わたしはワキガ手術を受けたのが、2017年2月です。
そんなわたしがワキガ手術のなかで経験したこと、メリットやデメリットなど含めて、洗いざらい公開していこうと思います。
ぶっちゃけ、「手術や治療に悩んでいるけど、分からないことだらけで不安」と感じたことはありませんか?
そこで手術前から手術の生活まで、一連の流れをじっくり詳しく書いていきます。
第一弾は、手術前から手術後までの流れ、現在のワキの状態を写真と共にのせてみました。
もし手術を考えている方や迷っている方、術後が気になる方は、是非一連の流れを知ってシミュレーションしてみてください。
不安な点や疑問点など、一連の流れを知ることで、解消することができます。
さらに手術前の事細かな流れやポイントが分かるので、手術に関する疑問はほぼ消えるので、スムーズに手術や治療に臨めるはずです。
【体験談ブログ】ワキガ手術後の傷跡!経験者が語る全て①保険適用治療
私は数あるワキガ手術や治療法の中から、選んだのは剪除法です。
保険が適用される、身体にメスを入れるタイプの手術方法です。
手術内容について調べてみると、たくさん情報は出てくるのですが、実体験についてはあまり表に情報が出てきません。
というのも、わたしも手術前は、情報不足で困った経験がありました。
そこで、手術前~手術後の詳細まで網羅している内容を、手術を検討している人向けに書いてみました。
実際に体験しなければ、分からないことも多いため、ここだけのとっておきの情報が知れるとおもいます。
- 手術前から手術後の流れの把握
- 体験者ならではの感想
手術を受ける上で、想定してないことが続くと、どうしても不安が大きくなります。
体験談を知り、見えない不安をなくすることで、手術前から手術後のイメージをしやすくなるでしょう。
ちなみに剪除法の詳しい解説、その他のワキガ手術ついての紹介は、こちらの記事をのぞいてください。
わたしが剪除法を選んだ2つの理由
まず、わたしが剪除法を選んだのには理由が2つあります。
費用と効果の面は、とてもたいせつな要素と考えていました。。
- 保険適用で費用が抑えられる
- 最もニオイを抑えるのに効果的な治療方法
このように2点を挙げましたが、そのほかにも理由はあります。
効果が出ていたデオドラント対策から、あえて手術へ切り替えたことにも、ハッキリした理由があります。
たとえばニオイ対策の毎日の手間を省けること、ワキガの悩みを根本からなくしたいなど、さまざまな理由があります。
ただ、剪除法に決めた最大の理由はこの二つです。
わたしの中で悩みが深刻だったため、最優先にしたポイントです。
さらに詳しく掘り下げると、「なぜなのか」その理由に共感してもらえると思います。
ワキガ手術の中で唯一保険が適用され費用が抑えられる
まず、保険が適用されるとかなり費用が削減されます。
両脇合わせても、総額で約5万円以下でおさまります。
もしも保険が効かない場合は、最低で20十万円以上の高い費用が掛かります。
5万円以下と最低20万円以上であれば、天と地の差です。
- 他と比べて圧倒的に費用が抑えられる
- 費用の目安は5万円以下
このような理由から、まず保険が適用されるのか、されないかという点を選ぶときのひとつの条件にしました。
結果的に掛かった費用は、5万円以下に抑えることもできました。
ただし、保険が使えて安いだけではダメです。失敗しないために、事前に数多くの病院などを調べました。
地道に足を使うことで、かなりの病院を回り、ようやく信頼できる先生と病院をみつけました。
しかし、費用はあくまで条件のひとつです。
さらに重要であると、考えていた点があります。
手術や治療の中で最も効果の高い方法
ニオイに嫌気が差してた自分にとって、確実な効果が期待できることは、とても重要な条件の一つでした。
手術に踏み切るからには、とにかくニオイに関する悩みは、限りなく0にしたかったのです。
極端に言えば、ワキガの悩みという概念をなくしたかったのです。
- もっとも効果の高い方法と言われている
- 悩みを限りなく0にしたい
だからこそ、医師がメスを入れて、目視で汗腺を取り除くことが出来る方法を選択しました。
低予算でもっとも効果のある方法、という点を条件にした結果、最終的には剪除法になったのです。
確かな効果のある剪除法で、保険が適用され、信頼できる医師と病院というのがわたしにとって最終的な答えでした。
自分にとって置き換えてみてください。
自分の悩みはどんなことで、どうなりたいのか、その答えによって選ぶべき道は自然と決まってくるはずです。
剪除法を選んだ理由が分かったら、いよいよ手術の流れに入ります。
病院での診察から手術までの流れ
ここからは、一連の流れについて順に紹介していきます。
最初の入り口の部分です。
とはいえ、病院への連絡はつまずきやすく、ためらってしまう方も多いはず。
ただ、電話ではなくメールを使えば、そのハードルはグンと下がりますよ。
わたしが問い合わせしたときの、カンタンな流れを紹介します。
まず、はじめに診察に当たって、クリニックにメールで詳細を問い合わせたところ、すぐに折返しの電話をいただきました。
スタッフ・「メールでの問い合わせありがとうございます。」
わたし・「○○日と○○日に診察希望です」
スタッフ・「わかりました。○○日はどうですか?」
わたし・「大丈夫です。お願いします。」
スタッフ・「当日の注意事項なんですが○○と○○でお願いします」
わたし・「わかりました。当日お願いします」
どうですか?カンタンですよね。
日時などは省略しましたが、ざっとこんな感じです。事前にメールで聞きづらいことも聞けるので、電話より100倍ラクです。
先にメールでいくつか質問してから、予約をするのもアリです。
ちなみに電話口では、診察の当日はワキガ臭の確認のために、脱ぎやすい服装の着用と制汗剤はつけないよう言われました。
意外にリラックス!病院での診察
つぎに、ここからは実際の病院での診察です。
待ち時間を含めて、およそ60分程度です。診察時間のあいだは、疑問点や不安を聞くことができます。
事前にスマホにメモしておくと、診察中も慌てることがありませんよ。
- 医師との診察時間は15分か20分程度
- 帰宅までのトータルは60分前後
- 聞きたいことをまとめておこう
ここからは、診察当日の様子です。
そして診察当日、院内で簡単なカウンセリングのアンケートを書き、そこから先生と直接お話をしました。
手術の説明や先生によるニオイの確認、料金や自分自身のことなど、さまざまなやりとりを重ねました。
先生と一対一でのやり取りなので、なんでも気軽に聞き放題です。
疑問を解決したら、当日の診察は終了です。
診察時間は、合計で60分程度も掛からない位で帰宅したでしょうか。(すこし記憶が曖昧ですみません)
2桁以上の病院を回りましたが、ほぼ100%このパターンでした。
意外とあっけなく終わるので、緊張しなくても大丈夫です。不安は勝手な妄想から出てきてしまうものです。
手術日は事前に希望を決めておこう
手術日はその場で決めなくとも、ある程度日程については、予定を立てておいたほうがいいです。
というのも、混雑時だと予約が取れない可能性もあるためです。
ちなみにわたしの場合は、会社勤めではありません。
自営業のため、手術日の休みや長期の休みはとりやすい状況でしたので、すぐにその場で手術の日程を決めました。
会社勤めの場合は、前もって調整なども必要でしょう。
よほどのことがない限り、希望の手術日の一カ月以上前に、診察を受けておくのが理想です。
- 最低でも手術の一カ月前に診察を受ける
- 繁忙期は予約が取りずらいため
とくに一般的な夏休みや冬休みなどは、混雑しがちなためです。
バタバタするのは良くないですし、気持ちの余裕を持つためにも、休みなどは事前に把握しておきましょう。
そして診察が終わると、あとは手術当日を待つだけです。
当日までは、不安や楽しみが入り混じった、いままでにない感情でした。
とはいえ、悩んでいた分、手術当日に近づくにつれて楽しみが強くなっていきましたよ。
運命のワキガ手術当日・不安や痛み・リスクは?
そして、いよいよ手術当日です。
事前に手術前日は、お酒を飲むのは控えるように言われ、それだけ注意をして当日を迎えました。
まず片脇ずつの手術のため、当日は脱ぎやすい服装を意識し、ジップのパーカーとTシャツで向かいました。
なぜなら、手術後はとにかく動きにくくなります。そのため、洋服は脱ぎやすければ脱ぎやすいほど、負担がありません。
- 極力脱ぎやすい服装にしよう
- 最初は利き手と逆側の手術がおすすめ
病院につくとさっそく、手術の同意書を書き、説明やカンタンな診察を受けてからすぐに手術台へと向かいました。
私は右利きなのですが、まずは左脇からの手術です。
そして、なぜ逆側のワキから手術を受けたのか?それには、たしかな理由もあります。
利き腕側ではなく逆側から手術を受けるのがベター
逆側から手術を受けるべき理由は、まず術後の不便さを一度知っておくべきだからです。
というのも、不便な状態を知らないまま、さらに利き腕が使えなくなるのは二重苦です。
まずは、利き腕だけでも自由に使える方が、ラクですし安心です。
最初は、利き腕と逆側のワキから手術をする方が安心でしょう。
- 最初は利き腕を使えたほうがいい
- 肩の柔軟性をチェックしておこう
そして、手術台に乗ってからの流れです。ちなみに、もちろん上半身は裸のままですよ。
まずはワキを消毒後、麻酔の注射をします。
そこから、手術中も肩をあげた状態で固定するのですが、これが結構大変です。
わたしの場合は、そこまで肩の可動域が狭くありません。
問題はありませんが、肩の可動域が狭かったり、柔軟性がないと苦労するかもしれません。
とはいえ、極端に肩が動かしにくくなければ、問題ありません。
ワキガ手術の際に、肩の柔軟性についてのアンケートなど、見かけることもあるのですがこのためでしょう。
そして、麻酔が効いてきた頃に、いよいよメスが入ります。
痛みが来るのは麻酔注射だけ!
「ワキガ手術って痛い?」心配になる方も多いですよね。
結論から言うと、痛いのは麻酔注射だけです。
脇の数カ所に麻酔注射を打つのですが、これは痛みもあります(これが一番痛かった)。
とはいえ、一瞬チクッっとするだけです。
- 手術前や術後あわせて一番痛いのが麻酔
- 帰宅までトータル二時間以下
麻酔が効いてくれば、もちろん手術自体に痛みは感じません。あとは麻酔が効いたところで、手術開始です。
目は塞がれているのですが、「グニグニ」と皮膚を裏返すような、独特の感覚や音は今でも覚えています。
それを続けると、あっという間に終了の時間です。
片脇で大体、60分掛からないほどの手術時間でした。
手術が終わると、脇をしっかりと強めに固定します。そこから起き上がり、洋服を着るのですが、これだけでかなり苦労です。
何度もお伝えしていますが、極力脱ぎやすい洋服を選びましょう。
そして、着替えると手術後の生活での注意点、万が一のために痛み止めの薬をもらってそのまま帰宅です。
人によっては、麻酔が切れると痛みが出るリスクもあります。わたしの場合は、一度も痛み止めを飲みませんでした。
驚くほどに、まったく痛みがなかったんですよね。これに関しては、個人差があるため、その場になってみないと分かりません。
病院での滞在時間は、約二時間掛からないほどでした。
手術後から通院終了までの流れ
手術が終わると、手術後3、4日目には、傷口の確認やガーゼの交換です。
順調にいけば、約7日後に抜糸を行います。
これがおもに、手術後のおおまかな日程となります。
もちろん傷口の状態や個人差もあり、多少の前後があります。
手術後は人によって、痛みの感じ方にも差があるように、通常の生活に戻るのにも個人差があります。
傷口の状態によって、大きく変わります。
- 抜糸まで約7日前後
- 回復には個人差があるが安静が絶対である
- 安静と食事がキレイな傷口と完治につながる
もしも、最速で復帰したいのであれば、手術が大切です。
手術後の過ごし方によっては、傷口におおきな影響が出ます。できるかぎり安静に過ごすのがベターです。
傷口を極力キレイにしたい場合は、なおさら安静が必要です。
当然、激しい運動は禁止です。
私の場合、食事なども工夫してました。
たとえば、皮膚や傷口の再生を早くする食材や料理なども調べ、積極的に取り入れてみました。
傷口の治りにも、少なからず良い影響があった気がします。下記は多く取るようにしていたので、参考にしてみてください。
- レバー
- 魚
- ほうれん草
- ビタミンCを含む野菜や果物
生活への支障や日常生活の制限
ここからが、本番といっても過言ではありません。手術前よりも、手術後に苦労は多くなります。
なぜなら、やはり手術後は、日常生活で片腕がほぼ動かせない状況です。
シャワーを浴びたり、食事をしたり、もっと言えば起き上がることにも苦労しました。
ですので、よほどのサポートや充実した環境が約束されないかぎり、両ワキ同時の手術はオススメしません。
経験者として、片ワキずつ手術をするのが確実であると感じました。
- 翌日の仕事復帰はほぼ不可能
- 起き上がることにも苦労してしまう
安静にしておけば、抜糸までも最短期間で済みます。
私の場合は、左脇の抜糸まで順調に進みました。その結果として、すぐに逆の右脇の手術を受けることもできたのです。
一度経験したことを、もう一度経験するだけなので、二度目はとてもラクです。
ただし、右側の手術後は余裕があったせいで、少し無理してしまったなと思った部分もありました。
傷口にもすこし影響したかなと反省です。安静にしながら、無理をしない動きをこころがけ、抜糸までじっと耐えましょう。
ちなみにホームページなどで、翌日から事務作業等の仕事は出来るという記載をよく見かけませんか?
わたしの個人的な見解では、非常に難しく、できるかぎり避けるべきというのが最終的な結論です。
【断言】手術を受けるのであればかならず休むべき
前述のとおり、手術後の負担は大きいので、休みはしっかりと取るべきであると感じます。
その理由は二点あります。
まず手術後、がっちりと固定した上で安静にしておくほうが、傷口が悪化するリスクがなくなります。
また治りも早くなり、万が一無理をすれば、傷跡の見栄えにも影響するためです。
もう一点は、環境面です。
職場や学校にワキガ手術をすると伝え、なおかつその理解を示してくれる人は、どれ位いるかということです。
たとえば、もし手術の旨を職場や学校に伝えたとします。
そこで抜糸までの間、仕事中や学校での動きの制限してもらうか、免除させてもらえるのであれば問題ないでしょう。
- 安静にすることが傷口の見栄えにかかわる
- 想像以上に動きに制限があるため
この二点をクリアできるのであれば、翌日からの出勤や登校は考えられると思います。
極端に言うと、固定された状態は常に『気をつけ』をしているようなものです。
さらには、抜糸後もしばらくは、激しい運動や動きは控えなければなりません。多少の制限はしばらく続きます。
しかし、その期間さえ終えてしまえば、自由に生活できるようになります。
しばらくの我慢ですので、完治するまでは、ひたすら傷口の回復に全力を注ぎましょう。
最後に実際の手術写真を公開します。
ワキガ手術後の写真・痛みや傷跡から後遺症などのデメリットについて
現在の両脇の写真です。いかがでしょうか?
まず、見た目の面でいえば、ワキ毛の量はかなり無くなりました。
ある程度数えられる本数になり、汗も手術前に比べて、大幅に量が少なくなりました。
もちろんニオイも感じず、とても快適です。
時々、本当に臭っていないのかなと、心配になることもあります。ワキガ時代のクセで、すこし自臭症気味ということは否めません。
しかし、今ではなにも気にせず、快適に生活することが出来ています。手術を受けて心から良かったというのが、率直な感想です。
- 人によっては痛み止めが必要な場合がある
- 良くも悪くも個人差がとにかく激しい
- 傷跡や経過はあくまで一例である
そして、こんなにもひどく悩んでいたのに、「終わってみればこんなものか」と意外にもあっさりした気持ちでした。
悩んでいた毎日がウソのような、あっけなさと快適さです。
傷跡はしこりのような赤みがあり、目立つものではあると思います。薬を飲めばこの赤みはおさまるそうです。
しかし、私の場合は、かぎりなくニオイを消したい。この思いは絶対でした。
そして、費用を抑えたいという点を重要視したので、傷跡は残った反面、結果にはとても満足しています。
抜糸後の痛みや傷跡の経過は?
術後の経過ですが、やや引きつった感じが残り、違和感はわずかにある程度です。
痛みについては、まったくと言っていいほどありません。
ただ、写真をみるかぎり、傷跡を気にする方にとっては、満足のいく結果を得られない可能性もあるでしょう。
効果を望むと、傷跡が大きくなると言われるのが、この手術のジレンマのひとつです。
- 引きつりと違和感がわずかに残る
- 痛みはまったくない
とくに、女性は傷跡が気になる方も多いと思います。
ニオイの悩みの解消や費用を抑えること、ふたつの優先順位が高い方に適した方法といえるでしょう。
ここだけは注意してもらいたいのですが、手術の結果が必ずしもこうなるわけではありません。
あくまでわたしの一例であり、手術跡がまったく残らない方もいますし、逆にもっと目立つ方もいると思います。
医師の経験や技術、ニオイのレベル、術後の経過の過ごし方によって大きく差が生じるでしょう。
もちろん失敗しないための対策もあります。その方法はすべて伝授します。
次のステップは、病院選びについてです。
今回のまとめ
剪除法はわたしにとっての正解であり、一番に求める結果を得るための、最善の方法でした。
大切なのは、これをふまえてあなたが一番に何を求めるかです。
それによって、方法は変わってくるということです。
それぞれの手術や治療法によって、かならずメリットとデメリットが存在します。
自分の求める結果に、最も適した方法を見つけましょう。
あとがき
悩んでいる点や疑問があれば、まずは診察で話をしてみるのも大切です。
わたし自身は、踏み出すまで相当の時間が掛かりました。
これは何度も言いますが、一番の後悔です。
間違いなく言えることは、私は悩んでいた自分自身の殻を破り、前に進みました。
そして、心の底からこの選択で良かった、もっともっと早くしておくべきだと感じながら、今の生活に充実感を感じていることです。
あなたが悩みの解決に向かって踏み出せば、必ず笑顔になれることは間違いありません。
それは手術を経験したわたしから言える、確かなことです。
あなたとこの喜びを共有できる日を楽しみにしていますね。
あなたの悩みがひとつ消えて、すこしでも多くの笑顔が訪れますように。最後まで読んでいただき有難うございました。