加齢臭と聞いて、パッとイメージするのは、40代50代の脂ぎっとりの男性。
これが世間一般的な加齢臭のイメージではないでしょうか?
しかし、今や加齢臭は40代50代のオヤジ世代の男性の問題だけではありません。
なぜなら、近年女性や若い年代にも見られる、若年性加齢臭などが急増しているためです。
だからこそ「私には関係ない」と他人事になっている人にこそ、読んでほしい内容です。
せっかくあなたが積み重ねてきた努力も、好感度も一瞬にして台無しにしてしまうほど、ニオイの印象は記憶に残ります。
人間の嗅覚は、唯一脳にダイレクトに届いてしまう構造のためです。
自覚のないクサい人になってしまう前に、正しい対策と自覚で加齢臭を防ぎましょう。
原因と対策を知ることで、人との接近した会話や自分の体臭に自信を持つことが出来ますよ。
いつから?うつるの?女性にも男性にもある加齢臭・原因と対策
自分自身のニオイは気づかぬうちに変化し、そしてすぐに気付きにくいものです。
ニオイの悩みには、ふたつの大きな難点が存在します。
- 変化のタイミングが分からない
- 自覚が難しいこと
他人から指摘されたり、陰で言われてしまう前に、予防と対策をすることがたいせつです。
おそらく人生で一度は、誰しも他人のニオイに不快になった経験があるはずです。
それが気づかぬうちに、自分自身に起こってしまうのです。
まずは加齢臭の原因を知り、3つの対策を実行することで、確実に加齢臭を防ぐことが出来るでしょう。
先に結論をお伝えしますが、食生活の改善・生活習慣の改善・ニオイ対策、この3つが加齢臭を防ぐ方法です。
さっそくこの3点について、掘り下げていきましょう。
加齢臭とはどんなにおい?
まず加齢臭と聞いて、どのようなニオイをイメージしましたか?
クサいにも種類があって、加齢臭には独特のニオイがあるのみ特徴です。
加齢臭のニオイは、おもにこの2つに例えられることが多いです。
- ロウソクのロウや古本・チーズのニオイ
- 青臭さと脂臭さが混ざったニオイ
想像するだけで、悪臭なのが分かりますよね。
なぜこのようなニオイが起こるのか、掘り下げていくとある物質にたどり着きました。
加齢臭が起こる原因は、ノネナールという物質にありました。
じつは発見されたのは約20年ほど前です。
1999年に資生堂の研究員によって、『ノネナール』という物質が、加齢臭の原因であることが学会で発表されました。
この”ノネナール”という物質が、年齢を重ねるごとに体内で増加し、それがいわゆる加齢臭につながります。
さらに最近では、おやじ臭やミドル臭という用語など、新たなジャンルも出てきてニオイの発見や解明が進んでいます。
加齢臭などと混ざり、さらに強烈なニオイを発生させるケースもあるそうです。
だからこそ、加齢臭対策はニオイの安全と清潔感を保つには、必要不可欠なのです。
しかし、そんな加齢臭でなにより怖いのが、ニオイ移ってしまうケースがあることです。
ニオイの原因は2つだけ・洗濯には注意!
たとえば、ドラマやバラエティーのエピソードトークで、こんなシーンを見かけたことはありませんか?
「クサくなるから、お父さんの洋服と一緒に洗濯しないで」と娘が言うシーンがあります。
思春期の娘さんの反抗的な態度…と思うのは早計です。
なぜなら、実際に加齢臭は洗濯物を通して、移るケースがあるためです。
加齢臭の体質自体が移ることはありませんが、ニオイは一時的にうつる恐れはあります。
基本的に加齢臭は移るものではありませんが、とてつもなく強烈なニオイのケースは、衣類への付着はありえるからです。
とくに洗濯の際は注意ですよ。
- ニオイのレベルによっては注意
- 原因は皮脂の分泌量の増加と酸化
通常の洗濯では、完全にニオイの原因を落とすのが難しいです。
理由は加齢臭の成分にあります。
まず年齢を重ねることで皮脂腺の発達をうながされ、皮脂が若い時にくらべて大量に分泌されるため、加齢臭は起こります、
大量に分泌された皮脂が酸化することで、ノネナールへと変化し、加齢臭といわれるニオイを発することになります。
これが加齢臭発生の仕組みです。
そして、皮脂は落ちにくい性質を持ち、繊維の奥まで届くと完全に落とすことがよりむずかしくなります。
効果的な洗濯の方法については、【黄ばみ・ニオイ落とし】わきが臭や汗汚れがひどい衣類の効果的洗濯で解説しています。
年齢を重ねることで皮脂の発達がうながされると、と言いましたが、じつはこの点に変化が起きているのです。
冒頭でもお伝えしたとおり、今や加齢臭は若い男女にこそ意識をもって欲しいのです。
若年性加齢臭の急増には〇〇が関係している
最近では若年性加齢臭とよばれ、20代後半から30代の方でも加齢臭を漂わせています。
その背景には、現代の食生活の変化が大きく関係しています。
現代社会は、時間に追われることが多くなりました。
そのため、生活を含めて便利で不自由のない社会の仕組みが実現していきました。
しかし、一方では便利になりファーストフードやコンビニ弁当、その他の外食で食事を済ませることもごく普通になりましたね。
その結果として、当たり前のように、肉類や脂っこいものを口にすることが増えた現状があります。
とはいえ、食生活の変化が、現代人の身体にも大きな変化を与えていたことは知られていません。
- 20代・30代の男女に急増
- 現代社会の変化で体質も変化した
近年の日本人の食生活が和食から洋食化したことも、この変化に拍車をかけているのです。
以前の和食ベースに比べると、肉食で脂っぽい食事がベースとなったことで、体質が欧米化に近づきました。
動物性たんぱく質や脂質が増加したのです。
ワキガ体質が急増した背景にも大きく関係しています。
結果として、ニオイの原因となるノネナールを、過剰に増加させているのが実情です。
加えて現代人特有のストレス、飲酒や喫煙、運動不足が重なり、さらなる悪循環を生み出しました。
加齢臭だけにとどまらず、ストレス臭・ダイエット臭・さまざまなニオイのトラブルを同時に抱える可能性も高めているのです。
もはや加齢臭だけではなく、さまざまなニオイの原因が増えすぎているのが現代のニオイ問題です。
ただし、そんな加齢臭など、ニオイトラブルを未然に防ぐ方法はあります。
【3選】加齢臭の消臭予防と改善対策
普段、アナタはどのような生活習慣を送っていますか?
じつは、ニオイの原因は生活習慣にあって、生活習慣を改善することで解決することがほとんどです。
現在のご自身のライフスタイルを振り返りながら、改善していきましょう。
消臭予防には、まず普段のライフスタイルを見直す必要があります。
そして、どれもちょっとした意識をすることで、改善をすることができますので、是非ともすぐに取り入れてみて下さいね。
食生活の見直し・肉や脂はニオイの元
前述のとおり、肉類や脂っこいものが中心の食生活は、ニオイのもとである皮脂の増加と分泌のもとになります。
動物性たんぱく質と脂質中心の食事は、とり過ぎないことで対策となります。
極力和食ベースの食事に切り替え、野菜や果物を意識的に取り入れる必要があるでしょう。
- 和食と野菜中心の生活へ
- 肉や脂は適量にする
野菜や果物などから抗酸化作用を促すことで、体内の酸化を防ぎ、ニオイを抑制することにつながります。
肉も必要な栄養素ではありますが、過剰にとりすぎてしまうと、ニオイの元へとつながります。
わたしも肉料理は好きなので、ついつい食べてしまう気持ちが分かるんですよね。
しかし、あくまで適度な量に抑えるのが肝心です。
量を調整するだけでいいので、極端に食べるなというわけではありません。
いままで肉で満たしていた部分を少し変えるだけです。
魚やトマト、ブロッコリー、ほうれん草、レモンやキウイ、グレープフルーツなどがおすすめです。
運動の習慣を作ることで老廃物をためない
つぎに、身体を動かす習慣づくりです。
運動不足は健康を損なうだけでなく、ニオイの悪化の原因となります。
なぜなら、体内に毒素を溜め込み、ドロドロの汗となり放出されてしまうためです。
逆に日頃から汗をかく習慣を作り、さらさらとした汗にするのは、体臭全般に効果的です。
冬場は汗腺が衰えがちになりますが、年中汗腺を活発化させておきましょう。
汗をかくことで、美容対策にもなるので一石二鳥です。
- 定期的に運動をする
- ストレスをため込まない
また運動では、ニオイの原因となるストレスを発散する効果もあります。
汗質の改善により、ニオイの抑制や生活習慣病予防など、健康管理にもつながり良いことづくめなのです。
無理せずにウォーキングやサイクリングなど、できることから始めましょう。
しかし、運動習慣がないときに「運動」と聞いても乗り気になりません。
そんなときは、仕事の帰り道を少しだけ変えて距離を増やすだけでも十分です。
慣れてきたら、曜日を固定しましょう。
週に何回か曜日だけでも決めて、身体を動かす時間づくりから始めてみるのも、無理なく長続きしやすいでオススメですよ。
加齢臭が発生する場所の汗を放置しない
汗の対策、これもニオイ対策をおこなう上で肝心なことです。
こまめな汗やのニオイケアは、基本中の基本といえます。
食事や生活習慣の見直しによって、基本を見直しても、肝心のニオイや汗対策を怠ってしまったら意味がありません。
最後にはきちんとした対策で、完璧な最後の仕上げをしましょう。
- 汗は放置せずにふきとる
- 消臭対策をする
まずは、朝のシャワーで、余分な皮脂や汗を流すのもひとつの手です。
暑い夏の季節はわかりやすいですが、寒い冬の季節も寝ているあいだも汗をかきます。
冬の乾燥と水分の不足で、とくに体内が水分を失いがちです。
そんな状況で汗をかくと、嫌なニオイが発生しやすいです。
なぜなら水不足でドロドロな放置された汗は、雑菌に分解されることで体臭として出るものです。
余分な皮脂は、外出する前に落とすようにしましょう。
とくに加齢臭は、背中や頭・耳の後ろから発するものと言われております。
ただし、身体をゴシゴシ洗ってしまうと、必要以上に皮脂が落ちてしまうので注意が必要です。
シャワーで清潔な状態にした上で、スプレーなど対策して清潔な衣類を着用しましょう。
生活習慣の見直し、清潔な身体と衣類、そして最後にニオイケアです。
食生活と生活習慣の改善を継続しよう
3つの対策を理解できたら、あとはそれを実行にうつしましょう。
ぶっちゃけ、行動に移すところで挫折しがちです。
ニオイ対策を必死にしていた自分でさえも、心が折れたこともありました。
生活習慣の改善というのは、わたしの経験上、非常に効果的です。
大切なのは、この対策を知ったうえで、明日からまたいつも通りの生活に戻るか。それとも継続した努力をはじめられるかに別れます。
どちらの道を選択するにしても、努力をすることで、相応の結果を得ることができることは間違いありません。
ただ、歯を食いしばって苦労するほどのストレスはありません。
ほんの少しずつ意識を変えていくだけでも、長い目で見たときに効果が出始めます。
大切なのは、日々の継続と努力。これに尽きるでしょう。
あなたが変われば、ニオイも変わり、その先にある与える印象も未来も変わります。
自覚なきクサい人になる前に、日頃から対策をおこないましょう。
今回のまとめ
加齢臭をはじめとした不快なニオイを抑えることで、人へ与える印象は大きく変わるものです。
若いからと安心せず、年齢を重ねてるからといってないがしろにせず、ニオイをきちんと管理していきましょう。
ここ最近では、ニオイや清潔感に関するニュースや話題を目にすることが多くなってきましたね。
それだけ、世間の関心や注目を集めている証拠です。
良いニオイは、それだけで人に安心感や喜びを与えます。
もっと言えば仕事では、誠実な印象さえも与えるほどに、大きな意味合いを持つものまでに変化しています。
ニオイを自己管理していくことが、今後の人生をより一層豊かにしてくれることは間違いないでしょう。
是非この機会に、日頃の生活の見直しやきちんとしたニオイ対策を行っていきましょう。
あとがき
わたしも最初はニオイ対策はほとんどしていなかったのですが、この若年性加齢臭の話題を目にしてから、すぐに対策をするようにしました!
意識的にケアをするようになった時から、会う友人などにも良いニオイがするね、なんて言われることが明らかに増えました。
たったそれだけのことかもしれませんが、ニオイで悩んでいた自分にとっては凄く嬉しかったんです。
何より良いニオイだねと褒められるのは、想像以上に嬉しいことに気付きました。
不快なニオイではなく、良い匂いを人に与えられるというのは、きっと相手に喜びを与えるのと一緒ですよね。
この喜びを是非アナタにも感じてもらえたら、嬉しい限りです。
今日一日あなたが元気で笑顔で過ごせますように。最後まで読んでいただき有難うございました。