ふと「クサい」と感じた時に、その匂いが鼻の中からくる経験はありませんか?
経験がある人は注意が必要です。
実はコレ、隠れた病気のサインである可能性があります。
もちろん口と鼻はつながっているため、香りとの独特な食べ物や飲み物などを口にしている場合は、話は別です。
そして鼻の中、鼻の横、鼻の下、どの部位からニオイを発するかによって、意味合いも違ってきます。
しかし、風邪や花粉症でもないにもかかわらず、鼻水が出たりそこから不快なニオイを感じた場合は注意が必要でしょう。
隠れた病気の疑いもあります。
今回は、その鼻にまつわるニオイと病気の関係性について、紹介します。
4つの部位別・鼻のニオイの原因は?
鼻からの異臭を感じた時に、原因となるのは3つの部位であることがほとんどです。
その部位によって、ニオイの種類や原因、または深刻度も違います。
それぞれの特徴を見ていきましょう。深刻なケースによっては、病院で受診しなければいけない可能性もあります。
鼻の内部からのニオイ
もっとも深刻度が高いのが、この鼻の内部からのニオイです。
もしクサいと感じた時に、以下の症状が出た場合は、病気の可能性が高いです。
いわゆる蓄膿症(ちくのうしょう)の症状ですね。
- 鼻の中から不快なニオイがする
- 頭痛やダルさがある
- ひどい鼻づまりと息苦しさ
- サラサラでないドロッとした鼻水
これらが蓄膿症の症状ですが、一般的な風邪にも症状が似ています。
そのため、蓄膿症ではなく風邪と勘違いしてしまい、発見が遅れるケースもあります。だからこそ、見極めがたいせつです。
風邪と蓄膿症のもっとも違うところは、鼻水の質にあります。
風邪や花粉症などの症状の場合は、鼻水も透明でサラッとしていることがほとんどです。
しかし、蓄膿症の症状が出ると、鼻水はドロッとしたものへと変わります。
一見、蓄膿症は鼻づまりや鼻水などの症状だけのように見えますが、そこには危険も潜みます。
蓄膿症の原因と鼻への影響とは?
蓄膿症はもともと鼻にウミがたまり、それが不快なニオイや鼻水として出てきてしまうもの。
しかし、その鼻水やウミが溜まることで鼻の粘膜にダメージを与え、炎症を起こします。
炎症を起こすと回復も遅れ、症状もさらに深刻化してしまうのです。
そのため、対策方法としては、鼻うがいや市販薬での症状のおさえることなど可能です。
ただ、やはり耳鼻科を受診するのがベストな選択です。
専門医の判断を仰いだ上で、適切な対処法を実行しましょう。
鼻息のニオイ
鼻息のニオイは、自覚することもカンタンそうに見えてじつは難しいです。
鼻周辺のニオイと思い込みがちですが、鼻息自体が不快なニオイを発生させているケースもあります。
その場合、鼻臭症(びしゅうしょう)の疑いがあります。
- 全容が解明されていない
- 思い込みや考えこみないことが大切
- 医師への相談が必須
鼻の粘膜がダメージを受けたり、乾燥することによって起こると言われています。
とはいえ、根本的な治療法も原因もすべてが解明されていないとのこと。
鼻臭症と精神的な疾患の関係
鼻臭症のなかでもごく稀にある深刻なケースもあります。
その場合は、他人にも分かってしまうほど、強烈なニオイの鼻息を出してしまうことがあります。
そして、症状に気づいてしまうと、他人に不快なニオイを発しているのではないかと、過剰に敏感になり、精神的な疾患を併発するおそれがある点もやっかいです。
ニオイの悩みが怖いのは、精神にも影響をきたす場合があることでしょう。
しかし、大半はそこまでのニオイを発することはありません。まずは医師などに相談しましょう。
小鼻の横からのニオイ
小鼻の横からニオイを発するケースは、ほぼ皮脂が原因です。
鼻の毛穴の汚れは、思っている以上に溜まっているものです。
多くの方が、一度は毛穴の汚れをとる、毛穴パックの経験があるのではないでしょうか。
毛穴のパックをした際に、取れた角質や汚れの量を見るとショックですよね。それだけ気づかぬ内に、汚れが溜まっている証拠です。
- 皮脂が酸化するとニオイが出る
- 皮脂はすべてが悪ではない
顔から出る皮脂が空気に触れ、酸化することでクサいニオイを発するのです。
しっかりと汗をかいたら、こまめに拭き取るようにしましょう。
ただし、注意が必要な点も忘れてはいけません。
皮脂は身体に必要なものである
じつは難しいのが、皮脂は必要なものです。
皮脂を取りすぎてしまうのは、かえって逆効果なのです。
わたしも実際に体験したことがあるのですが、皮脂を取りすぎると、お肌の性質上、不足した分を補おうとしてしまい、過剰に皮脂が分泌されます。
サラサラで汗や皮脂のない肌を目指してるからこそ、こまめに皮脂を拭き取ったり、丁寧に洗顔をし過ぎて、逆に顔がテカテカしたなんてことも。
皮脂が酸化するとニオイが発生し、さらに顔や鼻がテカテカになります。けっして見栄えの面で、良いものとは言い切れません。
しかし、適度な皮脂は必要です。やはり節度を保つことが大切ですね。
鼻の下からのニオイ
鼻の下からニオイがした場合、上唇や鼻の溝である人中に原因があると考えられがちです。
しかし、意外にも原因は鼻の中にあるケースも多いのです。
鼻の中には鼻毛がありますが、鼻毛の毛穴というのはじつは多くの皮脂を分泌しています。
その皮脂が分泌された結果、鼻の下と鼻の入り口辺りで空気に触れ酸化するため、鼻の下からニオイがしてしまうのでしょう。
- 鼻の中のケースもある
- 鼻毛の毛穴は皮脂が多い
小鼻の横からニオイが発生するのと同じで、皮脂と空気は触れ合うことで酸化を起こし、くさいニオイを発生させるのです。
ただ、小鼻の横と違って、拭き取るのが困難なのが鼻の中です。
指や綿棒で皮脂を取るのはキケン
手っ取り早く効果を感じることが出来るのが、鼻うがいでしょう。
鼻うがいをすることによって、皮脂を洗い流し、そして酸化を防ぎます。
鼻うがいは、ぬるま湯でお風呂でするのがポイントです。
最初のうちは慣れないため、慣れるまではお風呂で鼻うがいをするようにしましょう。
また直接洗浄したり、拭き取ってしまうことも出来ないことはありません。ただ鼻の粘膜は、傷つきやすく繊細な部位です。
くれぐれも力を入れたり、無理をしすぎるのは禁物です。
鼻の異変やニオイ対策まとめ
ここまで鼻の異変について、紹介してきました。
それぞれ原因があり、また対策法も違うことが分かりました。そこで、今回は対策法として考えられるものをまとめてみました。
症状を知ったら、最後に正しい対処法を知っておきましょう。
耳鼻科など医師の診察のススメ
前述のすべての症状に言えることですが、まずは医師への相談をすることは、あらゆる面で合理的です。
根本的な原因を知れたり、もしくは隠れた病気のサインを見つけることもできるでしょう。
- 適切な対処法を知れる
- 原因を知れる
そのため、診察をおこなって全容を解明するのも、ひとつの手段ですね。
専門医にしか判断できないこともあるので、プロの手を借りましょう。
鼻うがいで洗い流す
鼻うがいをすることによって、手や綿棒などを使って、取ることができない雑菌や花粉などを洗い流すことができます。
自宅や出先など、水道があれば、カンタンにすぐにでもできる有効な対処法でしょう。
- 水道があればどこでもできる
- 粘膜保護もできる
慣れないうちは、若干痛みもありますが、慣れるとスムーズに鼻うがいもすることもできます。
鼻うがいには粘膜保護の役割もあるため、一石二鳥ですね。
市販薬で症状を抑える
点鼻薬や錠剤などをはじめとした、鼻の症状に効く市販薬は多いです。
それを活用して、一時的に症状を抑えることもできます。しかし、あくまで一時的な役割で、深刻化するまでの対策です。
- 初期症状への対策
- 深刻化する前に病院へ
さらに深刻化するまえに、病院での受診をオススメします。
今回のまとめ
今回は鼻のニオイの原因とその対策方法についてお伝えしました。意外にも鼻のニオイは感じると気になってしまうものですよね。
当然、鼻なので、いつもと違うニオイを感じ取ってしまいがちですが、自覚がないケースもあるでしょう。
だからこそ人との接近した会話などにも、もしかしたら臭っているんじゃないか?そんな心配をしがちです。
恋人などであれば、それ以上に近距離になるために嫌われたくないと、余計に過敏になりすぎてしまうケースもあるでしょう。
不安や心配を無くすためには、日頃からケアを怠らず、どんな時でもニオイ対策に抜かりのないようにしておくことが大切です。
いざっていう時に限って、準備を怠っていたり、整っていないことのほうが多いですよね。
だからこそ、毎日の日頃のケアや対策が肝心です。
対策をする時間は数分程度ですが、もしクサいと思われてしまったら、そのイメージはそれ以上に長く続きます。
ニオイをマネジメントし、日頃のケアを忘れず良いニオイを演出させましょう。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。