JTの発表によると、2018年の成人男性の平均喫煙率は27.8%、女性は成人女性の喫煙率は8.7%。
日本国内では約1900万人近くが、喫煙していると言われています。
昭和のピーク時の80%台に比べると大幅に減少していますが、未だこれだけの人数が喫煙をしています。
タバコがどれだけの害があるかは、よく知られていますが、じつは喫煙によってあなたは体臭や口臭を強くしていることはあまり知られていません。
喫煙者の方、周囲に喫煙者がいる方に読んで欲しい内容です。
結論から言えば、今すぐに喫煙を辞めたほうがいいということ。
【予防の前に原因を知る】タバコでわきがや体臭・口臭を強くしている
冒頭でもお伝えしましたが、タバコは煙の臭さだけではなく、それ以上に口臭や体臭が強く臭っている可能性があります。
あの人クサイね、あなたはそんな陰口を叩かれたとしても、まだ吸い続けますか?
なにより、今回のタバコとニオイの関連性について知ってしまったら、禁煙をするか周囲に禁煙をススメてしまうでしょう。
健康被害は挙げたらキリがありませんが、ニオイに関するデメリットもじつは非常に多いです。
タバコについて深く知ることで、自分自身のニオイについて深く向き合わなければいけなくなるでしょう。
嗅覚と味覚が鈍感に・喫煙による健康障害
- 味覚や嗅覚が鈍感に
- 自分でも気づかない強烈なニオイ
デメリットのひとつに、味覚や嗅覚(ニオイ)に対して鈍感になってしまうことが挙げられます。
喫煙者は全く感じないかもしれませんが、非喫煙者からしてみると、タバコのニオイはとても強烈なものです。
タバコの煙はもちろんのこと、その喫煙者の衣服や髪に染み付いたニオイは、露骨に避けてしまいたくなるほど、嫌悪感を抱いてしまうもの。
消臭対策をしてもそのニオイと混じり、余計に悪化することもしばしば。
わたし自身も元々、喫煙者だったのですが、当時はニオイに全く気付きませんでした。
きっとこれくらい臭っているんだろうな?と思っているものとは、全く別次元の強さと言っても過言ではないでしょう。
それくらい異臭を放っていることに、禁煙後はじめて気付かされたのです。
ニンニク・コーヒーよりもタチが悪い!喫煙者の吐息は危険!?
- 喫煙後1時間も有害物質を口から出し続けている
- 歯周病や臓器に悪影響
二つ目はその異臭を放ち続ける時間です。
喫煙後にはガムを噛んだり、消臭対策をしているので、自分は大丈夫などと思うのは間違いかもしれません。
というのも、喫煙者が一本タバコを吸った後に吐息は、その後約一時間ほど、有害な物質を放ち続けているそう。
その吐息には、数多くの有害物質、または発がん性のある物質まで含まれています。
そして、注目すべき事実があります。
じつはタバコを一本を吸ったあとに、その後すくなくとも8時間は、一酸化炭素を吐息から出し続けている事実も見逃せないでしょう。
タバコは口臭を強めながら、歯周病やその他の臓器に悪影響まで及ぼします。
つまりタバコと口臭は吸い続ける限り、一生切っても切り離せない関係なのです。
チェックしよう!喫煙者は4つの理由でニオイを強くする
喫煙をすることで、口臭だけでなく、体臭が悪化してしまう原因もいくつかあります。
せっかくのニオイケアをしても、それは喫煙によって台無しにされているのかもしれません。
ニオイの悩みはタバコによって、深刻化しているケースも考えられます。
有害物質が汗として放出される
- 汗から有害物質が放出
- 強烈なニオイの原因
体内ではタバコを吸った際に、その成分は口の中から肺の粘膜、そして巡り巡って血液にまで流れます。
そして、血液で全身に送られた有害物質は、汗となって体外に放出。
汗で放出されると言えば、聞こえは良いのですが、実情はまったく違ったものです。
これだけの健康危害を及ぼし、強烈な臭いの原因となる有害物質が汗から出ます。
それを聞くと、どれだけの不快なニオイの原因になってしまうか、すぐに察していただけるでしょう。
ニコチンは汗をかきやすくする
- 汗腺が活発化してしまう
- 有害物質を含む汗が増える
タバコに含まれるニコチンには、中毒性があることは、喫煙者にも非喫煙者にもよく知られていますね。
それ以外にも、影響を与えるものがあります。汗をかきやすくする性質です。
ニコチンは中枢神経を刺激し、汗腺を活発にします。
その結果、汗腺が活発化することで余計な汗が増え、じつは多汗症の原因になっている可能性も。
意外なところに、多汗症の原因があることも考えられるでしょう。
健康的に良質な汗をかくことは、ニオイに関しては良いことづくめですが、有害物質を含む汗はニオイの原因となります。
体温の低下
- 血行が悪化する
- 老廃物が溜まりやすくなる
喫煙をすると、ニコチンにより毛細血管が収縮され、身体の血行が悪くなります。
いわゆる冷え性などの原因ですね。
血行が悪いということは、代謝が悪くなり、それにともない汗をかきにくくなります。
汗をかきにくくなると、体内に溜まっている老廃物が体外に放出されません。
その結果、ニオイの原因となる便秘や運動不足、さまざまなデメリットを生じます。
それだけでなく、汗をかく習慣がないと、汗腺が弱まり、ベトベトした汗の原因に。
ベトベトした汗はそれだけでも臭いです。ワキガ臭とニオイが混ざりあう事も。
そこにさらに前述でもお伝えしたように、喫煙は汗腺を刺激する側面もあります。
しかし、良質な汗ではなく、汗腺が弱まった上でのベトベトした汗、老廃物、喫煙による有害物質。
これらすべてが、一気に混ざった異臭を放ちます。
ストレス解消ではなくストレスをを生み出していた
- 一服で落ち着くのは間違い
- 喫煙はストレスを作り出す
よくタバコを吸うとストレスが解消する、一服すると落ち着くなんていうフレーズがありますよね。
わたしも喫煙をしている時は、よく口にしたり、実際にそう思っていました。
しかし、じつはタバコストレス解消ではなく、ストレスを作り出す原因になっていたのです。
厚生労働省の調査結果では、注目すべき一文が掲載されていました。
喫煙者の1日の気分の変化を調べた研究によると、喫煙している人のストレス感は喫煙する前に高く、喫煙した直後に低下し、次の喫煙までの間に増加することがわかっています。この結果を喫煙のストレス軽減効果が一時的であると解釈することもできますが、むしろニコチン切れによる離脱症状(イライラ・易攻撃性など)を喫煙によって緩和しているにすぎないと解釈するほうが適切です。ニコチンの血中濃度の半減期は約30分と短く、喫煙して一時的に離脱症状が改善されても、1日の中で何度もたばこを吸いたくなったりイライラなどの症状がみられることになります。つまり喫煙はストレス解消法というのは思い込みで、実はストレスを作り出す原因(ストレッサー)なのです。 引用:厚生労働省
ストレスはニオイの大敵です。
じつはその一服、そして喫煙自体がストレスを作り、さらにニオイを生み出す負のサイクルの根本的な原因とも言えるでしょう。
ストレス解消のつもりが、まさかストレス自体を生み出していたのです。
【断言】タバコは百害あって一利なし
これはもう、ありきたりな表現ですよね。
ただ、この一言にすべてが集約されています。
ニオイの面から見ても、健康面から見ても、もっと言えばすべての面においてメリットがありません。
だからこそ、今喫煙している人はすぐにでもやめましょう。
その理由も簡単です。
最強の口臭・体臭・ワキガ臭の解決または改善策
ココがポイント
- タバコで得られるメリットはない
- 全てのニオイを悪化させてしまう
もしも今、体臭・口臭・ワキ臭など悩んでいるニオイの問題は、タバコを辞めた瞬間に解決または改善する可能性があります。
むしろ周囲に与える印象が変わり、メリットが数多く得られる可能性が高いです。
ポイントは明日ではなく、今すぐにやめること。
先延ばしや妥協は、経験上やめることが出来ませんでした。
禁煙の苦しみさえ乗り越えれば、悩みも解決し、さらには周囲の印象アップなど良いことづくめです。
今から実践してみましょう。
今回のまとめ
喫煙のデメリットには、食生活を変えたり、運動する習慣作りをしたり、さまざまな方法で対策をしていく方法があります。
しかし、今回はあえてそのような対策を書いていません。
対策はタバコを辞めることだけです。
タバコを吸うことによって、それらの対策の効果の多くが損なわれますし、根本的な解決にならないためです。
もちろん喫煙をしてても食生活や健康な身体作りをすることは、生きていく上では大切ですよね。
しかし、ニオイを抑制するに当たっては、マイナス点しか見つかりません。
だからこそ、禁煙することを強くオススメいたします。
禁煙することによって多汗症が改善されたケースなどもありますし、じつは悩んでいるニオイの原因は喫煙に存在するかもしれません。
今日からはじめてみましょう。
あとがき
自分自身のニオイをデザインする第一歩がこの禁煙です。
喫煙はイヤなニオイを生み出してしまう原因のひとつ。
吸っている時は気づかないものですが、自分自身で禁煙をしてみると、そのニオイの強さに気づくものですよね。
ワキガや体臭、口臭のニオイの問題も同じですが、自分自身では気づくことは難しいです。
だからこそ、人から指摘されたり、不快な思いをさせてしまう前に予防をしっかりとしておきましょう。
やはりニオイには客観的な意見も大切です。
禁煙による我慢はわずかな時間ですが、禁煙によって得られるニオイや健康のメリットは一生続くものです。
今日から、健康でニオイの悩みのない、笑顔な毎日をともに過ごしていきましょう。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。