基礎知識編

緊急対策!舞妓さんに学ぶ汗を抑える応急処置・その秘策はツボにあり

舞妓さんと制汗と言っても、あまりピンと来ないかもしれません。

しかし、今回はそんな舞妓さんから学ぶ、汗を止める方法。

わたしは京都へ旅行へ行ったことがありますが、汗をダラダラと流した舞妓さんは見かけたことがありません。

それはなぜか?じつはわたしたちの身体にもある、ツボを利用しています。

そのツボの性質を利用して、汗を止めているのです。

今回は、その仕組みを詳しく紹介していきます。

【自力で汗止め】舞妓さんに学ぶ汗を抑える応急処置。その秘策はツボにあり

今回は、制汗剤や外出先のトイレでの応急処置とは違い、ここぞという時の汗対策の第二弾を紹介していきます。

じつはとても簡単な方法で、すぐに取り入れられます。

どうしようもない緊急時にどうにか汗を抑えたい。

そんな最悪な状況での、最終手段として考えて下さい。

何もしないよりは、きっと状況は改善されるでしょう。

ただ、間違った方法では効果は出ません。

ちなみに、第一回目の外出先での汗の応急処置方法はこちらからどうぞ。

なぜ?舞妓さんは汗をかかない?!

舞妓さんはあれだけ分厚い着物を着ながら、夏場も涼しい顔をして歩いているイメージですよね。

それに加えて白塗りのお化粧も落ちることなく、歩きづらそうな下駄を履いてても、どこか涼しげです。

とは言っても、舞妓さんも同じ人間。夏場は暑いですし、冬場も寒いです。

わたしたちと同じように当然、寒さや暑さを感じ、そして汗をかきます。

しかし、日傘や扇子、化粧品を落ちにくいものに変えるだけでは、どうしても限界があります。

冒頭でもお伝えしましたが、そこには身体の構造を利用した、昔ながらの知恵とツボ押しの秘策が隠されているのです。

汗が多い・かきやすい人向け・かんたんツボ押し

時間もなく、なおかつ手元に何もない緊急事態。

そんなときの最終手段は、ツボ押しです。

何もしないよりもツボ押しをすることで、緊急事態の汗をすこしでも緩和してしまいましょう。

汗をかきにくい秘密は帯に隠されている

舞妓さんがつけている帯。

じつはこの帯は、汗止めにも大きな役割を果たしていたのです。

なぜなら、それは半側発汗(はんそくはっかん)を利用しているため。

半側発汗とは人間の身体の、反射の一種です。

  • 半側発汗の性質を利用している
  • 帯を使って片側を強く圧迫

例えば、身体の左半身を圧迫して抑えると、左側の汗は止まり、逆側の右半身から汗が出る反射作用。

これを舞妓さんの場合は、胸付近を強く帯によって圧迫します。

そうすることで、顔や脇からの汗を一時的に抑える方法として、利用しています。

その結果、舞妓さんは顔に汗をかいているイメージがなく、どこか涼し気な印象さえ与えています。

帯には着物を止めたり、見栄えだけではなく、汗を止める役割も。

しかし、舞妓さんの場合は帯がありますが、一般の日常生活で常に帯を利用するわけにはいきません。

わたしたちは、別のもので代用することが出来ます。

バンドを使用して、汗を止める方法です。

汗止めバントを使う

まず、大事なことはしっかりとした使い方をしないと効果が得られません。

体質にもよりますが、使う人によって効果の実感に雲泥の差が出ているのは、これが一つの要因でしょう。

使い方を間違えなければ、制汗剤などを忘れてしまった時や、短時間でここぞと汗を抑えたい時にある程度の活躍をしてくれます。

  • 正しい方法でなければ効果を得にくい
  • ツボをしっかりと抑える

ただ、注意しなければいけないのは、やみくもに上半身に巻いていれば、舞妓さんのように効果を得られるわけではありません。

きちんと正しくツボを抑えながら、強く圧迫する必要があります。

汗を出さない屋翳と大包

全身にさまざまなツボはありますが、今回ツボと言っても汗を止めるツボ。

バンドを巻く際に知っておきたいツボは二箇所あります。

まずは、試しに押してみましょう。

 

ポイント

青い点・が屋翳(おくえい)と呼ばれるツボ。

こちらは乳首を基準にして、約上5センチあたりに位置します。

これはおおよその場所でも問題ないとのこと。

上半身全体の汗を止めるのに効果的なツボです。

ポイント

赤い点・が大包(だいほう)と呼ばれるツボ。

こちらは脇の下の肋骨近くにあります。

右乳首なら左手、左乳首なら右手、そこから指を横に脇の下にずらすようなイメージで動かすと見つかります。

こちらは脇汗や顔汗に効果的なツボです。

ちなみに舞妓さんが帯で抑えているのもこの箇所。

このツボをしっかりと刺激しながら、バンドをすることで、はじめて効果を実感することが出来るでしょう。

バレないように腕組みをしながら汗をとめる

しかし、人と話している最中にツボを押しているのは?そんなときでも大丈夫です。

もしもの場合は腕組みをしながら、ツボを押す手段もあります。

ただしこれは、長時間の使用には向きません。

長時間汗を止めてしまうことで、身体に異変を起こす可能性もあります。

あくまでここぞという時の、一時的な止汗方法にしましょう。

緊急時に備えて、カバンに入れておいたり、用意をしておくことが大切です。

目立たず簡単に着用できること、そしてどこでも持ち運びにかさばらない点も魅力。

汗を止めるのに効くツボ・番外編

ここからは、番外編を紹介します。

他にも緊急時にそなえて、汗を抑えるためのツボを紹介します。

汗に効果的なツボは三ヶ所。万が一の時に備えて覚えておきましょう。

後谿と陰郄

ポイント

水色の点・が後谿(こうけい)と呼ばれるツボ。

手をグーに握った時に、小指側の一番外に出てる部分。

手相の感情線の終わりに位置しています。

緊張を和らげるなどのメンタル面から目の疲れ、肩こりにまで効くと言われています。

ポイント

赤色の点・が陰郄(いんげき)と呼ばれるツボ。

手首の付け根の小指側から、2cmほど下がったところに位置します。

刺激することで、身体の余分な熱を取り除きます。

合谷

ポイント

緑色の点・が合谷(ごうこく)と呼ばれるツボ。

今度は手の甲側です。

ちょうど人差し指と親指が交差する中間点辺りに位置します。

合谷は万能のツボと言われ、肩や腰などのさまざまな傷みにも効果的です。

この上記三点のツボが、制汗に交換のあるツボと言われています。

基本的にツボを押すときは、すこし痛いくらいの加減を目安にして押すようにしましょう。

力が強すぎても弱すぎてもダメです。

また、一箇所のツボを押す目安には、大体10秒くらいで数回に分けて押すのが理想。

ここぞという時は、このツボ押しを実践してみましょう。

そして大切なのは、気持ちをリラックスさせながら行うことで、より汗止めに効果を発揮する点です。

危険!汗が止まらない時に絶対にやってはいけないこと

最後にツボとは違うのですが、注意点もお伝えしておきましょう。

夏場など滝のように流れる汗が出たときに、どうしても汗を止めたいと思い、水分を摂らないようにしていませんか?

じつはこれは危険です。

人は体温を下げようとすると、自然と汗をかく仕組みになっています。

しかし、水分が不足した状態で汗をかき続けると、熱中症などの危険性があるのです。

水分を摂取することで、一時的に汗も拭きだすことになりますが、体温が下がれば自然と汗も止まります。

汗が出ないようにしようとするあまり、熱中症に掛かってしまったら、それ以上に最悪な結果となります。

無理に水分を控えるようなことはせず、積極的に水分補給をするようにしましょう。

今回のまとめ

今回は舞妓さんが日頃から実践している方法から学び、紹介いたしました。

ツボを押すことで、得られるのは、それぞれのツボの効果がひとつ。

それとはまた別に、気持ちをリラックスさせてくれる点も非常に大きなメリットになるでしょう。

緊張や不安は暑さ以上に、多くの汗を生み出す原因になります。

だからこそツボを押すことは、深呼吸と同じような緊張の緩和と落ち着きをもたらしてくれます。

緊急時こそこのツボ押しを思い出してもらい、刺激することを実践してみてくださいね。

そのためには日頃から、ツボの場所を把握したり刺激を意識しておくことで、肝心な時に余計に焦ったり、不安を感じる必要はなくなるでしょう。

あとがき

どうしても汗を止めたい場面や大事な時にこそ、制汗剤を忘れてしまったり、時間がなかったりしますよね。

そんな時はバンドやツボ押しが効果的。人と会っている時にはこまめに脇を拭いたり、頻繁にトイレに立ったりすることも出来ませんよね。

ただ、一時的にその場をしのぐために汗を止めるのは、最も適した方法といえるでしょう。

何ら支障なくスムーズにその場をしのげます。

ケアを何もできない状態と、汗だけでも止まった状態では、気持ちの落ち着きがまったく違いますよね。

わたし自身何もできない経験がありましたが、ニオイのことで頭がいっぱいで気が気ではありませんでした。

とりかえしのつかないことになってから、後悔をしないためには、日頃からの準備と緊急時にそなえておくことが、なにより安心ですね。

あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。

-基礎知識編

Copyright© Good smell ラボ , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.