わたしはワキガ手術を受けるまでは、365日毎日のようにニオイケアをした上で過ごしていました。
この日々のケアは、意外と手間が掛かり面倒なのです。
そこへさらに新商品が続々と販売され、どの商品が効果があるのか調べる手間や時間を考えると、それだけで「面倒くせぇー」という気持ちに。
しかし、だからと言って何もケアをしないで外出をすれば、不安から余計に汗が吹き出してニオイを発してしまう、悪循環のサイクルです。
特に新しいケア用品を使った時は、本当に効果があるのかな?自分に合っているのかな?
と一日中不安になってしまうこともありました。
そんな経験一度はありませんか?
今回は自身のそんな経験をふまえて、代表的な4タイプに焦点を当てて紹介していきます。
これを読むことで、制汗剤やデオドラントの種類、そして自分にピッタリの商品タイプを見つけることができるでしょう。
効果や対策別・おすすめの制汗剤やデオドラントの正しい選び方
今回、制汗剤やデオドラントってそもそも何?または、自分がどのタイプに向いているか分からない。
という方に向けての内容となっています。
ワキガ臭や汗にニオイが気になるけど、手術するのは抵抗がある、日頃のケアであればすぐに取り入れたいと、考えている方にはピッタリです。
それよりも、手術や治療について詳しく知りたいという方は下記の記事を参考にしてみてくださいね。
また、今回は制汗剤やデオドラント、手術や治療との比較ではなく、それぞれの商品タイプのメリットとデメリットを紹介しています。
厳密にいえば、代表的な4タイプそれぞれに、細かい成分や商品ごとに違いがあります。
しかし、細かい成分内容よりは、わたしの使用した経験をふまえ、特徴や向き不向きをわかりやすくタイプ別にまとめたものです。
是非、参考にしていただければ幸いです。
制汗剤とデオドラントってなに?違いとは?
制汗剤とデオドラントの違いは知っていますか?
じつはわたし自身も混同していたのですが、制汗剤とデオドラントの違いは意外にも知られていません。
正しい対策を行うために、基礎知識を簡単におさらいしましょう。
- 制汗剤は汗を抑える
- デオドラントはニオイを抑えたい
まず、制汗剤の一番の特徴は汗を抑えるという点です。
最近では汗を止めるだけではなく、ニオイを抑える効果も複合されてる商品もありますが、一番は制汗です。
デオドラントはニオイを抑えるのが一番の特徴でしょう。
具体的には、菌を抑えることで、ニオイそのものを防ぐ効果があります。
私もわきが手術を受けるまでは、制汗剤やデオドラントは15年間毎日のように使用していました。
ただ正直なところ、そのへんの効果や用途は深く考えてはいませんでした。
むしろそれ以前に、制汗剤とデオドラントは字は違えど、同じものだと思っていたくらいです。
それくらいほとんど知識がない状態でした。
結果、知識不足によって、求めていた効果が違うとムダ遣いをしていました。
正しい知識を得ることで、余計なムダ遣いを防ぎ、自分の悩みを解決してくれるタイプがおのずと分かるようになるでしょう。
制汗剤やデオドラントの代表的な4タイプ
わたしの場合はニオイはもちろんなのですが、ワキの汗の量も多くニオイと多汗の同時対策は、日々の悩みの種の一つでもありました。
ワキガ臭と多汗症です。
- 制汗剤スプレー
- デオドラントクリーム
- 汗拭きシート
- ロールオンタイプ
あなたの悩みは汗のニオイですか?汗の量ですか?それとも両方でしょうか?
まずはこの点を、ハッキリさせておきましょう。
悩みを明確にすることで、自分の悩みを解決してくれるタイプが分かってきます。
それだけでなく、悩みのレベルによって、選ぶべきものが変わってくるでしょう。
制汗剤スプレー
まず制汗剤スプレーです。
コンビニなどでの市販をはじめとした、幅広い分野で販売されている定番商品ですね。
わりとどこでも購入できるため、緊急時にも活躍します。
スプレーは価格帯も幅がありますが、比較的お手頃な値段で手に入るのが、特徴でしょう。
メリット
エイトフォーやBanなど、CMなどでもお馴染みの商品ですね。
私が数多くのスプレーを使ってきた感想として、とにかく汗を抑えるだけではなく、同時にニオイも抑えることへのバランスが良いです。
その点が優れていることが、最も高評価なポイントでしょう。
どちらにも対応できるバランスを持ちながら、汗の量が非常に多い(とくにワキ)のがわたしの悩みでした。
しかし、制汗スプレーは制汗面において、世間の評判以上に優れていることが使用していて実感出来ました。
- ニオイ対策と止汗のバランスが良い
- 緊急時にどこでも手に入りやすい
- 比較的コストがかかりにくい
- 消臭よりも止汗効果に長けてる
- 使用後に手を洗う必要がない
そして薬局だけでなく、コンビニなどで販売しているため、ちょっとした出先や泊まり、緊急対策の場合に手に入る点は大きな魅力です。
私自身、コンビニに助けられた経験は何度あることか。
これはどうでも良いようなことに見えて、ニオイや汗が気になる人にとって、じつは凄く助かるんですよね。
また汗の量やニオイのレベルによっては、ほぼこれ一本でカバー出来るケースもあるでしょう。
そのため、バランスに優れてコスパが良いのです。私も夏以外はほぼ毎日使っていました。
デオドラントクリームに比べて、手も汚れることもありません。
また量やサイズ展開、香料の好みなどあらゆる選択肢が広いのも魅力ですね。
デメリット
制汗スプレーのデメリットを挙げるとすれば、クリームなどに比べ、大きいものですと、持ち運びに不便があることでしょう。
そして、どうしてもスプレーの噴射の音がしてしまうので、学校や職場などでひんぱんに使いづらいことです。
よって、使える場所は限られます。
- 持ち運びに不便
- 見た目でニオイケアグッズと分かる
- 噴射音がする
- ニオイへの効果は限定的
- こまめなケアが必要
そして、基本的には見た目でニオイケアグッズであることが分かってしまうこと。
幅広く大衆にも浸透していますが、その分まわりにバレやすい点もあります。
ワキガ臭や汗のニオイは、デリケートな問題です。
だからこそ、基本的に周囲にはケアは見られたくない、知られたくない、というのが本音ではないでしょうか。
ただ、クリームなどに比べると、ぱっと見での悩みの深刻さがなく、ややポップな印象なのが救いです。
また、季節やニオイや汗のレベルによって、こまめなケアが必要になってしまう点がマイナスです。
持続力が全くないわけではありませんが、デオドラントクリームに比べては劣ります。
デオドラントクリーム
デオドラントは主に汗を抑えるよりも、ニオイを抑えることに特化した商品が多い印象です。
その中でも代表的なのはクリームでしょう。ワキガ専用のクリームなども数多く販売されていますね。
中程度までであれば、ニオイもしっかりと抑えることができます。
メリット
やはりデオドラントクリームの一番のメリットは、圧倒的にニオイを抑えることに特化していることでしょう。
特にニオイが気になる方にとっては、手放せない必需品です。
直接ワキにクリームを塗り込むために、即効性やニオイを確実に抑えることも出来ること。
持続性も認められているので、使っていることでの安心感もあります。
これは何よりも優れた魅力の一つでしょう。
- ワキガ臭や汗のニオイを抑える
- デザインやサイズ感もよくお手軽に持ち運べる
- 噴射音がせずに使用場所とタイミングの幅が広い
- ワキに塗り込むため持続性も高く落ちにくい
またスプレータイプに比べて、かさばりにくいため、持ち運びに便利です。
カバンの中やポケットなどにも入れられる身軽さもあります。
スプレーの噴射音がしないため、場所の制限が厳しくないのも良い点です。
スプレータイプに比べて、名前やデザインが浸透していないので、ぱっと見でデオドラント用品と分かりにくい。
そして、洗練されたデザインを採用していることも多いです。
持ってることも部屋に置いてることも、恥ずかしくない点も見逃せない要素でしょう。
ニオイだけでなく、制汗に効果的な商品もあるので、より悩みが深刻な方にも対応できるタイプといえます。
デメリット
デオドラントクリームは使用後に手を洗ったり、何かしらの手間が掛かってしまうのは大きな難点です。
しかし、商品によってはベタつきがないものもあります。
また、衣類への付着があるので、ダメージや汚れを作ってしまう可能性があります。
これはどうしても避けられない点でしょう。
- 衣類に付着しやすい
- 使用後に手を洗う可能性がある
- 緊急時に対応しにくい
- 商品単価が高い
一般的なスプレーなどに比べると、販売の取扱規模が小さくなってしまうため、緊急で購入することが出来ないことも多いです。
忘れてしまったり、すぐに欲しい場合は、余計な負担など苦労も考えられます。
また、使う頻度によって左右されることはもちろんですが、単価が高く金銭面での負担を考えると多額になることはデメリット。
ぱっと見のデザインは洗練されている反面、商品によってワキガや多汗症について記載されている場合もあります。
汗拭きシート
汗拭きシートは春や夏の暖かい季節だけではなく、一年中持っているだけで非常に便利な商品です。
基本的には、ニオイや汗対策のベースとなるものです。
こまめに汗をふきとることは、基本中の基本ですね。
メリット
まずは、持ち運びにも便利でケア対策用品の中で、お手軽さやつけたときの爽快感は群を抜いているでしょう。
これはニオイの強弱にかかわらず、使うことが出来、なおかつニオイ対策の基本中の基本となるものです。
ほかの制汗剤やデオドラントを使用する前に使うことで、よりその効果を引き立てながら、汗やニオイの処理もしてくれる優れものです。
- お手軽さや爽快感
- ワキだけではなく腕や首など全身にも使える
- どこにでも手に入りやすい
- ほかに比べて圧倒的に費用が掛からない
- 場面や場所を選ばず使いやすい
肌のベタベタ感を取り除いてくれる点も◎。
持っているだけで、きちんとニオイや人に対して気遣いや管理出来ているような印象を与える点も価値が高いです。
またスプレーやデオドラントに比べて、最も持つことに違和感を感じにくいです。
使用場所が限定されない点も、特筆すべき魅力の一つでしょう。
コンビニなど比較的どちらでも扱っていることが多い為、緊急時での手に入りやすさや費用の負担の少なさも重要なポイントです。
デメリット
まず単体でのニオイや制汗へ効果が薄いこと、また持続力がないためにこまめなケアが必要になることです。
一つでは効果が薄いですので、あくまでサポート的な位置づけでしょう。
これ一つでは、ニオイや汗の悩みを抑えたり解決することはむずかしいです。
ただし、サポート的な役割としては、これ以上ないほどに効果的なものです。
- ニオイや汗に効果が薄い
- 持続力がないため、一時的な効果
- 種類が多く価格帯の幅が広いためにクオリティーの差が激しい
わたし自身もさまざまな種類を試したのですが、シートに関してはとにかく種類が多い点が、魅力ではなく注意と感じました。
というのも、それぞれシートの厚さや薄さもニオイもさまざまです。
なぜなら、制汗シートなのかただの濡れティッシュのようなものか、とにかくクオリティーの差が激しいです。
また好みも分かれやすく判断がとてもむずかしいです。
ロールオンタイプ
ロールオンタイプは、直接肌に塗り込んで使用するタイプです。
近年はこのロールオンタイプの商品が増え、主流になりつつあるので、目にする機会も多いのではないでしょうか。
メリット
ロールオンタイプの特徴としてあげられるのは、制汗効果に優れている点でしょう。
そして、クリームに比べていわゆるつけている感覚が少なく、さらっとした感覚でストレスなく使える点も魅力です。
手も汚れることがありません。
また、つけたあとにクリームやスプレーに比べて、汚れなどを気にしなくて良い点も見逃せません。
- 制汗効果に長けている
- 直接塗ることでムラができにくい
- 衣服が汚れにくい
- 爽快感とお手軽さ
この汚れと効果のバランスは非常に難しく、悩みどころな点です。ゆえに非常にかゆいところに手が届くタイプといえるでしょう。
最近はどちらでも扱っていることが多く、緊急時にも対応可能です。
コンビニやスーパーで見かけることもしばしば。
手を汚さず使用をすることができるために、場面や場所を選ばないのもメリットですね。
デメリット
やはり単体での制汗効果には、一定の効果がありますが、高い効果は見込めない点がマイナスポイントです。
一時的な効果は高いですが、持続力も短いため、どちらかというと制汗シートタイプとしての役割に近いでしょう。
- ニオイへの効果が薄い
- 持続力が短い
- 乾くまでに時間がかかる
また使用後にさらっとした爽快感はあるのですが、乾くまでに時間を要する場合があります。
即効性や緊急時の対応には優れていませんので、そこは減点です。
次のステップは悩みの度合い・予算を考慮する
ここまで代表的な4つのタイプを知ることが出来ました。
そして、この次に進むべき方向は自分自身を知ることです。
- 自分自身の悩みをハッキリさせる
- 対策がどれくらい必要なのかを判断する
- 悩みを解決してくれる方法や対策を選択する
- 予算や環境にも応じて判断する
たとえば、ニオイに悩んでいたとしましょう。
そうなったときに進むべき次のステップは、セルフチェックをはじめとした方法で、自分の体質を知ることです。
本当にわきが体質なのかどうかを判断する必要があります。
さらにどれくらいのわきが体質なのか、レベルも合わせて判断が必要でしょう。
つぎにニオイだけなのか?それとも汗の量も悩みなのか?具体的な悩みを挙げまます。
そして、最後に自分自身の予算に応じて、どのようなデオドラントや制汗剤なのか、それともまた別のデオドラントグッズなのか。
もしくは治療や手術が必要なのかを、最終的に決断しましょう。
今回のまとめ
今回のメリット、デメリットをふまえて、忘れてはならない点もいくつかあります。
まずは基本的なケアと対策をしたほうが、よりそれぞれの商品の効果を最大限に引き出すことは、間違いありません。
汗を放置せずにこまめにふきとることは、どの商品を選ぶにしても、基本中の基本となります。
その上で全てのケア用品には、肌に合う合わないや体質による向き不向きがある点も忘れてはいけません。
正しい使用方法に従いながら、求める効果を考えてじっくり商品を選んでいきましょう。
あとがき
ここでは紹介出来なかったタイプの制汗剤や、デオドラントも多数存在しています。
冒頭でもお伝えした通り、今回はわたしが特に使用していたタイプの4つを取り上げさせてもらいました。
さまざまな点からメリットとデメリットを考えてみたのですが、まず自分のニオイや汗はどの程度なのか知っておくことが、何より重要になることも忘れてはなりません。
ニオイや汗の程度によって、対策は全く違ったものになりますからね。
しっかりとイヤなニオイを抑えながら、次のステップとしてニオイをデザインすることが大切です。
そのため、まずは基本的な食事や生活習慣を見直しながら、そこで自分に合ったタイプを見つけ、ニオイや汗の対策と向き合っていきましょう。
あなたのニオイや汗の悩みの解決方法は必ず見つけることが出来ます!