自宅で好きなアロマを焚き、香りを楽しみながらストレスの解消。またエステサロンでアロマを使って、マッサージでリラックス。
と、日頃から生活の一部としてアロマと接している方も、多いのではないでしょうか。
まだ日本でのアロマの歴史は浅いですが、年を追うごとに親しまれ広がり続けています。
アロマと聞くと女性のイメージも強いですが、今では介護の現場にアロマテラピーが利用されたり、男性を含めた幅広い年代に触れ合う機会が増えはじめています。
今回はアロマの入門編として歴史から辿っていきます。
アロマが好きな人だけでなく、まだアロマに興味を持っていない人にも、すこしでもその魅力が伝われば嬉しいです。
【覚えておこう】アロマテラピーの歴史・香りを楽しむ文化について
まずはじめに、香りやアロマテラピーの歴史について紹介していきます。
もともと香りという概念は、さまざまな形で古代から愛用されていました。
その歴史のはじまりは、学校の教科書に出てくるような古代ギリシャ、古代ローマの時代にまでさかのぼります。
- 古代ギリシャがはじまり
- 最古の香りは焼香
- 古代から健康・美容・治療に用いられた
じつは香りの文化というのは、最近のことではなく、昔から人間にとっては欠かせない生活の一部だったのです。
そのなかでも、最古の香りと言われているのが焼香です。
現代でも用いられている、葬儀の際に使われる香り。しかし、香りはそんな仏教などでの宗教的な意味合いの役割だけではありません。
心身に良い影響があることも、古代から知られていました。
健康・美容・治療は古代からはじまっていた
つぎに精油の歴史の変遷についてすこし見ていきましょう。
精油が健康、美容、治療に用いられたのも古代がはじまりです。
古代からはじまり、中世ヨーロッパでは、精油の原料となる植物がワインに用いられました。
- ワインの一部に用いられた
- 合成香料の誕生
- 精油を使った治療法
19世紀に入れば、合成香料の誕生など、さまざまな用途で形を変えて、人々の日頃の生活に浸透していました。
江戸時代の日本では、西洋医学の文化が入ると同時に、解剖学とともに精油を使った治療法が伝来したと言われています。
ただ、アロマテラピーという言葉が生まれるのはもうすこし先のことです。
アロマテラピーとは・日本での普及は1980年代
そして古代から近代まで、さまざまな変遷をへて、日本にアロマテラピーとして、はじめて入ってきたのが1980年代。
意外にもその歴史はまだ浅いです。。
とはいえ、かなり昔から香りは愛用されていることが分かりましたが、本格的に科学的な研究がはじまったのはごく最近。
アロマテラピーと定義されたのは、じつは100年にも満たない近代と言われています。
そもそもアロマテラピーとは?造語の一種です。
アロマテラピーの語源・アロマはラテン語で「芳香や香り」、テラピーは「治療や療法」その二つを合わせてつけた造語。
1930年代にフランス人のルネ・モーリス・ガットフォッセによって、命名されたものです。
ガットフォッセはみずからの実験中にやけどを負う事故を起こしました。
その際の治療ではラベンダーの精油を用い、効果をあげたことから、医療へ転用する研究に没頭し始めたのがはじまり。
アロマテラピーの意義・楽しみ方や目的とは?
本来アロマは精油(エッセンシャルオイル)などを用いて、植物の香りを楽しむもの。
そして、香りを楽しみながら、心身ともに影響を与え役立てるものです。
アロマテラピーと聞くと、わたしも含め一般的なイメージでは、リラックス効果やストレス解消などのイメージが先行しがちですよね。
- リラックス効果やストレス解消
- 医療のサポートにも使われる
日常ではマッサージなどでのリラクゼーションとしての役割や、インテリアなどのムード作りで使われる一面もあります。
アロマディフューザーなども広く普及し、アロマエステサロンなども数多く見られるようになってきましたね。
それ以外にも、医療の現場でも用いられ不調の緩和などに役立てられているのです。
趣味から医療まで活躍は多岐にわたります。
認知症・うつ病・病気や治療などにも用いられる
医療の現場でもかなり広い範囲でアロマが普及しています。
病気やケガなどの治療、病気の予防などのサポート(補助的な役割)のためにアロマが、香料療法として一部で用いられることもあります。
- 病気やケガの治療
- 病気の予防とサポート
- 香料療法
健康や美容だけでなく、わたしたちの健康にもおおきく関わっています。
とくにストレスの多い現代社会における、欠かせない分野の一つと言っても過言ではないでしょう。
とにかく趣味での楽しみ方からはじまり、幅広い用途があるのも魅力的。自分なりの楽しみ方を見つけるのも、アロマの楽しみ方の一つですね。
それにともない、アロマに関する職業も近年急増しています。
アロマセラピスト
近年ではアロマテラピーの普及に伴い、アロマセラピストという職業も確立されました。
国が認める公的な資格はないため、誰でもすぐになることが可能です。ただ、アロマテラピーは精油を扱うため、危険性のある側面も見逃せません。
そのため業務として使う際はもちろん、個人で楽しむ場合でも、基礎的な勉強は必須といえるでしょう。
また、就職を考えている場合は、アロマの基礎的な知識を有しているかを客観的に示す際に、検定などの資格取得は非常に有利です。
エステサロン・スクール・フリーランスなど仕事にもできる
前述のとおり、資格がなくともアロマを楽しむことはできますが、就職を考えたときには大きなメリットになります。
なぜなら、民間のアロマテラピー検定などを取得することにより、選択肢がおおきく広がります。
【完全版】代表的なアロマテラピーに関する資格・検定一覧の記事でもふれましたが、資格や検定の数もかなり多いです。
アロマエステサロンでの勤務・フリーランスでの活動・スクールの開設や講師と、多岐にわたり活動することも出来るでしょう。
近年は、通学するスクールの開校なども増加しています。
求人情報などを見ても、アロマエステサロンでの求人広告は非常に多いです。
- サロン勤務・フリー活動・スクール講師
- 年々求人が増えている
- ストレス社会に求められる分野
それだけ需要が高まり、広く人々に求められている証拠と言えるでしょう。
アロマは趣味で楽しむ方から、業務として活用する方まで、その使いかたはさまざま。
現代社会では多くの人々が、悩みやストレスを抱えています。今後、香りやアロマが担う役割はさらに大きくなるでしょう。
おしゃれ・仕事や趣味・人のため・アロマの魅力は無限大
ここまでお伝えしてきましたように、アロマの使い方はひとつではありません。
アロマをはじめたばかりの方でも、年数を重ねたベテランの方でも、できることは違いますが、楽しむことが出来ます。
用意や手間など面倒に思われがちですが、意外にもお手軽に楽しめるもの。さらに老若男女かかわらず、趣味にすることができますね。
今回をきっかけにアロマに興味を持ち始めてくれたり、実際に始めてくれれば、それ以上の喜びはありません。
アロマにはさまざまな楽しみかたがあるので、自分なりの楽しみ方を探してみてくださいね。
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。アロマを使って香りを楽しむ文化は、徐々に広がりを見せています。
しかし、まだ日本ではそこまで多くの人に認知されていないかもしれません。
一部の女性のあいだでは、趣味や美容、リラクゼーションの一種として日頃から親しまれています。
ただ、特に男性やその他大勢の方々には、まだまだ知られていない部分が多いです。
わたし自身もこれまで、ニオイを抑えることは意識をしていましたが、本格的に香りを作り、楽しむ文化は初めてです。
勉強すればするほどに、香りが持つ可能性は、無限大であることを感じます。
これからはさらに、アロマテラピーおよび香りを楽しむことの魅力について、お伝えしていくつもりです。
ともに香りやニオイをデザインし楽しみましょう。最後まで読んでいただき有難うございました。