あなたは自分の口臭に自信がありますか?
人との接近した会話、テーブルを囲んでの食事、デスクワーク、接客業などでも、さまざまなシチュエーションで他人のニオイに触れる機会は多いものです。
そんな時に自分のニオイが心配になったり、逆に他人のニオイが気になったことは誰しも一度はあるはず。
しかし、日常的に人と接近する機会が多くありながら、意外にも自分の口臭対策をしている人は多くはありません。
10代から70代まで全年代において悩みを抱えているのにもかかわらずです。
そこで、今回、普段の歯磨きなどの当たり前のところから、もう一歩踏み込みます。病院でのオーラルケアのメリットと重要性についてお伝えします。
会話前にチェック!もう人との接近も怖くない!口臭の原因と予防対策
口腔ケアの先進国である欧米に比べて、日常的に人とハグをしたり、キスをしたりする文化が日本にはありません。
その影響もあってか、じつは口腔ケアにおいて大きな遅れを取っています。
欧米人からすると日本人の口臭は本当に”残念”とのこと。
この残念な気持ち、じつはその先にある、大きな信頼を落としかねません。
アメリカなどのビジネスの場では、「仕事をしたくない」に直結する可能性があるからです。
病院での口臭ケアの割合は10%未満
- 80.6%が口臭が気になる
- 歯医者に行くのは10%未満
日本医師会による調査結果によると、日本人の80.6%が口臭が気になると回答。
その内訳は男性が、76.2%。女性が85.3%。やや女性のほうが口臭が気になる割合が多くなりました。
そして、その中でも約4割が、他人から口臭を指摘された経験があるそうです。
実際に会話の途中に顔をそむけられたり、距離を取られたり、ジェスチャーや態度で示された割合が4人に1人。
しかし、その80%の中で歯科医院に行くのは10%未満とのこと。
ニオイを気にしていながら、実際に本格的にケアを行っている人数は、大幅に減ってしまうのです。
口臭問題は生きていくうえで、全年代における一生つきまとう悩みでもあり、向き合うべき問題でもありますね。
ガムを噛んだり、お茶を飲むなど、一時的な口臭対策となるものは広く知られています。
その反面、根本的な解決方法の知識や対策について、知る人はほとんどいません。
口臭の原因となる4大要素
解決策を知るために、まずはその原因を知りましょう。
口臭の原因となる要素は大きく4つに分類することが出来ます。
食事や飲食による口臭は知られていますが、じつは体内の不調やストレスなどが関係している可能性もあります。
食事や飲み物による口臭
特徴やポイント
- 口に含まれるもの全般
- 基本的には一時的な口臭である
これは最も口臭の原因として、想像のつきやすいものでしょう。
餃子にふくまれるニンニクやネギの入った料理全般、またタバコやお酒によるもの。コーヒーなどもそうです。
口から摂取するもの全般におけるニオイです。
口に入れた直後は特にニオイを強く発しますが、あくまで一時的な要素が強いものばかりでしょう。
翌日までニオイが残るケースもありますが、慢性的な口臭ではありません。
身体の不調や病気がからんだ口臭
特徴やポイント
- 体内の不調から来る口臭も多い
- 歯磨きなどで改善することが出来ない
呼吸器官や胃腸、のどから鼻にいたるまで、さまざまな身体の病気が原因で発せられる口臭です。
いくらケアを続けても改善できないことが多く、また自分で気づくことが難しい点も特徴でしょう。
注目すべきは口臭の原因の90%は口腔内にあることです。
この病的な口臭が原因の場合は、10%程度であることで、専門的な医師の判断も必要になります。
10人に1人は病気の可能性があり、そしてその中で病院に行く割合を考えると、ほぼ見落としているといっても過言ではありません。
疲れ・精神面やストレスによる口臭
特徴やポイント
- 強い緊張やストレスは乾燥を誘発する
- 乾燥は口臭の原因となる
ストレスを抱えたり、極度の緊張に襲われた時に、口が乾いてしまうような経験はありませんか?
まさにその瞬間が、ストレスや精神面の影響から口臭が強くなってしまう場面です。
気にしすぎるあまり、自分自身がクサイニオイを発しているのではないかと思いこむことがはじまり。
そこから心理的な負担により、口臭が強くなる場合も。
ストレスや精神的の影響から唾液量が少なくなるとことで、口臭につながる場面全般にいえるでしょう。
生理的な原因の口臭
特徴やポイント
- 寝起き直後は口臭がもっとも強い
- 唾液の分泌が減少しているとき
生理的な口臭の特徴は、病気などがからんでいるわけではありません。
常に不快にさせるニオイを発しているわけではなく、時々不快なニオイを発する程度であること。
また身体のコンディションやストレスに対する耐性などによって左右されるケースもあります。
女性の場合は生理や妊娠時のホルモンバランスの変化も関わってきます。
病気の有無ではなく、誰にでもあるニオイで、寝起き直後や緊張によるストレスを強く感じた場合、または空腹状態などに起こることが多いです。
唾液の減少や乾燥時はとくに注意が必要である
寝起き直後など口の中が明らかに乾いていたり、ネバネバしているような感覚になったことはありませんか?
それはまず、唾液の分泌が減少しているのが原因です。
具体的には、口腔内では殺菌作用のある唾液の割合が減少し、代わりに口臭の原因となる物質が多く作られることで、それが口臭を引き起こすというメカニズムです。
しかし、これも一時的な要素が強いのが特徴。
水分を補給したり、食事をして空腹を満たす、基本的な歯磨きをすることで解消されるケースがほとんどでしょう。
あくまで生活習慣の改善や、唾液の分泌が単純に増えることで改善されるため、治療が必要ではありません。
病気によって引き起こされる3つの口臭原因
ポイント
- 歯周病や虫歯
- 口腔がんや蓄膿症・呼吸器官
- 入れ歯や金属の劣化
今回は生理的な口臭とは違い、治療が必要な病気やケースです。
その原因となる病気やケースを3つに分けてみました。
歯周病・虫歯・プラーク
ココに注意
- 歯垢(しこう)
- 歯石(しせき)
- 舌苔(ぜったい)
一つ目に代表されるのは歯周病や虫歯による口臭です。
これはどちらも初期段階では自覚が出来るケースが少なく、知らぬ間に病気が進行していることも多いです。
歯周病の場合は進行をすると出血と同時に膿をともなうようになり、そこから強烈なニオイを発します。
虫歯は深刻な状態になると歯だけではなく、神経まで腐ってしまい、こちらも強烈なニオイを口から発するのです。
歯の表面に付着する細菌のかたまりである歯垢。
その歯垢が固まって作った歯石。体調が良くない時などに舌に白っぽいものなどが付着する舌苔は歯垢と同じ細菌。
どれも歯周病の進行や口臭の原因になります。早期発見と適切な処置が重要です。
口腔ガン・蓄膿症・呼吸器官
ココに注意
- 体内の異常は見つけにくい
- 早期発見をすることが重要
次に二つ目は、大きな病気が関わっているケースです。まずは口腔ガン。
口と鼻は繋がっていることにより、そこから蓄膿症や咽頭炎などの炎症によるケースです、
ガンはそのものが原因で口臭を発生したり、炎症は膿の入った血が口に出ることでニオイを発します。
その他には呼吸器系や消化器官系の病気の症状により口臭を発するケースも多いです。
どれも病気を改善することで、ニオイを軽減することが出来ますが、こちらも早期発見と専門的な医師による判断と治療が必要となるでしょう。
入れ歯・金冠の劣化
ココに注意
- こまめなケアが必要
- 汚れがたまりやすい部分
最後の三つ目は入れ歯や、歯にかぶせた金冠(歯にかぶせる金属)などの劣化によるもの。
入れ歯はプラスチックの部分が、特にニオイを吸収しやすく、こまめな手入れが必要です。
金冠部分は汚れがたまりやすく、そこからニオイを発します。
また経年劣化によるダメージから穴があいたり、物自体が劣化することがニオイの原因になるケースも多いようです。
口臭予防や対策・病院での早期発見と治療が肝心
こんな方におすすめ
- 歯磨きをしてるのに口臭が気になる
- 人との会話が不安
- 将来的な口臭予防をしておきたい
口臭の対策を考えた時に、考えてしまうのはお手軽なケア。
しかし、お手軽なケアで解決を出来るのであれば一番ですが、病気を患っていた場合は根本的な解決には繋がりません。
何より問題なのは、自分自身で気づかず、解決出来ないことです。
そして、その病気が悪化していた場合にはさらに深刻です。口臭は強くなり、病気は進行しさらに最悪な状態に。
いくら対策をし続けても、根本的な原因が違っていれば無意味な投資と対策であり、解決にもいたりませんね。
じつはやみくもに身銭をきるケースが少なくありません。その結果、口臭は強くなり、金銭的な負担が増え続けることは、誰にとってもメリットや幸せはないでしょう。
1日3回歯を磨いても取れない汚れがある
正しいブラッシングなどを出来ずに、歯垢を放置するとそこから細菌が増殖します。自分一人だけでは、そんな状態にさえ気づきません。
適切な処置をするためには、まずは根本的な原因を知ること。口臭はその人のイメージさえも大きく左右しかねない大切な部分です。
自分のニオイを管理し、さらにニオイ自体をデザインするのは、円滑な人間関係や、基本的な人付き合いをしていくうえで重要な要素です。
自分に自信を持ち、なおかつ誰もが気持ちよく笑顔で過ごせるようにケアをしっかりとしていきましょう。
おススメは口臭治療に特化している病院です。本格的な改善を望む場合は、参考にしてみてください。
さらに詳しく
今回のまとめ
口臭問題は他人へ指摘にしにくいわりに、その反面、人に与える影響は計り知れなく大きなものです。
自分はニオイを発していないと思いがちなのですが、もはや他人事ではありませんね。
自分自身でのニオイには、なかなか気づきにくいもの。基本的な歯磨きなどのケアはもちろんのことですが、まずは検診を受けましょう。
手入れの間違いや口臭の根本的な原因などの発見や解決につながります。
しっかりとした口臭予防によって、人との近くでの会話に自信を持つことが出来ます。
それにより、自然と仕事上の関わりや個人的な友人、恋人などとの密な関係の構築にも繋がっていくことでしょう。
あとがき
わたしも日頃から口臭ケアについては常に意識していました。
自分自身のニオイが気になるのはもちろんなのですが、仕事でもプライベートでも他人のニオイが気になることが多かったのです。
自分のニオイに敏感になっていた分、他人のニオイにも敏感になっていたのかもしれません。
特に強く意識したきっかけは、歯のホワイトニングの診察でした。私はコーヒーを日常的に好み、以前は喫煙をしていたので、歯の着色汚れが気になっていました。
そこでホワイトニングを考え、カウンセリングに行ったのですが、その際に歯の十分な手入れ不足を指摘されたことがはじまりでした。
幸い歯周病などの病気はなかったのですが、そこから意識的に口臭についてケアをするように。
自分では全く気づかなかったのですが、先生からの指摘で済んで良かったなというのが正直な感想です。自分の身近な存在に指摘されるまえにしっかりとしたケアを行いましょう。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。