次のステップとして良いニオイへと変化させていくことが、大切ということです。
本日をきっかけに、自分自身を振り返り、日頃のケアをおこたらずにやっていきましょう。
今回のまとめ
今回はニオイを科学的な側面から、検証する実験のニュースでしたが、思ってた以上に汗のニオイが人や自分自身に与える影響の大きさを知ることが出来ましたね。
ニオイをマネージメントしデザインすることが、今後の人生に大きな影響を与える。
これらの言葉は、決して大袈裟ではなく、事実であることが証明されたともいえるでしょう。
注意しなければいけないのは、自分自身の汗のニオイは気づかないもの。
それだけに、知らぬ間に人へ影響を与えている可能性があると、考えたほうが良いでしょう。
大切なのは、日頃から自分のニオイを意識し、抑えてデザインしていくことです。
おおげさではなく、自分自身のニオイとうまく付き合っていくことが、自分自身の今後の人生をきっと明るく彩っていくことは間違いないでしょう。
あなたの知識が増え、すこしでも役に立つことができますように。最後までお読みいただきありがとうございました。