現在ワキガ治療は、大きく2つに分けることができます。
それが、保存療法と手術療法の二種類です。
その中でも保存療法は、メスを入れずにワキガを改善する方法です。今回は保存療法について、掘り下げていこうと思っています。
結論から言うと、ワキガを根治することは出来ませんが、改善をすることはできるでしょう。
人によって、保存療法だけで悩みを解決することもできます。
おもに保存療法の種類は4つあり、基本的にリスクが最小限であることが特徴です。
わたしも手術に踏み切るまで、日頃から実践していた方法のひとつです。控えめにいって、効果は絶大です。
さっそく今回は保存療法の種類からメリットとデメリットまで、詳しく解説していきましょう。
ワキガ治療で解決・保存療法編・その長所と短所とは
当然のことですが、保存療法には、メリットとデメリットが存在します。
まずは、その二つを理解することが大切です。しかし、それだけではダメです。
なぜなら、自分の悩みを解決するためには、希望をかなえてくれる治療法を選ばないといけません。
メリットとデメリットを天秤にかけて、自分の理想に近いものを選択する必要があります。
- 自分の理想と希望を明確にする
- メリットとデメリットを理解する
保存療法のメリットとデメリット両面を知ることで、はじめて自分に合っているのか、それとも合っていないのかが分かります。
そのうえで、自分の進むべき道である治療法を選択しましょう。
基本的には保存療法は、組み合わせることで、ワキガ対策への効果をアップすることが出来るものです。
正しい選択をするためにも、保存療法についての正しい知識を知っておきましょう。
保存療法とは切らない治療法である
ワキガ治療と聞くと、メスを入れて汗腺を取り除く、手術療法が想像しやすいかもしれません。
しかし、冒頭でもお伝えしたとおり、保存療法はその逆のメスを入れない治療方法です。
リスクが少ないですが、半永久的な効果が得にくいのが特徴といえるでしょう。ただし、ワキガのレベルによっては、十分な効果も得られます。
つまりカギを握るのは、ワキガのレベルなのです。
保存療法のメリット
まず保存療法の特徴は、お手軽さです。
手術に比べると、安価でハードルが低く、手術などに抵抗がある方でもすぐに取り入れやすいのが特徴です。
よほどのことがない限り、脇に傷がついたり、その傷が残ったりすることはあり得ないでしょう。
安い・早い・カンタンの三拍子そろっています。
- リスクが最小限で傷跡の心配が少ない
- 短期でみれば費用の負担が少ない
というのも、やはり手術には、どうしても抵抗がある方も多いはずです。
できれば短時間で即効性があり、なおかつ生活に支障などないほうが、好まれる場合もあります。
その点であらゆる面でリスクが最小限であること。
治療法によっては、数ヶ月単位の短期的な視点で見たときに、もっとも費用の負担が少ないのが最大のメリットです。
ワキガのレベルによっては、保存療法(制汗剤やボットクス注射)だけで十分な効果を見込めるケースもあります。
日常生活に支障がなく、仕事や学校を休む必要がないのも、見逃せない点でしょう。
保存療法のデメリット
しかし、保存療法にはデメリットもあります。
半永久的な効果で持続性が見込めない為に、根本的な解決がムズカシイこと、大きな手間が掛かるデメリットもあります。
なぜなら、治療法によっては年単位の長期的な視点でみると、じつは費用や手間が最も掛かる可能性があります。
- 半永久的な効果が得にくい
- 長期的にみると費用の負担が大きい
仮に脇だけのニオイケアに、制汗剤やその他含めて、月額2000円掛けたとします。
そうすると、1年では24000円(12ヶ月×2000円)ですが、10年、20年続ければ雪だるま式に増え続けていくでしょう。
もちろん、そこには毎日のケアの手間も含まれます。
ボトックス注射であれば、手間は省かれますが、さらに倍以上の高額な費用が掛かり続けるでしょう。
自分のニオイがどの程度かによって、予算や治療の選択も変わってきます。
保存療法4種類を比較!効果や副作用などは?
つぎに4種類の保存療法の効果などを比較し、自分に合った方法を見つけましょう。
基本的にはどれも日常生活に支障がなく、今すぐにでも実行できるものが多いのも共通点です。
ニオイの心配が出たときに、対策方法として、それぞれ順に試してみるのもひとつの手です。
ボトックス注射
まずは、ボトックス注射です。
脇にボトックスと呼ばれる薬剤を注射し、汗の分泌を抑制します。
その結果、ニオイの原因となる汗自体の量が少なくなることで、ニオイの抑制をする方法です。
ニオイを抑えるというよりは、汗自体を出なくさせるため、汗の量とニオイに同時にアプローチできます。
- 5分から10分前後の施術
- 数日から一週間で効果が出始める
- 平均的な持続効果は半年
5分から10分前後の短時間での施術になるため、日常生活に支障もありません。また、傷跡もほぼ残らないでしょう。
当日注射を受けて、そのまま帰宅していままで通りの生活を送れる。これはボトックス注射ならではのメリットです。
注射後は数日から一週間ほどで効果が出始め、平均的な持続効果は約半年です。
ただ、一度で数万円の負担があるのが、難点でしょう。
制汗剤・デオドラント
2つ目は、制汗剤やデオドラントの使用です。
制汗スプレーなどに代表される、体臭や汗のニオイを防いだりする薬剤。
制汗剤からデオドラントまで、すべてが対象です。
腋臭などの原因となる、アポクリン汗腺を取り除くわけではないため、一時的なニオイの抑制ができます。
- ニオイを抑制する効果
- 身近に手に入りお手頃な費用
- 好みの香りやタイプを選べる
しかし、薬局からコンビニまで幅広い取扱いがあること、お手頃な値段であるため手に取りやすく、即効性があるのも特徴です。
出先など、緊急でニオイをすぐに抑えたい場合に役立ち、基本的に持ち運びができるのも大きなメリットです。
今はさまざまな種類の制汗剤が出ているので、あらゆる悩みと好みにまで対応できる、豊富な用途や種類があるのも魅力的ですね。
わたしもピッタリのデオドラントに出会うまで、かなり時間が掛かりました。
ムダな時間と出費を防ぎたいのであれば、わたしの経験を参考にしておくと損しませんよ。
アルコール消毒
3つ目は、アルコールによる消毒です。
具体的には、ドラッグストアなどで市販されている、エタノール水溶液を脇に直接塗布し、菌を殺菌する方法です。
最初にお伝えしておきますが、自宅以外でおこなうのは困難を極めます。
とはいえ、脇毛を処理した上で行うと、高い効果を発揮します。コットンなどに水溶液を染み込ませ、拭き取るなどの方法です。
- ニオイの原因となる雑菌を殺菌する
- 手間が掛かってしまう
- 肌に合わないケースもある
ただし、肌に合わない場合もあるため注意も必要です。
また一時的な効果ですが、なにより手間が掛かってしまうのも難点です。外出先では、ほぼ使えません。
あくまで制汗剤との組み合わせなど、補助的な役割としての側面が強いでしょう。そして、次がラストです。
脇毛の処理
最後は脇毛の処理です。
雑菌の繁殖を抑えることで、ニオイを抑える基本的な対策の一つですね。
これだけで抜群の効果を発揮することは少ないです。
しかし、さまざまな対策の効果を高めてくれるのが、最大のメリットです。組み合わせることによって、もう片方の効力を高めてくれます。
- 補助的な役割で組み合わせると効果UP
- 基本的な対策である
- ニオイがこもりにくくなる
制汗剤やアルコール消毒がより効果を発揮しやすくしたり、毛を剃ることでニオイが毛についたり、ニオイをこもりにくくするします。
このように多くのメリットを持っているのも特徴です。
男性は毛の処理をすることに、抵抗があるかもしれませんが、慣れると快適なのも魅力の一つです。
とくに夏場などは蒸れやすいので、清潔感を保ちニオイを抑えるのに役立つでしょう。
もちろん、脇毛を処理するだけで、単体の効果があることも見逃せません。
最後にわたしの経験といままでの内容を含めて、ベストな提案をします。
結論・保存療法はどんな人に向いている?
わたしは手術療法と保存療法のどちらも経験した身です。
そのうえで、保存療法に向いている方のボーダーラインを考えてみました。
保存療法が向いているのは、下記にひとつでも当てはまる方でしょう。
こんな方におすすめ
- 傷跡は絶対に作りたくない
- 長期の休みを取ることができない
- ワキガ体質が重度でない
- 費用の負担を抑えたい
基本的には、ワキガ体質がかなりの重度でないことが前提です。とはいえ、重度の方にも、一定の効果を発揮してくれるのは事実です。
つまり、どんなレベルの方にも試してみる価値がある方法ということです。
現在のキレイなままの脇の見た目を保ちたい、という要素を重視する方には、ピッタリの治療方法です。
また、保存療法としての特徴である、ダウンタイムがなく日常生活への支障がない点、短期的に見ての費用を抑えたいという人向けでもあります。
くわえて、手術療法考えている方にも入門となる方法です。
繰り返しになりますが、全レベルにお手軽に効果が得られる可能性があります。
まず保存療法を試してから、手術療法に踏み切るというステップを踏むのが、もっとも失敗やリスクが少ないでしょう。
最初に、手術療法と保存療法という二つに分けていますが、まずは保存療法を基本的な対策としておこないましょう。
そして、自分の意思やニオイのレベルを判別して、その先の選択肢を決めるのがオススメです。
手術療法については、こちらを参考にしてくださいね。
今回のまとめ
基本的には値段や手間のハードルも低く、すぐに取り入れやすいです。
まずは一度試して、自分に合った効果や方法を探してみるのもオススメです。
その上で忘れていけないのは、自分のニオイがどの程度が知る、という点が最も大切です。
自分以外の人間、たとえば医師などの客観的な意見をもらいましょう。
あとがき
今回は保存療法でしたが、どれも取り入れやすく、すぐに実践しやすいものが多かったのではないでしょうか。
私もほとんどの保存療法は試してみました。アルコール消毒の場合は、自分の肌に合わず、残念ながら諦めてしまいました。
しかし、一つ一つ試していくことで、自分に合った治療法が必ず見つかりますので、諦めずにチャレンジしていきましょう。
その一つ一つのチャレンジの手間や辛さは一時的なものですが、チャレンジによって、得たものは一生自分の中に残っていきますからね。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。