ニオイはあなたの人生を決めてしまう。
こんな極端な事を言ってしまうと、すこし大袈裟に聞こえるかもしれません。
しかし、ニオイは人間性を浮き彫りにし、さらには未来までも作り上げると言っても過言ではないでしょう。
なぜここまで言い切れるのか?
じつは、それが明確な結果として、ある調査の数値が出されました。
【初心者向け・基礎知識】正しい香水の付け方でニオイをデザイン
香りはときとしてニオイは人に安心感を与え、洗練された印象に仕上げてくれます。
一方でときには人を遠ざけ、不快感を与えるもの。
使い方によって、良くも悪くも大きく印象が左右されるものです。
ただ、どんなに良い香りの香水を使っていても、使い方を間違ってしまうとマイナスな印象に。
そこで今回は、正しい香水のつけ方、つける場所、注意点を詳しく掘り下げていきましょう。
これを知ることで、人間関係を作っていくうえで、スムーズに良好な関係を作ることが出来るようになるでしょう。
対人評価マイナス54点・身だしなみランキング
■ 次の要素があると、相手の印象は何点
くらいマイナスになりますか?(100点満点で)①職場での周囲の身だしなみで“どうにかして欲しいこと”、
3年経っても1位は「ニオイ(体臭)」。
1位 「ニオイ(体臭)」 -54点
2位 「ボサボサな髪」 -34点
3位 「肌荒れ」 -18点出典:株式会社マンダム
株式会社マンダムによる、職場の身だしなみに関する調査がおこなわれました。
その調査結果だけをお伝えすると、人は他人からイヤなニオイがするだけで、対人評価がマイナス54点になるとの結果が出ました。
見た目の清潔感などを、はるかに上回る数値が出ているのです。
ニオイが人へ与える印象は、それほどまでにインパクトが絶大ということがわかります。
使い方次第で印象をアップできる
注目すべき点は、このポイントをどう使っていくかという点です。
これだけのマイナスポイントをプラスに転じることが出来れば、それだけで大きな価値を得られますね。
上手く使うことでかんたんに他人の印象や、極端にいえば自分自身の未来さえも、ポジティブな方向へ動かすことが出来るでしょう。
今まではニオイを抑えることへの、対策に重点を置いてきました。
そこで今回は自分のニオイをデザインすること。真っ先に浮かぶのは香水です。
正しい香水のつけ方と知識を蓄え、ニオイをデザインし、そして自分自身を演出するために役立てていただければ幸いです。
おすすめの選び方・香水の種類を知る
普段、あなたは香水を使っていますか?
わたしは普段から日常的に香水を愛用しています。
しかし、恥ずかしながら、ここまで香水に種類や特徴があることさえも知りませんでした。
ただ、なんとなく香りの好みだけで決めているだけ。
実際には、香水は4種類に分けることが出来ます。種類によって、香りの特徴や持続時間にも違いがあります。
詳しい種類を知ることで、TPOに合わせて香水を使うことが出来るようになるでしょう。
是非、今後の香水を選ぶ際の基準にしてみて下さいね。
パルファム
ココがポイント
- 濃度・15%~30%
- 持続時間・約5時間~12時間
特徴は最も濃度が高く、持続力に長けていること。
濃度の数値を見ても、持続時間を見ても、強い印象を残しやすいです。
その香りが強く残りやすい特徴を生かし、フォーマルな場所での使用をされることが多いタイプです。
日常生活というよりは、華やかな場所で使うようなイメージです。
商品価格帯も、高価な設定の傾向にあります。
オードパルファム
ココがポイント
- 濃度・10%~15%
- 持続時間・約5時間~12時間
全体的にパルファムに限りなく近いですが、唯一違うのは濃度が低めな点です。
持続時間も同様に長いですが、ニオイは比較的弱め。
とは言っても、ほんのり香る程度というわけでもなく、全種類の中間の位置づけです。
ただ、パルファムに比べるとお手頃な価格帯のことも多く、手に取りやすいでしょう。
オード・トワレ
ココがポイント
- 濃度・5%~10%
- 持続時間・約2時間~5時間
上記の二つに比べて、濃度が低く持続時間も短いため、わりとライトな感覚でつけながら、印象も残すことが出来るのが特徴です。
どちらかといえば、普段使いなどにピッタリなタイプです。
あまり主張が強すぎないために、香りが苦手な方にも受け入れてもらいやすいでしょう。
ただ、ライトな感覚でつけることが出来るゆえに、付けすぎになりがちなので注意も必要です。
オーデコロン
ココがポイント
- 濃度・1%~5%
- 持続時間・1時間~2時間
香りが強いのが苦手な方や、ほんのり香らせたい時に、最も適したタイプになるでしょう。
濃度も低く、なおかつ持続時間もほとんどないので、ほんのり香りづけ程度という言葉がピッタリです。
複数回つけても、強いニオイになりくく、一時的な気分転換にも使用出来ます。
ほとんど香水をつける習慣がない方にとっては、入門としてお試しできるでしょう。
いい匂いはいつ?香りは3段階で変化する
香水はつけ始めてから、時間の経過とともに三段階変化していきます。
その三段階の変化を頭に入れておくことで、大切な瞬間に合わせてベストなニオイを演出することが出来るでしょう。
じつはつけるタイミングというのは、非常に重要です。
トップノート
- 5分~10分
トップノートは、香水をつけ始めた時に感じる最初の印象になります。
いわゆる香水の第一印象を決める部分です。
香水を選ぶときなどは、たいていこの時間帯のニオイの印象で決めているでしょう。
しかし、このあたりの時間帯のニオイは、すぐに消えるため注意も必要。ここからの香りの変化も考えていかないといけません。
ミドルノート
- 30分~2時間程度
この時間帯が、もっとも香料の核と言えるニオイ。その香水の表現したい部分が、顕著に現れるのが、この時間帯です。
香水を選ぶときは、この時間帯を基準にするのがベストでしょう。体温や気候などにもよって変化がおこり始める部分。
トップノートの印象を思い出しながら、ミドルノートの好みで決めるのが確かな方法です。
ラストノート
- 2時間以降
2時間以降を経過すると、残り香とつけている本人のニオイがさらに混ざることに。
その結果、独自のニオイを演出することができるのが、ラストノートの醍醐味です。
余韻の部分のため、最初に比べるとおだやかでふんわりとした印象。
ニオイはこのように、まるでグラデーションのように徐々に変化していきます。
ひとつの香水を使っていたとしても、三段階にわたって香りのグラデーションとなり、3つのニオイを香らせることが出来るでしょう。
最終的には自分自身のニオイと香水が合わさるのです。
そこではじめて自分にしか出せないニオイになるため、そんな変化を感じながら香りを楽しみ演出していきましょう。
【モテる・好印象】香水をつける場所
一般的に香水をつけると言うと、まずはじめに思い浮かぶのは、手首や首、耳の後ろなどではないでしょうか。
しかし、それは好ましい場所とは言えません。
香りは時間経過とともに、徐々に上に上がっていく性質があります。
そのため、体温が高い場所につける、または下半身につける。
この二点を守ることで、よりしつこくなく、さりげないニオイを演出できるでしょう。
下半身のオススメポイント
- ひざの裏や太もも
- 腰
- 足首など
このあたりにつけることで、時間を追うごとに徐々にニオイが上へ上がっていきます。
そして、ポイントはしつこくならないことです。
あまりつけすぎた印象にならないため、さりげなく香るニオイの演出が出来ます。
基本的に下半身に使うとほんのりニオイが香り、上半身につけるとニオイが強く残りやすいでしょう。
これを覚えておくと、上手に香りの使いわけができます。
上半身のオススメポイント
- 髪の毛
- ひじの内側や腰あたり
- うなじ
上半身の場合は、おもに3つの場所につけるようにしましょう。
前述のとおり、下半身につける場合よりも、ニオイを強く発します。
良くも悪くも人の印象として記憶に残りやすいです。
そのため、人によっては不快感を与える場合も考えられます。
ですので、つけて行く場所やシチュエーションをふまえて、使い分けるのがベターです。つける量の調整が重要です。
つけすぎ厳禁!注意すべきポイントは忘れない
ココに注意
- 香水をつけるのは1回・2回で十分
- 量もつけすぎない
ニオイをデザインする上で、かならず注意しなければいけない点もあります。
それは香水の量です。
普段、どれくらいの香水をつけているでしょうか?
基本的には1回か2回吹きかける程度で十分です。香水はあくまで自分の好みです。
そのため、自分にとっては良い香りでも、周囲にとっては不快なニオイとなってしまう可能性も考えられます。
つける時は回数、あくまで適量をつけること、この2点を意識してください。
そして、周囲に気を配りながらニオイをデザインしていくことが、大切です。
ほんのり香る程度の加減にしておくのが心地良いでしょう。
さりげなくほんのり香ると、それだけでスマートで洗練された印象になります。
それがニオイをイメージとして、デザインするということです。自分のイメージ作りの基本です。
香水の保存方法・使用期限の目安
注意点があることも忘れてはいけません。香水には使用期限の目安があるのはご存知でしょうか。
より良い状態で香料のパフォーマンスを発揮するためには、保存方法にも注意が必要です。
使用期限は1年~2年を目安にに設定しましょう。
注意事項は3点です。
- 高温多湿な空間での保存は避ける
- ボトルタイプの場合は、キャップをきちんと締める
- 香水の色合いはチェックする
高温多湿な空間での保存を避ける理由は、直射日光に当たると品質が劣化するためです。
効率よく長持ちさせるためには保管にも気を配りましょう。
つぎにボトルタイプの香水の場合は、キャップをきちんと閉めておくことです。
一度使用したら、噴射口を軽くティッシュで一吹きしておきましょう。
空気が入り込むことで、品質に変化が起こります。日常的に使用していると、キャップがゆるみがちなので意識しておくことです。
最後に色合いのチェックです。
もしも色に変色があった場合は、香りの劣化も考えられます。劣化した香水の使用は、肌トラブルの原因になります。
とくに見た目の変化は分かりやすいので、定期的に見ておけば完璧です。
いよいよつぎは香水の正しい選び方に入ります。
印象の分かれ目・香水選びで難しいポイント
正しい使い方を知ることが出来たら、最後に実際の香水選びです。
ただ、香水は人によって印象が大きく変わるもの。
繰り返しになりますが、一方では100点満点でも、その逆では0点になる可能性も考えられます。
そのため、自分が好きな香りを選びながら、適量を正しい場所につけすぎないことを意識しましょう。
人気のある商品を選んだりするというのも、異性を意識する上では重要なポイントです。
なにより、ほんのりさりげなく香る程度が、もっとも好印象です。
これは常に意識すべき大切なポイントですね。
今回のまとめ
普段の香水のつけ方と比べていかがでしたでしょうか。
ニオイの変化については、ワキガ臭や汗対策にも応用できる部分がありますので、さまざまな面でプラスに転用出来ます。
ニオイ対策をしながら、それと同時進行で自分自身のニオイをデザインすることにも、時間を割いていきましょう。
ニオイで人生が変わる、これは決して大げさではありません。
今まで生活してきた上で、そんな瞬間を実感したり、場面を見てきているからこそです。
良くも悪くも人生に大きな変化をもたらすでしょう。
先日も、新しい香水をつけたところ『このニオイ好き』そう言われたことが、改めて嬉しくて印象に残っています。
これからはそんな喜びの瞬間を共に作っていきましょう。
あとがき
これを読んだアナタがニオイをデザインすることで、ポジティブな方向へ人生が変化することを、心より願っています。
ニオイをデザインし、演出していく上で注意点もあります。
それは、香水を使う前はかならず清潔な状態にしてから使うようにしましょう。
汗をきちんと拭き取ったり、シャワーを浴びるなどすることも重要です。
ましてや汗の上からニオイ消しのために使うなど厳禁。
さらにニオイを悪化させ、周囲に不快なニオイを気づかせ、届けてしまうことになるでしょう。
また香水をつける時に、こすってしまうのは香りを損ねるためオススメ出来ません。
清潔にした上で適量をサラッと下半身につけるのが、さりげなく洗練された印象を残すコツです。是非トライしてみてくださいね!
あなたの楽しみがひとつ増えますように。最後までお読みいただきありがとうございました。