あれ?なんか自分がクサイけど、このニオイがどこか分からない。
そんな風に感じた時に、疑うべき部位は耳のニオイかもしれません。
体臭や口臭、わきが臭などの対策は一般にも浸透していますが、耳のニオイをきちんと対策しているという話は、ほどんど耳にしたことがありません。
それほどニオイ対策の場所として、重要視されていない部位です。
毎朝鏡でチェックする習慣もなければ、意識的に対策をする場所でもありませんよね。
自分の耳回りのニオイに、100%の自信を持つことが出来ますか?
もしも、何もせずに放っておくと、気づかぬうちに周囲に独特のクサイニオイを発しているかもしれません。
どれも今日すぐに対策できるので、さっそく取り入れてみましょう。
気づかない・自覚なし!耳周りの臭いの原因は皮脂腺と耳垢線にアリ!
耳は他のカラダの部位に比べて、あまり汗をかいたりニオイがするイメージはありませんよね。
しかし、実は耳は皮脂腺と耳垢腺(みみあかせん/じこうせん)が存在しているために、とてもニオイを発しやすい部位でもあるのです。
- 皮脂腺
- 耳垢腺
この二つの汗腺から発生するニオイは、独特で不快なニオイです。
そもそも皮脂腺と耳垢腺の分泌物が、剥がれ落ちた角化表皮細胞(かくかひょうひさいぼう)や髪の毛、ホコリなどに混じって、耳垢が出ます。
このようにもともとは排泄物でありながら、耳を保護する役割があるとも言われています。
しかし、あまりにも放置してしまうと、それがニオイを発生させ、鼻をつまむような不快な香りとなります。
そこで、正しい二つの対策法を知ることで、不快なニオイをしっかりと抑えることができるでしょう。
皮脂腺とは?
皮脂腺の本来の役割は、皮脂を分泌することによって、保湿や肌や髪の毛の保護することです。
皮脂の分泌は当然のごとく、気温が高くなるにつれて増えていきます。
そして、カラダの部位の中でもとくに耳は、皮脂腺が発達しているため、わたしたちが知らないあいだに多くの皮脂を出しているのです。
- 保湿や髪の毛の保護
- 皮脂を分泌させる
もちろん大量の皮脂が出れば出るだけ、ニオイを発生させやすくします。
皮脂が分泌されると、その中の成分が分解される過程において、脂肪酸が生成されます。
そして、その脂肪酸が、空気に触れることによって酸化。
酸化した脂肪酸が、ニオイを発するというメカニズムです。
耳垢線とは?
耳垢線は皮脂腺に比べて、さらに限られた部位にしか存在しません。
その中の一つが耳です。耳垢線から分泌される成分は、独特なニオイを発するのも特徴のひとつでしょう。
- かぎられた部位にのみ存在
- 皮脂腺よりもニオイが強い皮脂
わきが体質を調べる際に、耳垢の湿り具合で、ワキガの有無を客観的に判断することがあります。
ベタベタした耳垢、もしくはカサカサの耳垢であるかどうかです。
ベタベタした耳垢の場合、高確率でわきが体質であること判明しています。
じつは、ベタベタな耳垢は強力なニオイの原因になります。皮脂腺から分泌される皮脂よりも、ニオイが強烈なため、とくに注意が必要なのです。
【汚れや詰まり】注意すべき3つの耳のポイント
耳には皮脂腺と耳垢線の、ふたつの汗腺が存在していることが分かりました。
その耳周りの中でも、具体的にどの部位がニオイを発しやすいのか?知っておきましょう。
そこをケアすることで、的確にニオイの原因に対策をすることが出来ます。
耳の内部
耳の内部の主なニオイの原因は、耳垢によるものです。
汗や皮脂やゴミ、耳の角質も新陳代謝が行われ、剥がれ落ちます。これらすべてが混ざりあったものが、耳垢となり内部に存在します。
自分では確認しづらく、見落としがちなポイントですよね。
- 耳垢は汗・皮脂・ゴミから構成されている
- 自分では見えにくいポイント
さらに、わきが体質でアポクリン汗腺を多く持っている場合、前述の通り耳垢のニオイは強くなります。
もし放置すれば、顔周辺からのニオイとして、他人に不快感を与えてしまう可能性があるでしょう。
ベトベトした耳垢の場合は、念のためわきがチェックをしておきましょう。無料でカンタンにできますよ。
耳の外部表面
耳の内部だけでなく、外部の表面もニオイを発生する可能性が高いです。
耳の外部は内部に比べて、範囲自体も広く、なおかつ産毛なども生えている部分ですよね。
産毛は汗や皮脂と同じで、耳垢を構成する物質の一つです。また、他人からも目につきやすい場所でしょう。
- 産毛は耳垢になる
- 頭皮の汗が耳に滴り落ちて汚れと混ざる
そして、表面的な汚れだけではありません。
頭皮がかいた汗が、耳にまで滴り落ちることもあります。
それが、耳表面の汚れと混ざってしまえば、当然ニオイの原因になってしまうでしょう。
汗と汚れの混ざった耳垢は、想像するだけで、強烈なニオイであることが分かりますよね。
耳の後ろ
耳の後ろは、加齢臭などの原因といわれることが多いため、一般的にニオイの原因として浸透しているのではないでしょうか。
ただ、その一方でキチンとケアしている方は、多くはないでしょう。
- 皮脂腺と汗腺が多い
- 空気中の汚れと皮脂腺と汗腺の分泌物が混ざる
耳の後ろは皮脂腺や汗腺がわりかし多く、なおかつ頭皮からの汗なども自然と混ざりやすい部位です。
そのため放っておくと、ニオイを放ちやすいでしょう。
とくに、すれ違いざまや接近しての会話などで、耳の後ろは相手にニオイが届きやすい部位です。
それだけに、行き届いた十分なケアが必要な部位でしょう。
とはいえ、ムズカシイことはありません。対策はたったのふたつだけです。
耳のニオイを抑える!消臭対策マニュアル
耳の内部・外部・後ろの3つの部位が、ニオイの原因であることが分かりました。そこで今度は、耳のニオイを防ぐための対策を見ていきましょう。
耳は数多くの汗腺だけでなく、ツボやリンパも存在します。
大変デリケートな部位であるため、対策をする際は丁寧に慎重に行いましょう。
すべての対策に共通するのは、耳を清潔にすること。これに尽きます。
シャワー&デオドラント対策
ニオイを抑える時に基本となるのが、汚れや汗を放置しないことです。
とくに耳は、汗や皮脂による汚れが発生しやすいのですが、自分の目で確認することが難しい部位です。
そのため、ニオイでしか自覚することが難しく、どうしても見落としがちです。
- 汚れや汗は放置しない
- 外出前にシャワー
- 汚れや汗をしっかりと落とす
日中の対策としては、汗をかいたらデオドラントシートなどで、しっかりと汗を拭き取りましょう。
汗や皮脂は雑菌のエサとなり、繁殖をすることによってニオイを放ちます。とくに暑い季節は、こまめに定期的なニオイ対策を怠らないようにしましょう。
二つ目は、寝ている間にかいた汗や分泌された皮脂を、外出前にシャワーで流しておくことも大切です。
シャワーの際は、しっかりとボディーソープを泡立てて、耳たぶから裏側まで隅々まで洗い流しましょう。
夜寝ている間にかいた汗や、皮脂を放置してしまえば、時間が経過することでニオイを発生させます。
なぜなら、夜から朝まで肌表面に残された雑菌が、繁殖しつづけた状態のまま、日中の汗や皮脂が混ざるためです。
そうなれば、より強いニオイを放ちやすい環境を作ってしまうことになるでしょう。
シャワーなどで清潔な状態にしてから、日中汗をかいたら拭き取る、この基本的な対策は必須です。
耳掃除をする
詳しくは後述しますが、これはあくまでサポートとしての位置づけです。
耳の内部や外部の表面に溜まった耳垢を掃除することで、ニオイを抑制することが出来ます。
ただし、耳掃除には人一倍注意が必要です。
力を入れすぎたり、過度な耳掃除は耳自体を痛めてしまう原因にもなります。
- 力を入れすぎず優しく丁寧に
- 奥まで入れすぎない
- 3週間から4週間(溜まりやすい時期などは2週間ほどでも)
上記3つに注意しながら、耳を掃除するようにしましょう。
耳掃除をすることで、耳垢も取りのぞかれるため、清潔な耳を保つ事ができます。
とはいえ、万が一、耳掃除中に痛みや異常が発生した場合は、すぐに耳鼻科を受診することをオススメします。
耳掃除のコツと注意事項を知る
本来、耳垢というのは、食事をしたり、会話をしたりとアゴを使うことで自然と外に出ていくものです。
つまり、もともと耳掃除をしなくても良いものなのです。
しかし、現在では綿棒や耳かきなど、お掃除グッズはどこにでも売っていますよね。
その結果、本来は必要のない耳かきを、ヤリすぎてしまっている現状があるのです。
結果、耳の内部を痛めたりするなど、耳のトラブルを引き起こしています。
耳掃除のコツは、綿棒などで耳の穴の入り口部分だけを、サッと掃除するだけにしましょう。
奥に入れるのは、デメリットが多くじつはリスキーです。
これだけでも知っておくと、耳を安全にダメージを与えずに掃除できますよ。耳掃除の際は、かならず意識してみてください。
今回のまとめ
今回は中々知られていない、耳のニオイとその対策方法について紹介しました。
もしも、顔付近からイヤなニオイがした時は、それは耳からニオイを発しているかもしれません。
普段、直接的に耳を自分で確認することが出来ないために、変化を感じづらく、さらには手入れも怠ってしまいがちです。
これをきっかけにペースを守りながら、手入れをしてみてくださいね。
対策をしてムダになることは、絶対にないはずです。臭ってしまう前に、日頃から管理をするようにしましょう。
自分自身のニオイをマネジメントし、デザインしていくためには、細部までケアをすることが必要です。
これをきっかけに見落としがちな、頭皮のニオイも対策しておきましょう。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。