現在、アロマテラピーに関する資格や検定は数多く存在します。
その数は軽く10以上を超え、複数の団体からさまざまな検定が出ている状態。
しかし、アロマテラピーに関する代表的な団体はおもに、3団体に分けられます。
- 公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)
- ナード・アロマテラピー協会(NARD JAPAN)
- 日本アロマコーディネーター協会(JAA)
今回は、そのなかでもっとも規模の大きい公益社団法人日本アロマ環境協会の資格または検定について、詳しく紹介しましょう。
公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)
AEAJはアロマテラピーに関する団体の中で、唯一内閣府に認められた公益法人です。
そのため資格を取得するうえで、アロマに詳しくない方にも認知してもらいやすく、有利になることもあるでしょう。
ちなみには公益法人とは、社会公益を目的とし、営利を追求しない法人のこと。
おもにAEAJでは、8つの検定を設けています。
多種多様な検定を揃え、自宅で楽しむ趣味のための基礎知識から専門的なプロフェッショナルを目指す資格まで、幅広い知識を体系的に学ぶことが出来ます。
下記の図が基本的な検定の派生図になります。
出典:公益社団法人 日本アロマ環境協会
アロマテラピー検定
- アロマテラピー検定1級・2級(1級:6480円 2級:6480円)
- 受験資格・年齢性別関係なくどなたでも受験可能
- 全国34都市・年2回開催
アロマテラピー検定は、アロマテラピーにおける基礎的な知識を学ぶことが出来ます。
合格後にはさらに専門的な分野での知識を学び、上位検定を取ることができるため、入門編としてオススメ。
アロマを職業と考えなくても、個人で自宅で楽しむだけでも役立つので、アロマを知るうえで持ってて損はない資格ですね。
2017年には、なんと累計受験者数が44万人を突破しました。
こんな方におすすめ
- アロマテラピーの基礎から学びたい
- 合格後さらに専門的な分野を学びたい
アロマテラピーアドバイザー
- 取得資格:アロマテラピー検定1級→AEAJ入会→講習受講→申請→登録
- 試験がない代わりに講習の受講、会員への入会が必須
- 合計費用は3万~4万程度(年一回の更新費用12000円あり)
アロマテラピーアドバイザー検定は、アロマテラピー検定1級の上位資格となるため、1級試験の合格が必須となります。
アロマテラピー検定1級で学んだ知識よりも、さらに深く専門的な内容を学ぶことが出来ます。
AEAJの会員にもなることができるため、就職や開業の際に資格への信用度UPと安心感にもつながりますね。
またさらに上位資格を取るためには、アロマテラピーアドバイザーの合格は必須となります。
こんな方におすすめ
- ショップでの販売や業務に携わりたい
- 友人または一般の方に向けて、アロマテラピーに関するアドバイスをしたい
アロマテラピーインストラクター
- アロマテラピーインストラクター試験(受験料:5140円 認定料:10260円)
- 受験資格:アロマテラピー検定1級合格→アロマテラピーアドバイザー取得→認定スクールでの履修科目を修了し、履修証明書提出後→受験可能→合格
- 全国15都市:年2回開催
アロマテラピーインストラクターは、アロマ分野における最上位資格のひとつです。取得の条件はふたつの試験に合格すること。
まずは、アロマテラピー検定1級の合格。さらにアロマテラピーアドバイザーの資格を取得し、はじめて受験が可能となります。
アロマテラピースクール開講や教室の講師を目指す方には、必須の資格ですね。
アロマを深く追求したい、職業として生かしたいと考えたときに、ほかと差別化できるほどの効力を持つでしょう。
こんな方におすすめ
- アロマテラピーを普及させたい
- アロマテラピーのスクールや教室での講師をめざしたい
アロマセラピスト
- アロマセラピスト検定試験(受験料:5140円 認定料:10260円)
- 受験資格:アロマテラピーアドバイザー取得→トリートメント実技試験合格→カルテ演習終了→資格登録手続き→取得
- 全国10都市:年1,2回開催
アロマセラピストはAEAJにおける、最上位資格のひとつ。
アロマのプロとして活動しながら、一般の方に向けたトリートメントやコンサルを行うことができる能力を有していることを客観的に示す検定です。
精油などの知識だけではなく、解剖生理学や皮膚科学などの専門分野の知識についても、深い理解と提供できる能力を持ちます。
サロン経営からセラピストとしての勤務、医療の現場など、活躍の場は最大限に広がるでしょう。
こんな方におすすめ
- アロマセラピストとして勤務またはサロンを経営したい
- 病院や施設、または一般の方に向けてアロマテラピートリートメントを行いたい
アロマブレンドデザイナー
- 取得資格:アロマテラピーアドバイザー取得→スクールでアロマブレンドデザイナーのカリキュラム修了→履修証明書提出→申請→取得
- 資格認定登録料:5400円
- 年に4回開催(4月、7月、10月、1月)
アロマブレンドデザイナーはAEAJにおける、最上位資格のひとつ。
アロマオイルのブレンドの知識や技術を活用し、オリジナルな香りを創作し楽しむことができます。
まさにその名の通り、アロマにおけるデザイナー。
ただ、オリジナルを作成したり、紹介するだけにとどまりません。さまざまな場面や目的に沿った、ひとつだけの香りを創作することができる能力を認定する資格。
たとえば、ショップのイメージ作りのためにオリジナルの香りを作成したり、香りでのブランディングなどにも重宝されるでしょう。
こんな方におすすめ
- 自分だけのオリジナルな香りやフレグランスを作りたい
- 教える立場として、ブレンドの知識を活用したい
アロマハンドセラピスト
- 取得方法:アロマテラピーアドバイザー取得→スクールでアロマハンドセラピストのカリキュラムを修了→履修証明書提出→申請→取得
- 資格認定登録料:5400円
- 年に4回開催(4月、7月、10月、1月)
アロマハンドセラピストはAEAJにおける、最上位資格のひとつ。
アロマテラピーの基礎的な知識を持ちながら、安全にアロマハンドトリートメントを提供できる能力を認定する資格です。
アロマハンドトリートメントを施術するさいに、たしかな技術と安全性を客観的に示すことができるため、非常に有利です。
仕事や自宅、さまざまな場面でアロマハンドトリートメントを実践することができます。
こんな方におすすめ
- 友人や家族、身の回りの方にアロマハンドトリートメントをしたい
- イベントや活動などの際に、アロマハンドトリートメントをしたい
ナチュラルビューティースタイリスト検定
- ナチュラルビューティースタイリスト試験:受験料3996円
- 受験資格:どなたでも可能
- インターネット試験によりいつでも受験可
ナチュラルビューティースタイリストは、内面も外見も美しく輝きたい人のための検定。
アロマの知識だけに精通しているわけではありません。
大地の力、すなわち植物や旬の野菜、ハーブによる内側からのケア、睡眠学やスキンケア、ヘアケアまでさまざま知識を用いて、内面から外見の美しさを追求します。
どなたでも今すぐに受験することができるため、資格取得へのハードルが低いです。美容にも興味があるひとには、ピッタリの資格でしょう。
こんな方におすすめ
- 美容や健康の基礎を学び内側から美しくなりたい
- 植物を取り入れたナチュラルな生活を送りたい
環境カオリスタ検定
- 環境カオリスタ試験:受験料2160円
- 受験資格:どなたでも可能
- インターネット試験によりいつでも受験可
カオリスタは「カオリ(香り)」と「-ista(人)」(イタリア語)を組み合わせた造語です。
植物とその香りなどについて学び、それを実生活の中でのエコライフや地域でのエコの活動を実践するための検定。
イメージとしては、アロマだけにとどまらず生活にも根付いた分野を学び、生かし役立てていくことができるでしょう。
あまりなじみのない検定の名前ですが、AEAJオリジナルの検定です。
こんな方におすすめ
- 植物や自然を取り入れた生活を送りたい
- 環境問題について学び・生かしたい
【比較・独学・スクール】アロマ資格の取得方法
ここまでアロマに関する資格をお伝えしてきましたが、その取得方法についてもさまざまです。
基本的には独学で勉強をすることで、資格を取得することが出来ますが、上位資格になればスクールなどで講習を受けなければいけない場合もあります。
基本的には、楽しむだけであれば基礎的な資格で十分です。
とはいえ、仕事に生かしたり専門的な分野を希望する場合は、上位資格を取得すべきでしょう。
資格は、客観的に自分の技術や熱意を示す材料のひとつになりますからね。
是非、あなたにピッタリの資格を見つけてくださいね。わたしの受験のノウハウや経験談については、下記の記事を参考にしてみてください。
絶対に合格したい人必見!アロマテラピー検定・100%合格マニュアル
今回のまとめ
今回、アロマテラピーに関する検定について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
団体によってそれぞれの検定がありますが、ひとつの検定を持っていることにより、その同じ会員同士のお店では優遇されたりするなど、特徴もそれぞれです。
基本的にどの検定も、アロマテラピーに関する知識や技術を学ぶことが出来ますが、それぞれの最終的な目的に沿って、検定を選ぶようにしましょう。
あなたにピッタリの検定が見つかったり、またアロマにすこしでも興味を持つきっかけになってくれれば嬉しいです。
あなたの楽しみがひとつ増えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。