日本人は海外から見ると、非常に清潔である印象といわれています。
ニオイや汚れに非常に敏感で、ゴミも少なく非常に町並みなども整い、海外から来た観光客などは、その完璧主義でクリーンな印象に驚くそう。
そんな清潔感溢れる日本のニオイ事情は、わたしたちもなんとなくでも知っているはず。
海外からみると、異常なほどの清潔主義です。
しかし、その反面で在日外国人の7割が、日本人の口臭にガッカリしたという調査データもあります。
さらには、海を渡った向こうでのワキガやニオイ、デオドラントに関する実態はほとんど耳にしません。
掘り下げていけばいくほど、日本はこれだけ清潔さを求めておきながら、自分自身のニオイ対策への関心が低いことが、浮き彫りになってきました。
そこで今回、海外のニオイへの認識や対策、デオドラント事情、日本と海外の意識の違いについて、詳しくお伝えしていこうと思います。
ヨーロッパ・アメリカなどをはじめとした海外でのワキガの認識・ニオイの文化の違い
日本では、腋臭症(ワキガ)を持つ人数は、10人に一人の割合といわれています。
その割合だけを見ると、圧倒的に数が少なく、ごく少数派になりますね。
しかし、海外では人種によって異なりますが、大半の8割近くがワキガ体質であると言われています。
- 日本では10人に1人の少数派
- 海外では10人中8人の多数派
黒人の方であれば、100%近いなんて話もあるほどです。つまり日本とは真逆で、圧倒的な多数派であることが分かります。
日本ではワキガ=少数派で異質なもの。
海外ではワキガ=多数派で当たり前で自然。
となっており、そもそもの認識と割合も根本的に違うことがわかります。
そのため、海外では脇が臭いことで、不快に思うことはあっても、それが差別になるようなことはありません。
日本でワキガ体質であるだけでマイナスイメージ
しかし、日本に目を移すと、その価値観は変わってしまいます。
日本では、ワキガであることは、一種の病気のように扱われてしまう側面があります。
手術では保険が効き、ワキガの手術を考えて病院へ行くことは、海外ではほぼ考えられません。
なぜなら、海外では脇が臭いのは当然で、臭うものという考え方が根底にあるためです。
デオドラントによるケアも当然のように行い、思春期になり脇が臭いはじめると、大人への階段をのぼる第一歩、という認識まであるのです。
もちろんデオドラントケアをしなければ、臭いという認識にはなりますが、日本のような、少数派の疎外感を感じることはないでしょう。
さらに掘り下げていくと、日本と海外では、とても大きな違いがあったのです。
アメリカではデオドラントケアは子供のときに授業で習うもの
まず、アメリカなどでは小学校あたりから、デオドラントケアをするように学校で習います。
授業の一部であり、生活の一部であり、エチケットです。
学校内で授業の一環として、デオドラントはケアの時間が設けられ、ケアの仕方まで指導を受けるような形になります。
- 学校でオーラルケアを学ぶ
- 子供の頃から関心が高い
いまの日本では、炎上の的にもなり、考えられないことでしょう。
朝わたしたちが食事を摂り、顔を洗い、歯磨きをして、そして髪をセットするのは当たり前です。
そこにアメリカでは、デオドラントケアが入っています。
恥ずかしさや後ろめたさはありません。いわゆる朝の日課の一部なのです。
朝シャワーはデオドラント対策の一種
そして、デオドラントケアする前には、ニオイ対策として、きちんとシャワーに入る徹底ぶりです。
日本では、夜も朝もシャワーを浴びる人数は少数ですが、アメリカではごく当たり前のことです。
たとえば、日本で生活してても、香水のニオイが強い海外の方がいますよね?
それには理由もあります。ファッション的な意味合いでの香水ではなく、エチケットとして、コロンなどを使用されているケースが多いです。
デオドラントケアとしての、意味合いが強いのです。
これだけを見ても、日本人とアメリカ人では、ニオイ対策に掛ける時間が大幅に違うことが分かりますね。
なにより、徹底したケアは、デオドラントケアだけで終わりません。
社会背景が関係!?徹底されているオーラルケアの理由は?
オーラルケアとは、口腔内を清潔するための手入れのことです。むし歯や歯周病など、予防するためのケアです。
日本ではオーラルケアというと、大半の人が、歯磨きだけで終わっているのではないでしょうか。
まず、そこから日本とアメリカでは、大きな違いがあります。
アメリカでは、脇のニオイ対策と同じように、日常的にオーラルケアが行われています。
それは、日常的なキスやハグの文化の影響もありますが、アメリカの社会背景も一つの要因であることが見えてきました。
アメリカの医療システムと、オーラルケアの強い結びつきが浮き彫りになりました。
日本とアメリカでの医療制度の違い
日本では、虫歯が出来れば、当たり前のように歯医者に行きます。
そして保険が適用されることにより、負担が少なく治療を行うことが出来ますね。
それだけでなく、日本は全国民が保険に加入し、基本的な医療費は3割負担で済みます。
しかし、アメリカでは、まったく実情が違います。
- 日本では保険により3割負担
- アメリカでは全額を自己負担
日本に比べて貧富の差が激しく、5000万人近くの人間が、保険にすら入ることが出来ていません。
ということは、治療を満足に受けることさえも出来ません。
むしろ治療を受けたとしても、そこには費用の負担というネックがあるのです。
超高額な医療費が背景にあった
アメリカでは、超高額な医療費だとしても、すべて自己負担します。虫歯一本で、治療費が数十万円なんてこともザラです。
とりわけ歯医者の料金は、とても高額です。虫歯や歯の治療などには、出来るだけ費用が掛からないようにしないといけません。
病気を抱えてしまうということは、それだけで家計を圧迫させてしまうのです。
経済的に余裕がない家庭では、死活問題になってしまうのです。
このような理由から、オーラルケアについては、人一倍ケアが行われているのでしょう。
通常の歯磨きだけではなく、マウスウォッシュやデンタルフロスなども、当たり前のように行われています。
また子供の時から、歯並びにも強い関心を持つのは、就職に不利になるからなんて話もあります。
このような社会背景があることによって、徹底的に対策をされているのです。
ニューヨークで感じた驚きの文化!ガムで口臭対策
ふと考えてみると、アメリカなどをはじめとした海外では、お店でガムを噛んでいる人が多いと思いませんか?
わたしもニューヨークへ行った際に、店員さんなどが、当たり前のようにガムを噛んでいることに驚きました。
しかし、調べたり、知人に訪ねてみると、口臭対策やオーラルケアのためにガムを噛んでいることを、知ってとても感心しました。
もちろん、ガムが好きで噛んでいる人もいるでしょう。
- ガムは嗜好品でありながら口臭対策にも
- 人一倍オーラルケアに関心が高い
ただ、そのなかでも嗜好品として、ガムを日常的に好んでいるわけではなく、口臭対策の選択肢があることに驚かされたのです。
誤解のないように言っておきますが、すべての場所や人々が、ガムを噛んでいるわけではありません。
もちろん日本では、アメリカと同等にガムを噛める環境にもありません。
とはいえ、わたしたち日本人も参考にしながら、取り入れていくべきでしょう。
在日外国人の7割が、日本人の口臭にガッカリしてしまうのは、無視できない事実です。
そこには、管理意識の低さ、文化の違いが影響しているのかもしれません。
今すべきことは、具体的な口臭や体臭への対策です。
日頃の習慣に、少しのコツを足すだけでできるので、今日から正しいオーラルケアを始めましょう。
今回のまとめ
日本やアメリカをはじめとする海外では、ニオイに対する認識や意識、対策までまったく違うことを改めて知ることができました。
人間である以上、ニオイは必ずあるものです。しかし、言い訳せずにしっかりと管理していくことが、大切であることを再認識しました。
アメリカや欧米のニオイに対する寛容な部分は見習いつつ、そしてしっかりとしたニオイ対策は、積極的に自分自身でも取り入れていきたいですね。
これをきっかけに、自分自身のニオイに気を配りながら、日頃から生活を送っていきましょう。
今日が素敵な一日になりますように。最後まで読んでいただき有難うございました。