ワキガ=独特なクサい汗のニオイ。
おそらく、これが世間一般のワキガのイメージではないでしょうか?
このように、世間でワキガについて知られているのはごく一部だけで、ハッキリとした定義や実態については知られていません。
しかし、ワキガの悩みを解決するためには、ワキガについて知る必要があります。
なぜなら、ワキガ臭がおこる原因を知ることで、はじめて具体的な解決方法や対策を知ることできるためです。
たとえば基礎的な知識を知らないでいると、生活習慣でニオイが悪化させていることにも気づかないままです。
いくら必死に対策をしても、デオドラント対策は100%の効果を発揮しません。
ムダな出費と時間の損失を、永遠に垂れ流し続けます。
解決の一歩目こそが、ワキガのセルフチェックで、自分自身の体質を知ることなのです。
体質を知るだけで時間と費用の節約と合理化にもつながります。
とはいえ、むずかしいこともありません。
ズボラなわたしでも嫌気が差す間もなく、すぐに答えがわかります。
セルフチェックもたった1分程度で、無料でだれでもカンタンにできるためです。
そしてワキガ体質でなければ、その時点で悩みが解決します。逆にワキガ体質であれば、対策が必要となることが分かります。
シンプルでカンタンで、セルフチェックをして絶対に損になるようなことはありません。
むしろあらゆるムダが省かれ、得でしかありません。
この記事を読むことで、基礎的な知識の習得+自分がワキガ体質なのかを知ることができます。
解決への第一歩!そもそもワキガって何?簡単セルフチェック付き
まず、なぜワキガ臭が起こるかというと、わたしたちの身体の汗腺に原因があります。
汗腺とは、皮膚にある汗を分泌する腺のことです。
そして人間の汗腺はエクリン汗腺、アポクリン汗腺の二種類から成り立っています。
- エクリン汗腺=運動をしたときのサラサラした汗
- アポクリン汗腺=緊張したときのベタベタ汗
ひとくちに汗腺とはいっても、このように性質や役割が違います。
アポクリン汗腺から出る汗は、脂質やたんぱく質などの、ニオイの原因となる成分からできています。
その結果、アポクリン汗腺からニオイやすい汗に雑菌が繁殖することで、ワキガ臭としてクサいニオイを出してしまうのです。
ただし、アポクリン汗腺はワキガ体質の方だけにあるものではありません。
むしろ、すべての人間に存在しています。
ところが、ワキガ体質の方はアポクリン汗腺の量が人より多く、さらに汗腺自体が大きなために出る汗がクサく匂ってしまうのです。
これこそが、クサいニオイが発生する仕組みとワキガ体質の実態です。
普段わたしたちのあいだではワキガと呼ばれ、一種の病気のような扱いを受けています。
じつはワキガにも正式名称があり、腋臭症(えきしゅうしょう)と呼ばれるものです。
またワキガと聞くと、ごく一部の方だけの体質というイメージがありませんか?
じつは、事実はすこしだけ違います。
腋臭症(えきしゅうしょう)は、皮膚のアポクリン腺から分泌される汗が原因で、強い臭いを発する人体形質で、それを有する個人の属する集団によっては疾患としての扱いを受ける。ワキガとも呼ばれる。
出典:Wikipedia
注目すべきポイントは、日本人の10人に1人が腋臭症(ワキガ体質)であるということです。
たとえば、日本の人口を1億人ちょうどに仮定すると、1000万人近くがワキガ体質になります。
つまり30人のクラスであれば、3人はワキガ体質ということです。
一見少数のようにも思えるのですが、意外にも多くの人が当てはまります。
- 1000万人がワキガ体質
- 80%が自覚なし
そして、そのなかでも自覚症状があるのは、たった20%前後だそうです。
つまり80%近くの方には、自覚症状がありません。
むしろほぼ自覚がないといっても、過言ではないでしょう。
わたしも最初は、まさか自分が「ワキガなんてありえない」「信じたくもない」という気持ちでした。
しかし、他人事であることが、もっとも怖いことです。
自分では気づかないうちに、ワキガ臭を放っているという事実があります。
それだけではありません。
まだほとんどの方が知らないであろう、驚きの事実もあるのです。
日本人にワキガ体質が増えた理由や原因とは?
驚きの事実とは、ある変化が原因で、日本人のワキガ体質が増えていることです。
その理由は、食生活の変化によるものです。
もともと古くから日本人は、野菜・魚・穀物などを中心とした、和食が基本でした。
しかし、近年の食生活の変化により、食卓には肉料理や脂が多いメニューが並ぶことも多くなりましたよね。
はたから見れば、単純な食生活の変化だけに思われるでしょう。
その一方で、体内におおきな変化を起こしていました。
食生活の変化にともない、日本人の体質までも変化させていたのです。
その結果、現代の日本人は過去と真逆の方向に体質が進行しています。
- 食の欧米化
- 肉や脂のおおい料理が中心
それがいわゆる、食と体質の欧米化です。
欧米化したことによって、日本人の身体も欧米人に近づきつつあります。
その結果、もともとワキガ体質が少なかった日本人が、近年はワキガ体質になるケースが指摘されているのです。
なぜなら人間の身体は、食事で何を食べるかによって、まったく違ったものを生み出します。
というのも本来ワキガというのは、両親や家族などの遺伝によるケースが、多くの割合を占めていました。
しかし、食生活の変化によって、後天的にワキガ体質になってしまうというケースが後を絶たなくなったのです。
つまり遺伝よりも、日々の食事によって、ワキガ体質になる方がかなり増えているのです。
近年、後天的なワキガ体質の急増です。
さらに注目すべきは、日本人の体質の割合です。
世界各国のワキガ体質の割合は?
日本人も食生活の変化により、ワキガ体質の人数が増えてきていることが分かりました。
とはいえ、世界的に見ると、まだまだ圧倒的に少ないです。
世界的にみると、ワキガ体質の割合は大多数です。
人種によっても、もちろん大きく異なりますが、欧米では約70%以上ワキガ体質といわれています。
- 欧米=10人に7人以上の割合
- 黒人の方=10人にほぼ10人の割合
- 日本=10人に1人の割合
ちなみに、黒人の方はさらに割合が増え、ほぼ100%近くがワキガ体質なんて話もあります。
しかし、日本ではまだ少数で、海外とは逆転現象が起きているのです。
それゆえ日本では、腋臭症(ワキガ体質)であるだけで敬遠されたり、一種の病気のように扱われてしまうケースもあります。
日本では口にすることも恥ずかしいことに思われがちなため、誰かにカンタンに相談することもできず、ネットで調べるくらいしか方法がないのです。
だからこそ、デオドラントケアの文化も正しい方法も浸透していません。
それこそが、デオドラントケアで、海外よりも日本が大きな遅れをとる理由のひとつです。
遅れをとることによって、ワキガ臭を抑えることができず、クサい人のレッテルを張られることになります。
というのも、海外ではデオドラントケアは日常の当たり前のことです。
アメリカをはじめとした海外では、朝の歯磨きや洗顔とおなじで、デオドラントケアをすることが習慣化されています。
一方日本では、デオドラントケアをしている人はごく一部の限られた人だけです。
この文化の違いは、考え方にもおおきな違いを生んでいることに気づかされました。
アメリカのデオドラント事情
文化の違いは、アメリカへ行った際に強く感じました。
アメリカでのデオドラント事情は、日本人観光客のわたしでも分かるほどに、現地で深く根付いていることが分かったのです。
なぜなら、わたし自身がアメリカへ行った際に、ドラッグストアへ足を運んだのですがとにかくその光景に目を疑いました。
というのは、アメリカのドラッグストアでは、日本では考えられない量のデオドラントグッズが陳列されていたからです。
なおかつ、その種類と量の多さにも圧倒されました。
日本ではデオドラントケアというと、ごく一部の人が恥ずかしがりながら、使うイメージがあると思います。
しかし、アメリカでは当たり前のように、子供の時からマナーとしてデオドラントケアを学ぶそうです。
- アメリカではエチケットやマナー
- 日本では個人の自由
ですので、そこに恥ずかしさや年代の垣根というものはありません。老若男女問わず、あたりまえにデオドラントケアをします。
わたしたちが、朝起きて出かける前に顔を洗うのと同じ感覚です。
そのため、ワキガ体質が圧倒的に多い国で、ワキガのニオイを感じる瞬間はありませんでした。
なぜなら、このデオドラント事情や社会背景の影響があるからでしょう。
むしろ、みなさんとても良い香りでした。
日本とアメリカでは、これだけデオドラントに対する意識と位置付け、すべてが180度違うことを実感した瞬間です。
海外のデオドラント事情について、さらに踏み込んで知りたい場合は、こちらの記事を参考にどうぞ。
日本との大きな違いに驚くでしょう。
ここまでで、ある程度の基礎的な知識を知ることが出来ました。
いよいよつぎは、かんたんなセルフチェックです。
30秒で簡単セルフチェック!ワキガ診断をしよう
ここから、ワキガ体質のセルフチェックをおこないましょう。
ひとつも当てはまらない場合は、ワキガ体質ではありません。
ひとつでも当てはまる場合は、注目して欲しいポイントがあります。
いくつか当てはまるか、そしてどの項目が当てはまるか、覚えておいてください。
それでは、いくつ当てはまるでしょうか?
- 耳垢が湿っている
- 両親、またはどちらかが腋臭症
- 洋服のワキ部分の黄ばみあり
- 過去に他人からの指摘がある
- わき毛が濃い・やわらかい
- お肉や乳製品を食べることが多い
- お酒が好き・タバコを吸う
元ワキガのわたしは、ほとんどの項目が当てはまっていました。
耳垢が湿っていましたし、2と7以外の項目に関しては、ほぼ間違いありません。
そして、全ての項目のなかでも、1と2に当てはまるとワキガ体質の確率が高いです。
とくに耳垢が湿っていると、かなりの確率でワキガの可能性が高いといわれていますね。
また、耳垢の湿り具合などによって、ワキガのレベルもある程度判別できます。
そのほかにも、体質だけではありません。環境も重要です。
たとえばよく汗をかいたり、緊張やストレスを感じることが多いなど注意が必要です。
体質だけでなく生活習慣や環境、さまざまな要素が絡むことで、よりワキガの可能性が高くなるのです。
さらにいえばワキガ体質は、別のニオイも発生させている可能性があります。
なぜなら、ひとくちにワキガ臭といっても、1種類だけではないからです。
ワキガにも種類がある・スソガとチチガ
ワキガと聞くと、ほどんどの方が、脇の下のニオイをイメージしませんか?
しかし、実際には、脇の下ニオイだけではありません。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、ワキの下だけでなく、乳輪周辺や陰部周辺にも存在しています。
- ワキガ(わきの下)
- スソガ(陰部)
- チチガ(乳輪)
陰部や乳輪などからも、ワキガ臭がするのが、スソガとチチガの存在です。
とくに女性のスソガなどは、オリモノのニオイと混じり合い、さらに独特な異臭を放ちます。
性別によって、その割合やニオイにも若干の違いもあります。
女性のほうが、若干割合は多いというデータがあります。
このような理由から、ワキガ体質である場合、スソガやチチガにも疑いをもつ必要があるでしょう。
わたしもワキガ体質ゆえに、下着のニオイや色の変化を気にして不安になった経験がありました。
とくに女性との性行為の際は、ぶっちゃけ毎回ヒヤヒヤしてました。
もしもチチガやスソガが気になったら、すぐにチェックだけでもしましょう。
こちらも無料でカンタンにチェックできるので、チェックしておいて損はありません。
落とし穴!ニオイに慣れるのは順応するため
最後に知っておきたいのが、自分のニオイを自覚することが、非常にむずかしいという点です。
なぜなら人間は、自分のニオイを365日つねに嗅いでいるためです。
自分のニオイには、慣れてしまうために鈍感なのです。
いわゆる嗅覚の順応という、慣れが出るためです。
- 自分のニオイには慣れる
- 他人のニオイには敏感
たとえば、友人の家に遊びに行った時に、玄関で友人の家のニオイに気づくことってありませんか?
友人は常に嗅いでるため気づきませんが、普段慣れていない他人には初めてのニオイです。
自分の家のニオイが自分で分からないのと一緒です。
その原理と同じです。
さらに注目すべきは、クサいニオイさえも時間が経ってしまえば、慣れて気にならなくなり始めます。
最初にお伝えしましたが、ワキガ体質の80%の人に自覚がないのは、このような事情があるためです。
つまり、自分自身だけでニオイを判断するのには、限界があるということです。
むしろ自分だけで、ワキガのニオイに気づくことができるのは、非常に稀なケースと言えるでしょう。
しかし、自分自身のニオイを知るためには、いくつかの解決策もありますので安心してください。
セルフチェックだけでは不十分・他人からの指摘や確認も必要
ここまでセルフチェックをおこなってきましたが、これだけで全てを判断するのは、難しいことは分かりました。
前述のセルフチェックのすべての項目に該当していても、それはワキガ体質を100%決定づけるものではありません。
信頼性は高いですが、それでも99.9%です。
なぜなら、最終的に100%決定づけるには、客観性が非常に重要だからです。
- セルフチェックはあくまで目安
- ワキガ体質を確定させるものではない
- 客観性も重要である
セルフチェックはもちろん意味のあるものですが、ひとつの目安として考えるようにしてください。
ここで大切なのは、自分以外の人間へのニオイの確認をおこなって、99%を100%にすることです。
なぜなら、ひとりで100%判断をするのは難しく、ワキガ体質の思い込みや勘違い、または自分のニオイに順応するなどの可能性もあるためです。
ワキガは精神面にも影響を与えます。
そのひとつが自臭症です。
精神面に影響を与えると、正しい判断ができなくなる可能性もあります。
一種のノイローゼのようになって、精神を追い込みます。
だからこそ、万が一の可能性をなくすためには、他人による客観的な判断が必要なのです。
医師や家族や恋人、友人、同僚など、相談の選択肢はさまざまでしょう。
人には言い出せないときに、わたしが克服した対策も公開しています。
つぎに進むべきステップは、人によってかなり選択肢が変わってきます。
ワキガの治し方マップで確認してみてください。
すぐにワキガ体質の改善を望む場合は、わたしのぶっちゃけレポートを参考にしてみてください。
毛穴から毛が二本出ることに関して、もう一度確認したい場合はこちらからどうぞ。
今回のまとめ
今回セルフチェックを行い、ワキガの実態を知ることが出来たと思います。
客観的な判断をしてもらうためには、当然自分以外の人間にニオイなどを確認してもらう必要があります。
しかしワキガを打ち明けて、さらに相談するというのは、非常にハードルが高いものです。
デリケートな問題ゆえに、家族や友人にも打ち明けにくく、わたし自身もそれで悩みました。
最終的には、唯一打ち明けることが出来たのは、家族と医師だけでした。
現在のあなたには、打ち明けられる存在はいますか?
もし、打ち明けられる存在がいてもいなくても、解決法はあります。
このGood smell ラボがあなたにとって支えとなり、大きな助けになるつもりです。
寄り添うことができるような内容でありながら、なおかつ助けになれる存在になれれば幸いです。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。
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