現代人を悩ます口臭には、さまざまな原因があります。
しかし、口臭の原因は病気などの治療が必要なものから、生活習慣などの見直しによって改善できるものまで幅広く、そして複雑です。
現代社会において、程度の差はあれ人との接触は避けられません。
そんなとき、相手に不快なニオイを与えないためには、日頃のケアだけではなく、生活習慣の見直しも重要な要素です。
改善のために必要なのは、食事、便秘、呼吸の3つです。
【簡単・おすすめ】口臭予防に必要なたった3つの生活習慣の改善
まずはじめに、口臭の基礎知識に関しては、こちらの記事からどうぞ。
冒頭でもお伝えしましたが、食事、呼吸、習慣が口臭の予防または改善となります。
どれもすぐに取り掛かれるものばかりですので、もしも口臭が気になる・予防したいという方は実践してみてくださいね。
今回は、普段の自分自身の生活習慣と比較しながら、見直してみましょう。
後述する3つのポイントが、日頃の生活習慣の中で不十分な場合は、その点が自然と改善点ということになります。
今すぐ簡単セルフチェック・口臭の原因は意外なところに!?
口臭の原因を考えるたときに、すぐに思い浮かべるのが、ニオイの強いものを食べることによって、発生するイメージが強いとおもいます。
もちろん、そのようなケースも多いのが事実。
しかし、じつは単純な生活習慣などが原因で、口臭を引き起こしているケースも少なくありません。
繰り返しになりますが、今回のキーワードとなるのは、食事、便秘、呼吸です。
もちろん歯磨きなどによる基本的な対策はもちろんのこと、この3つを意識することで、口臭は予防することが出来るでしょう。
咀嚼を意識・食事はよく噛んで食べる
現在アナタは食事の際、どれくらいの咀嚼回数でしょうか?
東京福祉保健局のデータによると、現代の食事にかける時間は11分で咀嚼回数は620回が平均と言われています。
歴史をさかのぼると、卑弥呼の弥生時代は食事に50分。
咀嚼の回数は3990回で現代の6,5倍。戦前の昭和初期は、食事時間が約22分で1420回で現代の2倍。
- 食事のときは咀嚼回数を意識する
- 片側に偏らないよう両側で噛む
食生活や時代の変化によって、食事にかける時間も咀嚼の回数も大きく減少しています。
それくらい現代人は、咀嚼の回数も食事に掛けられる時間もありません。
しかし、それは同時に口臭の原因を引き起こすことにも繋がっているでしょう。
食事を噛むことで得られるメリットは数多く、その中でも口臭に関係することは複数存在します。
唾液の分泌を促し消化を助ける
なぜ、噛めば噛むほど口臭を予防できるのかと思いませんか?
食事の際に沢山噛めば噛むほど、それだけ唾液が分泌されることになるからです。
唾液が分泌されることによって、それが消化を助け胃腸の負担をへらすことに。
- 胃腸の負担を減らし不調のリスクを減らす
- 食べかすや細菌を流す効果
そして、唾液には食べかすや細菌をながす効果があります。
口臭の原因になりやすい胃腸の負担をへらし、食べかすや細菌をながすことで、口の中が清潔になり、口臭を防ぐことにもつながります。
唾液が増えることで口臭の原因となる、舌の汚れ(舌苔)をつきにくさせる効果も。
歯周病やむし歯を防ぐ
もう一つは唾液が分泌されることで、口臭の原因になる歯周病やむし歯を防ぎます。
前述の胃腸の負担がへることで、消化を助けるだけではなく、唾液が正常に出るように。
- 口内を健康に保つ
- 病気のリスクを減らす
その結果、口の中が乾燥をすることなく常に唾液で殺菌された状態になります。
それにより口の中が乾燥をすることなく、口臭防止。
そのほかにも、歯周病やむし歯などの細菌を抑制する効果を発揮するなど、良いことづくめなのです。
咀嚼回数の目安
これは一回で大体30回を目標にするのが良いそう。
急いでいる時など、食事に掛けられる時間がない時こそ、咀嚼回数だけでも意識してみましょう。
一回一回の咀嚼回数を数えるのは大変かもしれません。
- 30回を目安にする
- 脳の活性化にもつながる
最初のうちだけ意識して数えると、徐々にその咀嚼回数になれ、自然と定着化しと回数も増えていきます。
よく噛むことで肥満予防や脳の活性化にも繋がりますので、口臭予防だけでなく得られるメリットは沢山ありますので、是非すぐに取り入れてみて下さい。
便秘は口臭の原因!?予防しよう
便秘=口臭?全く関係ないように見えますが、意外なところで口臭の原因になっている可能性があります。
本来、便とは体内に溜まった余分なものを排出するもの。
それが排出されないと便は腸にたまったままの状態になります。
すると便が腸内で腐敗し、有害物質が作られることに。
- 便秘と口臭は密接な関係
- 便秘解消・予防がポイント
その有害物質は体内を巡り、肺にまで到達。それが自分自身の吐く息となって、外に放出されるのです。
便が原因の物質による口臭、想像するだけで強烈なニオイの原因ですね。
これではいくら歯磨きをしても、どれだけ食事に気を遣っても、口臭は抑えられません。
そのためには便秘の改善が必要でしょう。
食事による改善
食事では下記の項目を意識することが大切です。
- 食物繊維が豊富な食事を摂る(野菜、きのこ類、豆類、海藻類)
- 水分の摂取を多くする(水が不足すると便が硬くなります)
- 発酵食品(乳製品)を摂る・ヨーグルト、納豆など
- 適量の油を取り入れる(腸内の通りが改善する)
不規則な食生活は避け、三食しっかりと規則正しくとることを心掛けましょう。
朝食など抜きがちですが、きちんととることが大切です。
運動不足の解消
慢性的な運動不足になると、当然筋力も落ちてしまいます。
その結果必要な腹筋も衰え、腸の動きも鈍るため便秘の原因に。
改善のためには、定番の腹筋運動を行うことが、最も効果的です。
- 筋力の低下を招く
- 筋力の低下により便秘などの慢性化につながる
便がスムーズに出やすくなり、便秘の改善につながります。
無理のない範囲で取り入れてみましょう。
腹筋がむずかしい場合は、マッサージやツボ押しも効果的です。
ストレスを溜め込まないようにする
ストレスや緊張状態が続くことによって、副交感神経のはたらきがうまくいかなくなります。
そうなると腸の動きが悪くなり、便秘へとつながります。
腸はとくにストレスの影響を受けやすい場所。
- ストレスとニオイは直結する
- 定期的に解消する
知らない内に緊張状態が続き、ストレスを感じていることはありませんか?
日頃からストレスを溜め込みやすい環境にいる場合は、環境の改善やストレス発散をしましょう。
口呼吸より鼻呼吸を意識する
普段、口呼吸をしている場合は口の中が乾燥しやすくなっており、それが口臭の原因になっている可能性もあります。
緊張したときなどに、口が乾いたりしますよね?
- 口呼吸は口内の乾燥につながる
- 鼻呼吸は口臭対策
その時に口臭が強くなるのには、乾燥がおおきく関わっています。
乾燥は口臭における大敵です。
こまめに水分を摂るようにして、口内の乾燥を防ぐようにしましょう。
鼻呼吸に切り替えることで得られる多数のメリット
じつは鼻呼吸に切り替えるだけで、口臭予防とそれ以上の効果も期待出来ます。
唾液が乾燥により奪われないため、口の中の唾液の十分な確保と、それにともなう歯周病やむし歯の予防。
そして、吸い込んだゴミやほこりの除塵。十分な酸素を得られることでの深い睡眠。
ウィルスやホコリの直接の侵入を防ぎますので、インフルエンザにもかかりにくくなります。
- 歯周病や虫歯の予防
- 不純物を体内に取り込みにくくする
- 深い睡眠
- 良質な睡眠による疲労回復
呼吸法を変えるだけで、これだけ多くのメリットを得ることが出来ます。そして、これ以外にもまだまだメリットがあるのです。
普段、気がつくと口呼吸になっていませんか?
そんな時は意識をしながら、鼻呼吸に切り替える習慣をつけましょう。
鼻づまりやアレルギー持ちなどの場合は、鼻洗浄や鼻に専用のテープを貼って改善するのがオススメです。
就寝時は特に口呼吸になりやすいので、注意が必要でしょう。
3つのポイントと日頃の生活を比較してみる
口臭の原因となる、3つのポイントをお伝えしました。
すでにこの3つのポイント自然とおこなうことが出来ていれば、つぎの口臭対策はオーラルケアを中心におこなう必要があります。
逆に不十分な点が見つかった場合は、その点を改善しながら、日頃のオーラルケアもおこなっていく必要があるでしょう。
問題点が見つかったら、あとは実行にうつすだけです。
しかし、間違った方向に行動を起こしてもすべての時間と努力が水の泡となります。
正しい努力をおこなうことで、確実に望む結果を得ることができるでしょう。
今回のまとめ
今回、口臭の原因を歯磨きなどのオーラルケアなどの、定番的なところとはまた別に、違う角度から掘り下げてみました。
いくら歯磨きをしても口臭が気になる場合は、意外なところにその原因が潜んでいるかもしれません。
逆に今回の生活習慣の改善をしても、オーラルケアを怠ったり、歯周病や胃などに病気を持っている場合は、口臭は改善されません。
定期的な診察と日頃のオーラルケアが何より大切になってきますので、素敵なニオイと口腔環境を手にするためにも、自分自身で管理していきましょう。
ニオイを指摘される前に、みずから対策をしておくことが、大人のエチケットですね。
《口臭》誰にも言えずに悩んでいませんか?バイオクリニックにご相談ください
あとがき
人と接する機会が多いと、口臭はとても気になってしまいますよね。
わたし自身も口臭が気になってから、オーラルケアはもちろんですが、今回の生活習慣の改善も意識するようになりました。
その結果、口臭の原因となりやすい舌の汚れ(舌苔)が明らかに減りました。
その結果、人との距離が近くなることに不安を感じなくなり、日常生活もスムーズに楽しく送れることに。
ニオイの不安が行動の制限になってしまっていることに、改めて気付かされました。
改善をきっかけに目の前の視野と行動範囲が一気に広がり、自分自身が一新されたような感覚です。
今、抱えている悩みを喜びに変えられたら、どれだけの楽しみが毎日に増えると思いませんか?