普段、わたしたちが何気なく着ている服。
制服から作業着、スーツまで様々な種類の衣類がありますが、アナタはどのような基準で選んでいますか?
仕事で着用しなければいけない、または自分の好みだから着ているなど、それぞれ理由がありますよね。
しかし、ニオイを基準にして服を選ぶという方法もあります。
結論から言えば、ニオイがつかない、しにくい素材を選ぶことです。この点を詳しく解説していきましょう。
焼肉・タバコ!ワキガ臭や汗くさいニオイに強い!服選びのススメ
服につくニオイは、ワキガ臭や汗臭いニオイだけでなく、焼き肉やタバコなどのニオイも含まれます。
そして、一度ニオイがついてしまうと取るのも大変で、なおかつ落とすのもすごく手間が掛かります。
日々生活をしていると、服とニオイの問題は切っても切り離せない問題ですね。
- ニオイがつきやすい・つきにくい素材がある
- ニオイを基準に洋服を選んでみる
今回は、ニオイのつきやすいつきにくい素材を基準にして、洋服選びをしてみるのはいかがでしょうか?という提案です。
とくにニオイがつくことが分かっている予定の日だけでも、素材を基準に洋服を選んでみませんか?
この選び方を知ることで、自分自身が放つ香りを改善できたり、好印象へ変えることも出来るでしょう。
消すではなくつけない!ニオイを基準に服を選んでみる
なぜなら服(素材や繊維)によって、ニオイやすいニオイにくいという特性が存在するからです。
ニオイが気になる人にとって、ニオイを強める、逆にニオイを抑制する、そんな基準で服を選んでみるのも、一つの消臭対策として検討すべきではないでしょうか。
小さな積み重ねこそが、のちに大きな喜びや結果として還ってきます。
まるで人生の教訓のようですが、それはニオイでも同じです。
今回はニオイがついてしまった服への対策ではなく、ニオイがしないようにするための服選びを探っていきましょう。
ニオイがついてしまった服への対策は下記よりどうぞ。もし、すでにニオイがついてしまった場合は、時間との闘い。とにかく急ぎましょう。
繊維は大きく分けて二つ
現在、流通している服の繊維は、大きく二つに分類することが出来ます。
それは天然繊維と化学繊維です。
普段着用している服は、全てこのどちらかに分類することができるでしょう。
素材表記のタグを見てみると、必ずどちらかの繊維を使用しているはずです。
お手持ちの服でも確認してみ下さい。
天然繊維
- 食物繊維
- 動物繊維
さらに天然繊維の中でも、食物繊維と動物繊維の2種に分類されます。
また化学繊維の中でも再生繊維、無機繊維、合成繊維、半合成繊維に4種に分類することが出来ます。
それぞれの繊維によって特徴も若干異なりますが、便宜上まずはこの天然繊維と化学繊維に分類します。
化学繊維
- 再生繊維
- 無機繊維
- 合成繊維
- 半合成繊維
その中でも特にニオイに強い素材、ニオイに弱い素材をピックアップしますので、参考にして頂ければ幸いです。
それでは、もうすこし天然繊維と化学繊維、それぞれの特徴を理解しながら、ニオイに対する適正を探っていきましょう。
化学繊維
ニオイがしやすい素材=水分を吸収しにくく、なおかつ蒸れやすい。これが一つの基準になります。
水分を吸収しないということは、汗が外に放出されません。吸収されずにどんどんと汗が溜まりつづけ、そして菌が増殖しニオイを強くしてしまうのです。
そのニオイがしやすい素材の中で、代表的なのが化学繊維です。
ニオイに強い繊維
- ニオイや汗対策の加工された化学繊維
- 吸水速乾加工など
化学繊維とは、天然繊維とは違い石油などの化学的過程によって製造される繊維の総称。
一見、なじみが無さそうな素材に思えますが、化学繊維素材は日常にごく自然な形で、取り込まれています。
例えば、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどです。
ナイロンなどは天然繊維に比べて水をはじきやすく、雨の日などには重宝されていますよね。
ニオイに弱い繊維
- ポリエステル
- ナイロン
- アクリル
しかし、ニオイを気にする人にとって、そのナイロンをはじめとする、化学繊維の服には注意が必要です。
ただ、化学繊維全てが向かないわけではありません。化学繊維の最大の特徴は、素材に加工が出来ることです。
例えば、防水加工やUVカット加工、吸水速乾加工などの機能を付加できるのは、この繊維の強みでもあるでしょう。
野球、サッカー、バスケットボールをはじめとする、スポーツのユニフォームなどには、加工のされた化学繊維などが使用されることが多いですね。
さまざまな機能の加工ができるため、一概には言えないですが、ニオイの対策の面から見れば、普段着用する服に関しては、化学繊維は避けたほうが無難でしょう。
天然繊維
ニオイがしにくい素材=水分を吸収し、発散しやすく、ニオイもこもりにくい素材。
天然繊維は、綿や麻などに代表される、天然の繊維として存在しているものを使用した繊維のこと。
化学繊維のように、化学的な加工を加えていません。
ニオイに強い繊維
- 綿(コットン)
- 麻(ヘンプ)
- 絹(シルク)
天然繊維はその特徴を生かし、下着やハンカチなどの素材として、日常的に使われることが多く、とてもなじみのある素材。
また天然繊維は、吸水性に優れながら発散する特徴も持つために、ニオイを気にする場合には、とても効果のある繊維と言えます。
汗を吸いながら、それを同時に逃がすため、ニオイがこもりにくく、ニオイの原因となる菌の繁殖を防ぎます。
ニオイに弱い繊維
- 毛
- ウール
ただし、天然繊維の中でも毛やウールなどはニオイを吸収しやすく、避けたほうが無難でしょう。
高級素材で、なおかつニオイが付きやすいことを考えると、対策や着用頻度を考えて選ぶのが良いですね。
毎日着るものだからこそ・少しのコダワリが肝心
今まで、洋服を選ぶときの選択肢として、デザインや着心地、価格などの選択肢であることがほとんどだと思います。
しかし、今回はあえてニオイ対策を最優先に考えて、素材から選んでみるのも良いのではないかという提案です。
じつは洋服によって、ニオイを感じさせやすくしてしまっているというケースはよくあることです。
大切なときやお気に入りの洋服を着る時はありますが、それ以外のときはあえて素材重視で選んでみるのもひとつの対策です。
なによりニオイがするのではないか?そんな不安をひとつひとつ解消していくことで、精神的な余裕やリラックス効果を得られることが出来るでしょう。
今回のまとめ
今回、ニオイ対策という観点から服の素材を掘り下げてみました。
しかし、どんなにニオイに強い素材を間違えずに選んでも、基本的なニオイケアをしていなければ、すべてが台無しになってしまいます。
基本的なニオイケアと生活習慣、そして今回の素材選びが揃って、はじめて完璧なニオイ対策を行うことが出来るでしょう。
春や夏などの暑い季節だけではなく、洋服や下着は365日含めて欠かせないものです。
だからこそ、間違った素材選びや気を抜いたりせず、正しい素材選びをしていきましょう!
あとがき
いままで日によって、ニオイが強い弱いと感じることがありましたが、じつはそれは洋服に原因の場合もあることが分かりましたね。
わたしは洋服が好きなので、さまざまな素材を着用してきましたが、振り返ってみると化学繊維がニオイや汗に弱いというのは、腑に落ちました。
特に化学繊維はニオイも残りやすく、ワキガ臭が落ちにくい。そのうえ洗濯方法も限られてしまうことがあるため、やっかいです。
どうしても着用したい場合は、汗脇パッドを使用しましょう。ニオイや汚れを防ぐために万能でお手頃です。
また私も下着のTシャツなどは、3枚パックなどのお得なものを多く揃えたり、加工がしっかりとされたものを選ぶなど、日々気を使うようにしてました。
それだけのことですが、意外にもここを気遣うだけで、大きな変化を実感できるので、是非試してみて下さいね!