- 同僚の体臭や口臭
- 電車内でのキツイ香水の匂い
- 衣類から匂う柔軟剤の香り
- 強い整髪料の香り
- タバコの匂い
今、身近に潜むスメハラに苦しんでいませんか?
スメルハラスメント(以下スメハラ)とは口臭や体臭、香水や柔軟剤の香り、タバコのニオイまでありとあらゆるニオイによって、引き起こされる嫌がらせの総称。
今やスメハラが原因で、仕事を退職する事例など、場合によっては企業の業績にもかかわる深刻な社会問題です。
そして、被害は職場だけにとどまりません。。
電車内や学校内、コミュニティ内、意外に身近にあるケースがほとんどなのです。
今回は深刻なスメハラ問題と具体的な解決策を見ていきます。
5つの具体的な対策方法を知ることで、根深いスメハラ問題に終止符を打つことが出来るでしょう。
職場や学校に潜むスメルハラスメント!防止対策と問題
スメハラと聞くと、口臭や体臭などの本人が無自覚なケースもイメージすることが多いと思います。
しかし、良かれと思った香水や柔軟剤の香りなども注意が必要です。
- 香水
- 柔軟剤
- 整髪料
無自覚に周囲を不快にさせることもあり、事情はより複雑です。
そこでワキガ体質だったわたしがどちら側の視点にもたって、今回は問題の解説と解決案を提案します。
一見デリケートな問題なので、解決が難しい部分もありますが、必ず解決する方法は存在しています。
さっそくふたつの問題点について、掘り下げていきます。
スメハラの深刻さはこの問題点に集約されているといっても過言ではありませんよ。
スメルハラスメントの抱える2つの問題点
じつはスメハラは、単純なニオイだけの問題だけではなく、さまざまな問題を同時に抱えているのです。
今回はその中でも大きな問題として、取り沙汰される2点です。
パワーハラスメントで訴えられる!?
社会的な地位の高い人間や権力のあるものが、その立場を利用した嫌がらせがパワハラと言われるものです。
スメハラがパワーハラスメント(以下パワハラ)?と思っているかもしれません。
しかし、このスメハラの問題を仮に加害者と被害者に分けたときに、加害者へのニオイの指摘によりパワハラとして認識されるケースが実際に存在するのです。
- パワハラになるリスクがある
- 立場や関係性が重要になる
具体的には、ニオイの元となる加害者を企業や組織内で個人的に呼び出し、指摘や叱責したとします。
それが相手側のとらえかたによって、今度はパワハラへ変化してしまうリスクがあるのです。
この問題は、10年以上前から厚生労働省のパワハラの議題の中でも、パワハラの一種として、スメハラについて取り上げられています。
そして、現在も具体的な対策の検討や議論を重ねているよう。
近年はより清潔感を求める現代社会の中で、より問題がこうして表面化し、深刻な問題として取り扱われています。
スメルハラスメントの定義がないこと
次に、スメハラには明確な定義がないことです。
どのニオイがスメハラに該当し、どのニオイがスメハラに該当しないという、ハッキリとした形での基準を設けることが出来ないこともおおきな問題点です。
- 明確な定義がない
- 感じ方に個人差がある
ニオイの感じ方にそれぞれ個人差があり、本人にとっては良いニオイだとしても、もう一方の人間にとっては、不快なニオイに。
また、その逆も起こりうるために、より事態をむずかしく複雑にしている状況です。
個人差があるために、判断が非常に難しい点が、より深刻さを増す要因となっています。
スメルハラスメントへの5つの対策
スメハラ問題がどれだけ複雑で、なおかつ難しい問題であるかは分かってもらえたと思います。
そこで、ここではスメハラを解決するために具体的に5つの対策を提案します。
環境や状況によって異なりますが、基本的にこの5つの対策で解決することができるでしょう。
会社や組織全体として講習や研修指導を行う
具体的なニオイの対策と問題を知ることが出来れば、自覚がない場合は意識し始めるきっかけにもなります。
また、対策を知らない場合は、具体的な対策を知ることも出来ますね。
- 会社や組織全体の問題としてとりあげる
- 全体での講習や研修指導の時間を設ける
しかし、まさか自分が該当するはずない、無縁な問題と思っている場合は、効果がほとんど見込まれません。
ただ、問題を認識させることは解決の一歩目として悪くないでしょう。
そして、定期的な講習や研修会をおこなうことで、地道に解決に近づいていくことができます。
組織の中で被害の相談事例を知らせる
個人ではなく全体に向けて発信することで、誰も傷つけることなく、共通の認識を持つことができます。
- 個人でなく全体に向けて発信する
- 全体で共通意識をもたせる
近くに不快に感じている人間の存在を知ることで、会社や組織内だけではなく、会社であれば取引先やお客様に影響し、業務に支障が出ることを伝えることもできますね。
仕事に支障が出てしまうことを知れば、意外にもすんなりと改善にむけて動き出す可能性もあります。
なにより問題が発生していることを知ることは、解決するうえで非常に大切です。
ニオイに関するガイドラインやルールを決める
- 食後の歯磨きや汗の処理などのルールを作る
- 会社などから全体にニオイ対策グッズを配布する
3つ目はルールを決めてしまう方法です。
極端な例を言ってしまえば、ニオイの強い整髪料や香水の禁止などです。
マナーとしてルールを決めてしまえば、ある程度の効果が認められるでしょう。
また、その際はルールを設定する際の、だれもが納得できる明確な理由を決めるべきだと思います。
仕事に支障が出る旨を伝えたり、取引先からのクレームなどが出ているなども、効果のある理由となるでしょう。
心から納得できる理由がなければ、自覚がない場合、本気で取り組まない可能性があるため、理由付けは非常に重要です。
加害者となった本人の自覚を促す
気づきを与えることは、問題解決の上での最初の難関ですよね。
例えば、『わたしはこんなニオイ対策をしているんだけど、あなたはどんな対策してるのかな?良い方法があれば知りたいんだ。』
他人があたりまえに対策をしていること、身近ニオイの問題があることを知り、自覚し出すこともあり得るはず。
- 遠回しに伝えて意識を変えていく方法
- 本人に自覚を持たせる
自覚がない場合、そもそもケアという概念やケアの仕方を分からない可能性もあります。
じつは、知らないというのは、思っている以上に多いです。
結果として周囲の影響を受けて、意識が芽生える可能性もあるでしょう。
人事担当または近い関係の人から直接伝える
最後に直接的な方法も考えられます。
ただ、パワハラ問題のリスクを考えると、本人と伝える側の関係性が非常に重要でしょう。
本人と伝える側の関係は、近ければ近いほど指摘を受けた際の傷は浅く、効果も抜群です。
- リスクもがあるがもっとも効果的な方法
- 伝え方がカギを握る
まったく面識のない人間に伝えられるよりは、ある程度の関係性を持った人間がつたえるべきだと思います。
その理由は、突然面識のない人間が伝えると、それだけ問題が組織や会社内で大きくなっていることが分かってしまうからです。
指摘された恥ずかしさを感じたあとに、多くの人間が知っている事実をさらに知ることになります。
恥ずかしさの傷が深ければ深いほど、深刻なダメージになる可能性があります。
伝える際はただ、ニオイの事実や被害を伝えるだけではなく、具体的な対策を一緒に実践するのも良いでしょう。
その他の人間もあえて本人の目の前でケアをしたり、『全員でやっていること』の意識を持てば疎外感を感じずに済みますね。
そして、最低限のルールであり、自己管理が必要なことを自然と認識します。
心のアフターケアー&継続的なサポートは忘れない
ここまで解決策を探ってきましたが、大切なのは策を講じた時点で終わりではないということ。
問題の解決と同時に、継続的なサポートも必要となってくるでしょう。
定期的に様子を確認したり、コミュニケーションを取るなどして、アフターケアも万全のおこなうことが大切です。
そして、一度ノウハウを習得することが出来れば、同じような問題が起こったときにスムーズに解決へと導くことが出来るでしょう。
現代ならではの問題ですが、これからさらに問題が増えることが予想されます。
そんな事態に備えて、あらゆる場面を想定しておくことも大切でしょう。
今回のまとめ
ニオイの問題は指摘のしにくさがあるために、なかなか解決が難しく、見て見ぬふりをしがちです。
指摘された側は恥ずかしさもありますし、やはりショックを受ける場合のほうが多いでしょう。
ただ伝える側もはずかしめたいわけではありませんよね。
解決したい、力になりたい意思をしっかりと示してあげることで、すんなり本人も受け入れ、改善に動くと思います。
やらされている感覚ではなく、自分自身の意思でやらなければいけない、と如何に思わせるかが重要なことです。
あとがき
わたしもニオイに関しては、指摘をうけたことがあります。正確に言えば直接的ではなく、陰で指摘されていたことに自分自身で気づいたのです。
その時のことを振り返ってみると、やはり陰で言われたままよりは、直接言われたほうが良かったと感じました。
指摘されること自体は、もちろんショックです。
当然指摘しにくいことや気遣ってくれたことも理解出来ます。
それと同時に苦しんだり、不快な気持ちを感じている人が存在することで、加害者としての意識も芽生えました。
その時の悔いがあるからこそ、伝える側は一歩踏み出す勇気を持って欲しいですね。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後までお読みいただきありがとうございました。
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