毎日当たり前にする歯磨き、あなたは何となく歯磨きをしていませんか?
オーラルケアの中で、最も基本となるのが、この歯磨きです。
間違った歯磨きをしてしまえば、口の中に細菌が残り歯周病やむし歯、そして口臭へとつながります。
今回は基本的な知識とわたしの経験、担当の医師からの指導を合わせたものを紹介します。
正しい歯磨きをするためには、6つのポイントをおさえる必要があります。
【時間・回数・仕方】正しい歯磨きの方法・オーラルケアの基本
歯磨きの一番の目的は歯垢(プラーク)を取り除くこと。
- 口内の汚れを取り除くため
- 清潔な環境にする目的がある
歯垢は歯についた細菌や、代謝物のかたまりのことです。
大体食後8時間を経過すると、食べかすの中の細菌が増殖して、歯垢へ変化します。
その歯垢がむし歯や歯周病の原因に。
やっかいなのは水で溶けにくく、歯の表面にこびりついているために、うがいでは取り除けません。
歯磨きの目的は歯を磨くことではなく、口の中にある細菌をとりのぞくことです。
普段の歯磨きを振り返りながら、見てみましょう。
間違った方法で歯磨きを続けると、将来の口内環境に暗い影を落としかねません。
6つのポイントを守る・キレイな歯とさわやか吐息は歯磨きから
- 抑えておきたい6つのポイント
- 正しい方法が健康な口内環境を作る
歯垢(プラーク)にはつきやすい場所がある
歯と歯のあいだや歯と歯肉の境目は、歯ブラシが入りにくく、磨き残しをしがち。
どんなに歯ブラシで丁寧に磨いても、なかなか取れないものですよね。
通常の歯ブラシで歯を磨いても、じつは60%前後しか磨けていないとのこと。
つまり、ほとんどの方が、磨き残しをしてしまっている状況なのです。
そこで重要なのが、歯間ブラシの存在。
歯間ブラシやデンタルフロスは主に、歯と歯の間の細かい部分専用のブラシです。こちらを使っていきましょう。
初心者にはデンタルフロスよりも歯間ブラシの方がオススメ。
【初心者向け】デンタルフロスよりも歯間ブラシがおすすめ
ブラシの形状によって、Aのブラシは前歯、Bのブラシは奥歯が磨きやすいなど、特徴が異なります。
初心者にはL字型の歯間ブラシが使いやすいでしょう。
その理由は、細かい部分にブラシが行き届き、前歯や奥歯ともにカバーしまんべんなく磨けるからです。
不得意な箇所がなくオールマイティーなのが特徴。
- L字型歯間ブラシ
- 95%近くの歯垢の除去
その反面、デンタルフロスは技術や慣れが必要になってくるので、まずはL字型の歯間ブラシを使用してみて下さい。
使うタイミングとしては通常の歯ブラシで歯を磨いた後に、歯間ブラシを使用することによって、大幅に磨き残しが減少することになります。
歯間ブラシの場合は、通常の歯ブラシのみに比べて、95%近く歯垢を取り除けたというデータも。
歯間はそれだけ歯垢がたまりやすく、なおかつ歯垢が落ちにくい場所でもあるのです。
磨き方も重要ですが、丁寧に歯磨きをしながら、歯間ブラシなどを使うだけでかなりの効果を得ることが出来るでしょう。
歯みがきの時間の目安
まず一回のハミガキの時間は、具体的な時間の目安はありません。
きちんと磨けたかどうか、それを基準に考えるべきでしょう。
大切なのは時間ではなく、歯垢を落とせたかどうかです。
- 歯ブラシは一カ月に一回の交換
- 一か所を20回以上磨く
これは意外と忘れがちなのですが、歯ブラシの定期的な交換は一ヶ月に一回しましょう。
歯先が広がってしまった歯ブラシ、長時間使い続けた歯ブラシは、磨きづらく不衛生で磨き残しの原因に。
また一箇所の歯を磨く回数は、おおよそ20回以上を目安にして磨くのが良いそう。
試したところ、時間にして10秒前後でしょうか。これもあくまで目安です。
その際は、磨き残しがないように磨く順番を決めておき、そのとおりに磨く習慣をつけておくと、磨き残しをすることがなくなるようです。
どうしても仕事などで、時間がかぎられた場合は、丁寧になおかつ時間を割くことは、難しいかもしれません。
そんな時は、帰宅してからでも寝る前でも、一日一回は時間を掛けて丁寧に歯磨きをすることが大切。
ブラッシングのコツと正しい方法
ブラッシングの基本は、大体5㎜から10㎜を目安にしながら動かし、一つか二つの歯を同時に小刻みに磨きます。
歯と歯茎のあいだは45度の角度でブラシを入れると、歯垢を除去しやすいです。
歯と歯茎の間に、斜めにブラシを滑り込ませるイメージ。
歯と歯が接触する噛み合わせの部分、歯間、歯と歯茎の間、この三箇所は歯垢が溜まりやすく磨きにくい部分。
前述の歯間ブラシを活用すると、大変効果的です。
- 45度の角度を意識する
- 5㎜から10㎜の幅で動かす
- 鏡で確認しながらおこなう
また自分の歯の形や並びを、いちど鏡で確認するのもオススメです。
磨く際に自分の歯の形や並びをイメージしながら、歯ブラシを沿わせたり磨いていくと細かい部分の歯垢も除去しやすかったです。
わたしの場合は、それを実践することで歯医者に行った際は、磨き残しがなくキレイだといつも褒めてもらえます。
是非実践してみて下さい。
自分の歯に合う歯ブラシの選び方
歯ブラシの種類は、毛量から毛の硬さまでさまざまな種類が出ています。
歯ブラシのサイズは、前歯のサイズに合わせて、選ぶのがオススメ。
ちなみに、上の前歯2本のサイズに合わせて大きさを選びましょう。
- 前歯のサイズでブラシを選ぶ
- やや小さめのサイズ感
前歯2本よりやや小さめが◎。細かく磨きたい場合は、コンパクトタイプ、通常の場合はふつうサイズを選ぶのがベター。
毛の硬さは、歯茎の状態に合わせて選びましょう。
歯周病などで歯茎が弱く出血などが気になる場合は、やわらかめ。
逆に特に気にならない場合は硬めでも大丈夫です。ただ、どちらにしても力の入れすぎには注意が必要です。
毛量は細ければ細いほど、こまかな場所が磨けるので、お好みで選ぶべきでしょう。
目的別で決めるハミガキ粉の選び方
現在、ハミガキ粉の種類は非常に多いです。
しかし、今回は口臭対策ということをメインに考えています。
そのため、口臭対策に特化し作られたハミガキ粉を選ぶのがベターでしょう。
- 口腔環境に合わせて選ぼう
- 口臭対策であれば特化したハミガキ粉を選ぶ
ただし、ご自身が歯周病であったり、むし歯であったりそれぞれ事情があると思います。
ご自身の口腔環境と向き合いながら、目的に合ったハミガキ粉を選ぶべきです。
特に異常がない場合は、口臭対策に特化したハミガキ粉を選びましょう。
歯磨き後のすすぎの回数は1回!?
しっかりと歯を磨いた後に、お水で口の中をすすぐのは、実は一回か二回が理想とのこと。
- お口のすすぎは1回か2回
- 水量は10~15ml
それには理由があり、歯磨き粉にはむし歯を予防するフッ素がふくまれていることが多く、すすぎ過ぎはそのフッ素を洗い流してしまうことに。
フッ素を口腔内にできるだけ残しておくことで、むし歯予防にも繋がるそう。
また、すすぐ際の水量は、大体10~15mlで良いとのこと。
運命の分かれ目・歯は第一印象を大きく左右する
口元は顔の印象の3割を占めるという話はご存知でしょうか。
人と接する際に必ずと言っていいほど、相手に見られる場所の一つ、歯。
気づけば自然と目に入ってませんか?
- ~だけどの人にならない
- 歯は印象づくりの基礎
印象の3割、これだけ大きな割合を占めているのにも関わらず、清潔感に欠け、不快なニオイを発している。
アナタはどのような印象を持つでしょうか?
顔の印象の3割をになう部分が、もし疎かになっていれば、他の7割が完璧だとしても、決して良い印象は残らないでしょう。
いくら笑顔が素敵な人でも、歯の管理を怠り不快なニオイを発してしまえば、それだけで悪い印象に。
ビジネスの場であれば、相手の能力に疑問さえ感じてしまうはずです。
人は見た目じゃない!ウソとホント
人に残す印象を大きく左右する、歯でありニオイ。
それだけインパクトを良くも悪くも残してしまう部分ですよね。
- 第一印象は0.2秒で決まる
- 人となりさえ分かってしまう
逆に言えば、歯や口腔環境をきちんと管理していれば、それだけ相手に好印象を与えることが出来るのも事実。
人は第一印象を0.2秒で判断するとも言われています。
まず最初に見るのが目、次に歯。ビジネスや出会いの場では第一印象がなにより大切ですね。
たかが第一印象、されど第一印象です。たかが歯磨き、されど歯磨きです。
友人であれば別ですが、ビジネスや第一印象が重要な場面では、見た目も含めて判断しなければいけないケースも存在します。
日頃の行いこそが、あなたの今後の人生を大きく左右するかもしれません。
今回のまとめ
歯や口腔環境は管理出来ているのか、管理出来ていないのかがハッキリと出やすい箇所です。
それだけ目につきやすく、良くも悪くも相手への印象も大きく変えてしまうことに。
何事もコツコツ地道にやることは面倒で大変なことですが、その日頃の一つ一つの行いが結果として大きな違いとなって、あなたのもとに返ってくることは確かです。
今日から、自分自身の未来のためにきちんとした口腔管理を、共に行っていきましょう。
口内を管理し、さらにニオイもデザインするだけで、アナタに想像もしてなかった喜びが訪れるかもしれません。
わたし自身はニオイをデザインするだけで、目の前のことが大きく変化していく喜びを日々実感しています。
あとがき
わたしは毎日、通常の歯ブラシで磨いた後に、歯間ブラシで磨く習慣をつけています。
大きい部分や全体は通常の歯ブラシで磨き、歯と歯の間や歯茎の細かい部分を歯間ブラシで磨くという役割をそれぞれ使い分けています。
これだけで自分自身でも変化が実感できるくらい変わりますよ。
日本は海外と比べて、オーラルケアで非常に遅れを取っているようです。
口臭が残念なイメージがあるとのことですから、定期的な病院でのカウンセリングや日々きちんとした歯磨きで口臭を整え、さわやかな息を演出しましょう!
口腔環境を整えることで、人との近い距離や会話に不安を感じることなく、楽しみが一つ増えた気がします。
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