口臭

舌苔の色は健康を映す鏡!口臭防止対策には正しい舌苔磨きをしよう!

普段、人と会話をしているときに、相手の舌が目に入ることってありませんか?

人によっては、舌の色が白、黄色、ピンクなど、さまざまです。

それこそが、舌苔(ぜったい)と呼ばれるものです。

体調や食事、または環境などによって、その色合いは変化します。もともと舌苔は、食べ物のカスや細菌など、さまざまなものによって形成されたものです。

そのため、きちんと管理をしないで舌苔を放置してしまうと、口臭の原因になりかねません。

じつは口臭対策には、歯磨きだけでなく、舌苔磨きが効果的であることはあまり知られていません。

とはいえ、ポイントは正しい舌苔磨きです。間違った方法でおこなうと、逆に口臭を強める原因となります。

口臭対策をすることで、人との近距離での会話や接近にも不安になることはないでしょう。

それでは舌苔の実態から、正しい舌苔磨きの方法とポイントについて、詳しく紹介します。

なぜ舌苔はできるの?口臭防止対策には正しい舌苔磨きをしよう!

冒頭でもお伝えしたように、舌苔は食事による食べカスや、細菌などさまざまなものが原因で、発生することはお伝えしました。

しかし、全ての人間が食事をしているのにも関わらず、なぜ差が出るのでしょうか?

舌が白い人、黄色い人、ピンクのままの人、なぜここまで差が出るのかを詳しく解説していきます。

健康的な舌は口臭だけでなく、見た目の清潔感にも繋がります。

自宅でカンタンにチェックすることができるので、誰でもすぐにできますよ。

鏡でみよう!舌苔セルフチェック

じつは舌苔にはできやすい人、できにくい人が存在します。

というのも、舌苔ができやすい人には、いくつかの原因が考えられます。自分自身の生活習慣なども振り返ってみましょう。

  • 鼻呼吸でなく口呼吸
  • 唾液の分泌量が少ない
  • 胃腸器官にトラブルを抱えている
  • 舌の運動機能低下
  • ストレスを抱えている
  • 舌の位置が低い

上記が主に原因となりやすいものです。

意外と原因になりやすいのが、口呼吸です。鼻がつまりやすい方の場合、鼻呼吸でなく、口呼吸になりがちです。

そして、口呼吸になってしまうと、自然と口内が乾燥してしまいます。乾燥は口臭の大敵です。

さらに注意が必要なのは、悪循環を生み出すことです。

なぜなら口内が乾燥をすると、舌苔の汚れが落ちにくくなってしまい、余計に舌苔を増やしてしまうことになるため。

それ以外にも、唾液の分泌量が少ない場合も、口内が自然と乾きやすくなります

ストレスや緊張する場面が多いと、口が乾いたりしませんか?

ストレスや緊張する場面の連続は、口内も自然と乾きやすくしてしまうでしょう。

もちろん原因はこれだけではありません。

不調やトラブルの原因・加齢による運動機能の低下

その他の理由として、舌自体に問題がある可能性も考えられます。

たとえば、年齢を重ねることによる舌の運動機能低下です。

機能が低下することによって、唾液の分泌量も少なくなり、乾燥を引き起こします。

そして、舌の位置が、舌苔に関係していることも見逃せません。

本来、舌が通常の位置にある人は、舌と上顎が擦り合わさることによって、舌苔を自然と落とします。

しかし、舌の位置が、通常よりも下に位置している場合は、汚れが落ちません。

なぜなら、口内での舌と上顎の接触がないためです。

そのため、汚れが落ちることなく、どんどんと溜まっていく一方に。その結果、気づけば舌が真っ白なんてこともあるでしょう。

さらに、胃腸器官にトラブルを抱えている場合も、舌が白くなります。

胃腸と舌の関係?と思うかもしれませんが、じつは舌というのは、カラダの不調のサインを出していることがあるのです。

その理由は、意外なところにありました。

なぜ?口臭が発生するメカニズムとは

舌苔は、いわゆる舌の垢です。

その舌苔ができることで、なぜ口臭を発生するのか?

それは舌苔の原因である、食べカスや細菌が放つ物質に関係があります。

  • 舌苔の分解の過程でクサイ物質が発生する
  • 舌苔=悪ではない

舌苔が付着すると、それを分解しようとしますが、その過程において硫黄を含んだクサイ物質が発生します。

それにより、舌苔自体が口臭の原因となってしまうのです。

しかし、舌苔=必ずしも悪、というわけではありません。

舌苔はただの汚れではなく、粘膜を守る役割を果たすため、健康上も必要不可欠な存在だったのです。

バロメーター・舌は健康を映す鏡である

ここまで、舌苔の実態について迫ってきましたが、必ずしも悪いものでないことは分かりました。

じつはその舌苔、舌の状態によって、健康状態や体質までも分かることが判明したのです。

舌の状態は、健康を映し出す鏡なのです。

舌の色、形、舌苔、この3つによって健康状態が分かります。

そこで、毎日舌の状態をチェックすると客観的な体調が分かります。ただし、舌チェックをするのは、夜よりも朝がベストです。

なぜなら、朝一番に舌の状態を知ることで、当日の体調や健康状態を客観的に測る事ができるようになります。

常にサインを見逃さず、問題がある場合はすぐに対処しましょう。

舌の見た目の変化・病気や不調のサインかも

ちなみに不調時には、共通したサインが見られることが分かっています。

下記の状態が見られた場合は、不調のサインが出ています。

今すぐに病院に行くレベルではありませんが、何かしらの不調を起こしていることは確かです。

  • 表面が白い
  • 表面のヒビ割れ
  • 赤みが強い
  • ふちの部分がキザギザ
  • 舌苔がまだら模様

たとえば、舌の表面が白い場合は、舌苔が溜まっている状態を表し、血液の流れが良好でないことを示しています。

表面のヒビ割れは、水分が不足しているために、乾燥して起こるものです。

赤みが強いと一見健康な状態に見えますが、じつは高血圧の可能性を持ちます。

舌は数えきれないほどの血管が集まるため、その血管に異常もしくは炎症があることで、赤みが出ている危険もあります。

このように色味は、健康状態をすぐに判断しやすいです。しかし、色や見た目以外にもチェックする部分があります。

色や見た目だけじゃない!形にも注目してみよう

舌チェックする際には、色だけではなく、形状にも気を配りましょう。

通常、舌のふちはトガらず丸みを帯びていますが、その形状がギザギザになっていると、慢性的な疲労のサインです。

水分過多の場合は、舌がむくみます。

舌苔がまだら模様になっている場合は、生活リズムの崩れ、ストレスによる免疫力の低下を示します。

  • ギザギザ
  • むくみ
  • まだら模様

このように不調のサインを出していても、自覚がなければ見過ごしてしまいます。

カラダが弱っていると、風邪を引きやすくなったり、体調も崩しやすくなるでしょう。気づかぬうちに、不調が進行し続ける可能性も考えられます。

まずは、自分の舌の状態を見ながら、一日の過ごし方や食事なども決めていくことが大切でしょう。

通常の不調のサインと軽く見ていると、じつは大きな病がそこには隠されているかもしれません。

安心せずに普段の生活を振り返り、日々の過ごし方もより健康的に変化させていきましょう。

危険信号・病院に行くレベルの異常サイン

つぎは、すぐに病院に行ったほうが良いレベルの危険サインです。

もしも朝にこのような舌の状態が出た場合は、かならず病院で受診しましょう。

舌の裏の凹凸が激しく、色も紫っぽいと、血流が非常に悪くなっている証拠。

血管なども、詰まりやすくなる危険性があります。血管が詰まり、脳卒中で倒れたなんてよくある話ですよね。

  • 舌の裏の凹凸が激しく、色も紫っぽい
  • 舌の動きに異常を感じる
  • 舌苔が黒っぽいまたは濃い茶色

次に舌の動きに異常を感じた場合、こちらも注意が必要です。

例えば、いつも通りに舌を動かすことが出來なかったり、動きに違和感を感じた場合は、神経が侵されていることによる不具合の可能性もあるでしょう。

最後に、黒っぽい色をしていると非常に危険です。

こちらは見た目ですぐに分かることが、不幸中の幸いです。

消化器官をはじめとする、胃や十二指腸に炎症、潰瘍を発生している可能がグッと高くなります。とはいえ、カンタンに対策もできます。

【ケア方法】口臭を防ぐ舌苔の取り方・正しい磨き方

苔は放置をしてしまうと、汚れが溜まり続けて、層自体を大きくしてしまいます。

口臭の原因にもつながってしまうので、舌を磨くことで、余分な舌苔を落とす必要があるでしょう。

ただ、舌は多くの血管などが集中しているため、非常に繊細です。

通常の歯磨きと同様に洗浄をするのは向きません。鏡の前で舌を出しながら、優しく丁寧にブラッシングするのが、基本です。

  • 優しく丁寧になでるように数回
  • 舌専用のブラシを使う
  • 朝の一日一回のみ

通常の歯ブラシと舌を磨く際は、ブラシを使い分けましょう。

舌専用のブラシは、毛の質も通常と異なり、舌を傷つけず、汚れも取りやすく設計されています。

舌苔を取るポイントは、舌の奥にブラシを当てて、優しくゆっくりと手前に引きながら掻き出すこと。

一度出したら、ブラシについた汚れを流します。これを数回繰り返すと、舌苔が落ちるでしょう。

ただし、落としすぎるのも危険です。何度も何度も繰り返し続けると、舌を痛める原因にもなります。

あくまで朝の歯磨き時、一日一回の原則は守るようにしましょう。

ポイントはこの3つだけです。

舌苔を除去・病院に行って定期的なケアをする

正しいケア方法を紹介しましたが、自分での対策には不安がある。

そして、不調のサインも診てもらいたい場合は、病院に行くのもひとつの手段です。

というのも、舌は繊細な部分のため、自分でケアには不安がありますよね。

専門的な医師に診てもらうことで、自分自身だけでは絶対に気づけない部分を、教えてもらえたり、見つけてもらえるのが最大のメリットです。

歯周病や口内のトラブルは、意外にも多いです。「日本人の口臭は人糞よりクサい」なんて特集も目にしましたが、あながち間違いではありません。

とくに舌は会話の際にも目につく部分ですし、口臭は人づきあいをしていく上で、一生向き合っていかなければなりません。

不安な場合は、一度プロの医師にきちんと診てもらうのもおすすめです。

さらに詳しく

今回のまとめ

今回は、口臭対策から舌苔のメカニズムまで迫ってみましたが、いかがでしたでしょうか。

普段何気なく使っている舌も、じつは自分自身の健康状態を表す鏡となっていることが分かりましたね。

きちんとしたケアをしないと、舌苔は口臭にも繋がります。

ただ、ケアの仕方も重要で過剰な舌苔の除去は、逆に舌苔を過剰に分泌します。

しかし、正しい方法でしっかりと舌苔をケアすることで、口臭とは無縁の生活をおくることが出来るでしょう。

人との接近は、舌苔との向き合い方によって不安にも自信にもなります。

だからこそ、口内環境を整えて、自信を持った日々の生活を送りましょう。

あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。

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