突然ですが、あなたは右利きですか?それとも左利きでしょうか?
そして、右脇と左脇を嗅いだときに「ニオイの強さが違う気がする」。
こんな風に感じた経験はありませんか?
じつはそれは、勘違いではありません。
なぜそのような差が起こるかというと、汗腺の量に違いがあることで、ニオイに差が出るからです。
でも汗腺の量が違うだけで、なぜニオイが違うのか?その点を掘り下げていきましょう。
今回は左右の汗腺の量の違いだけでなく、カンタン対処法についても紹介しています。
【酸っぱい臭い・黄ばみ】なぜ片方の脇だけ?原因と対策の答え!
『嗅いてる汗の量は同じはずなのに、なんで差があるんだろう?』
じつはこれが、そもそもの間違いでした。
冒頭でお伝えしたように、左脇と右脇の汗腺の量は、同じではありません。
もともと、人間の身体には2種類の汗腺があります。
それが、アポクリン汗腺とエクリン汗腺です。
つまり、そこから読み解けるのは、汗の量が違う=ワキガの原因であるアポクリン汗腺の量も、左右で違うことが分かりますね。
- 左右でエクリン汗腺の量が違う
- 左右の汗の量やニオイも違ってくる
- アポクリン汗腺の量も違う
さらにいうと、利き腕側のほうが汗腺の量が多く、汗の量もニオイもきつくなりやすいのです。
ということは、左右のワキに同じ量で同じような対策をしても、その効果に差が出るということです。
ただ、解決方法は意外にもカンタンですよ。
左右のワキへの対策を少し変えるだけで、ニオイや汗の問題の解決ができるでしょう。
しかし、その前にエクリン汗腺とアポクリン汗腺の違いについて、知っておかなければなりません。
【かんたん解説】エクリン汗腺とアポクリン汗腺とは?
前述のとおり、汗腺にはエクリン汗腺と、アポクリン汗腺が存在します。
エクリン汗腺は体温などの調節目的とした、サラサラした汗。
運動をした時などに流れる汗のイメージです。濃度も薄いため乾きやすく、はじめは無臭ですね。
- エクリン汗腺=体温調節が目的
- アポクリン汗腺=ニオイ専門
逆にアポクリン汗腺は、ベタベタとした汗で、緊張した時に出るような汗のイメージです。
こちらは、ニオイの原因につながりやすい、たんぱく質やアンモニアなどさまざま物質を含みます。
こんな風に二つの汗腺をイメージしてもらうと、わかりやすいでしょう。
それでは、なぜ利き腕と反対の腕の汗腺の量に違いが生じるか?その点を、詳しく見ていきましょう。
左右の脇で汗やニオイに違いが出るメカニズム
だれしも一度は、こんな経験があるのではないでしょうか。
汗をかいた時に、片脇は汗が少ないにも関わらず、もう一方のワキは汗でビッショリ。
そんな時に決まって、汗を多くかいているのは、利き腕側のワキではありませんか?
- 汗腺は発達する
- 利き腕の血行が良くなり成長する
これこそが、両脇の汗腺の量が違うことが、目に見えて分かる場面でしょう。
ただ、ひとくちに汗腺に差があるといっても、左右で圧倒的な数の量が違うわけではありません。
なぜ汗腺の量に違いが生じるのか、利き腕を使う回数がおおきく関係しています。
使えば使うほど発達する汗腺
利き腕は反対の手に比べて、文字を書いたりスマホをいじったり、はるかに使う回数が多いですよね。
じつはそれがニオイの原因となる、アポクリン汗腺および汗腺全体を発達させている原因です。
そのメカニズムも、じつにシンプルです。
まず利き腕をひんぱんに使うことで、血行が良くなります。
そして、それにともない、汗腺も活発に活動して成長しはじめます。
その結果として、左右のワキで汗をかく量が変わり、ニオイの強さも違うという仕組みが出来上がるのです。
これが左右で汗の量と、ニオイに差が出る仕組みです。
【効果テキメン】消臭と制汗・予防と対策を考える
ここで大切なのは、予防と対策です。
対策として考えられるのは、下記3点になるでしょう。
汗の量やニオイの強さが違うにもかかわらず、左右で同じ対策をしてはいけません。
いつも両脇を同じように、デオドラント対策をしていませんか?
じつはこれに気づかないでいると、デオドラントケアをしてもニオイがする原因となっているのです。
- 制汗剤やデオドランドの量を若干増やす
- 汗ふきシートなどでこまめにケア
- 汗を意識しすぎない
肝心なのは、利き腕側=ニオイが強く汗の量が多い部位。という認識を持ち、通常よりケアを若干増やすだけです。
二オイや汗の量に違いがあるといっても、そこまでケタ違いの差があるわけではありません。
ほんの気持ち程度の意識と対策で、十分に予防できるでしょう。
では、実際にどのようなことをするべきなのか、見ていきましょう。
片側だけ増量!脇汗やニオイへの対策をしてみて
私はもともと右利きです。そして、左ワキよりは右ワキの方が汗が多く、ニオイも強いのが悩みでした。
そこで、こまめに汗を拭き取り、制汗剤やデオドランドの量を増やしていました。
たったこれだけで、一日仕事を終えたあとの、ニオイの残り方やシャツのシミ具合に違いが出ました。
- 利き腕側の制汗剤などの量を増やすだけ
- 汗の拭きとる回数も増やす
しかし、やみくもに多くの量をつけることで、劇的な効果が上がることはないでしょう。
ポイントは、若干でも意識と対策を変えるだけ。
これが結果として、おおきな差になることを体感できました。
また、これにプラスすると効果的な方法は、精神面での余裕と心構えです。
広い心で、すべてを受け入れる気持ちがたいせつですよ。
精神性発汗への対策はリラックス
一見矛盾しているようですが、徹底したケアをしながら、汗をあまり気にしすぎないことも非常に大切です。
なぜなら気にすることで、さらに緊張がおおきくなり、それがいわゆる精神性発汗につながります。
緊張するな!と思えば思うほど、緊張する経験ってありませんか?
それと一緒です。精神性発汗はもっともニオイが強い汗ですから、注意が必要。
- 対策をしながら気にしないようにする
- 開き直りの気持ちを持とう
何事も、おおらかな心で受け入れることも大切でしょう。
わたしがよくやっていたのは、きちんとケアをしながら、「臭ってもいいや」ぐらいの開き直りの気持ちを持つことでした。
きちんとケアしているという自覚と自信が、気持ちにおおきな余裕を持たせてくれたことは確かです。
是非試してみてくださいね!
問題の解決まであと一歩!次は行動に移そう
ここまで来たら、あとは実際に行動に移すだけです。
これから進むべき選択肢は、主にふたつです。
まず、デオドラント選びをして、実際に対策をおこなうこと。
もうひとつは知識は得たけれど、そこで「なるほど」と満足してしまうこと。
前者は悩みが解決し、人生の幸福度を上げてくれます。後者はいままでと変わらない毎日を送ることになるでしょう。
悩んでいる時間よりも、悩みを解決してからの時間に重きをおくべきです。
行動を起こしましょう。
効果的なデオドラント対策については、こちらを参考にしてみてくださいね。
【手術の実体験+完全対策マニュアルまとめ】ワキガの治し方マップ
今回のまとめ
人間の身体には、汗腺が数多く存在します。しかし、必ずしもその数は左右対称ではありません。
そのなかでも、利き腕と反対の腕の使い方によって、汗腺の差に違いが生じることは目からウロコでした。
ただし、人間である以上、汗をかくことは当たり前のこと。
そこで汗をかいた時に、しっかりとケアをすることで、ニオイは抑えることができるでしょう。
まず大切なことは、人間の身体の構造を理解し、それを受け入れたうえで対策を考えていくことです。
左右でニオイケアや制汗などの対策を変えて、気持ちに余裕を持つこと。この理解と対策が重要ですね。
今日からさっそく、実践していただければ幸いです。
あとがき
利き腕と反対の腕のニオイや汗の量の違いについて、いかがでしたでしょうか。
わたし自身、ニオイや汗の量で悩んでいた時は、気づくことが出来ませんでした。
随分とこの事実を知るまで時間は掛かってしまいましたね。
ただ、見てくださっているあなたはこの記事で知ったり、また再確認できたはずです。
しかし、大切なのはここで終わることなく、しっかりと対策をすることです。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。