2019年5月12日にアロマテラピー検定試験が全国でおこなわれました。わたしは都内のアロマテラピー検定の1級を受験。
合格発表は約一ヶ月後の6月のため、現時点では合否はわかりません。しかし、試験を受けてみた感触では手応えがあったため、おそらく合格してるはずです。
もし、不合格の場合は先に謝っておきます^^;ごめんなさい。
なんとか2019年の試験に合格することが出来ました!
そこで、次回受験を考えている方にとって、少なからず経験が役に立つと思い、今回ノウハウなどを紹介することにしました。
アロマテラピーに興味を持ち初めの方、またはすでに受験を決めている方、これをきっかけに興味を持った方に向けて、合格のポイントなどをお伝えしていきます。
アロマテラピー検定1級・最短合格へのポイント&独学テキスト勉強方法
まず、試験を受けてみた感想としてもっとも感じたことがあります。
当たり前ですが、ポイントを抑えておくことが非常に重要だという点です。
わたしが受験したアロマテラピー検定の1級試験は、参考書内にも記載されているとおり、出題範囲は全体からまんべんなく出題されます。
ただし、環境問題・健康面・カラダのことなど、一般常識に近いような内容も多く、より専門的な分野の知識は一部にかぎられている印象。
そして、基本は暗記であること。香りテストも慣れです。
ポイントをしっかりと勉強して抑えたうえで、それ以外の分野は目を通す程度で十分に合格出来るでしょう。
しかし、これはあくまで試験の合格だけを基準に考えた場合。最短での合格方法です。
とはいえ、アロマテラピーという分野を広く、そして深く学びたい場合には、抜かりなく全体を勉強するべきでしょう。
前述でお伝えした通り、合格へのポイントになるのは、アロマの歴史と精油の基礎知識とプロフィールのふたつです。
- アロマテラピーの歴史
- 精油の基礎知識とプロフィール
アロマテラピーの歴史暗記のコツ
アロマテラピーの歴史はその名の通り、アロマテラピーの成り立ちや関係する人物や国、過去から現在に至るまでの流れを含んだ内容です。
ルネ・モーリス・ガットフォセやジャン・バルネなどなじみのない名前の人物も登場するため、最初は混乱してしまいます。
もちろん人物だけでなく、関係する年代や書物なども出題されます。
さらには近世や現代だけでなく、古代や中世など、カバーする範囲も広いために時代ごとに細かく分けることがカギ。
まずは近世、現代、古代、中世などそれぞれ個別に分けます。
- 近世
- 現代
- 古代
- 中世
そのうえで、時代ごとに関係する人物名や関係する書物、歴史的な背景なども含めてまとめましょう。
そして、時系列順に並べて学習していくと覚えやすいです。
とくに年表のようにまとめると見やすく、覚えやすかったですよ。これは何度も繰り返し目を通したり、書いたりしながら反復で勉強しましょう。
精油の基礎知識とプロフィールまとめ一覧
精油の基礎が合否をわけるポイント。
なぜなら、精油の基礎知識とプロフィールがもっともムズかしく、なおかつ参考書内でも精油にまつわるプロフィールはとくに問題が多いと記載されています。
実際にわたしが受験してみての感想もまさにそのとおりでした。
精油の名前だけならカンタンですが、科名や抽出部位、精油の製造方法、あとは精油の歴史や名称の由来なども覚える必要があります。
ちなみに一級の場合は、30種類の精油を暗記しないとなりません。
精油の中には一般的にもなじみのある、レモンやグレープフルーツは覚えやすいですよね。
とはいえ、それ以外はなじみがないものも多く、最初は覚えるのが大変でした。
そこでまずは科名ごとに分類しましょう。そのうえで特徴や関連するキーワードをまとめるとわかりやすいです。
下記がまとめの参考例です。
ミカン科(5種)
- オレンジスイート・果皮と圧搾法、インドのアッサム、魔除け
- グレープフルーツ・果皮と圧搾法、光毒性、フロクマリン類
- レモン・果皮と圧搾法、常緑樹、フロクマリン類
- ベルガモット・果皮と圧搾法、光毒性、オーデコロン
- ネロリ・水蒸気蒸留法、花、ビターオレンジ、ネロラ公国
シソ科(7種)
- クラリセージ・花と葉、二年草、マスカットワイン、「オニサルビア」、「clarus(明るい)」
- ラベンダー・花と葉、ラテン語の「Labo(洗う)」、
- ローズマリー・花と葉、ラテン語の「海のしずく」、ケモタイプ、カンファー成分
- スイートマージョラム・葉、和名は「マヨラナ」、ラテン語の「major(大きい)」
- パチュリ・葉、多年草、カシミール地方の虫よけ、保留剤
- ペパーミント・葉、多年草、「コショウのような」、タバコ
- メリッサ・葉、ギリシャ語のミツバチ「Mellisa」
キク科(2種)
- カモミールジャーマン・花、水蒸気蒸留法、一年草、カマズレン成分、濃い青色
- カモミール・ローマン・花、水蒸気蒸留法、多年草、カマイメロン(大地のリンゴ)
ヒノキ科(2種)
- サイプレス・枝葉と果実、水蒸気蒸留法、「イトスギ」、「天高く昇る聖木」
- ジュニパーベリー・果実、「セイヨウネズ」、「トショウ」、ジンの香り付け
カンラン科(2種)
- フランキンセンス・樹脂、水蒸気蒸留法、低木が原料
- ミルラ・樹脂、水蒸気蒸留法、歯磨き剤、金と同じ価値
イネ科(2種)
- ベチバー・根、水蒸気蒸留法、多年草、織物、オリエンタル
- レモングラス・葉、水蒸気蒸留法、多年草、ハーブティー、虫よけ
バラ科(2種)
- ローズアブソリュート・花、揮発性有機溶剤抽出法、冷浸法(アンフラルージュ)
- ローズオットー・花、水蒸気蒸留法、低音で固まる、「オットー」はトルコ語で水
フトモモ科(2種)
- ティートリー・葉、水蒸気蒸留法、アボリジニ、お茶、オーストラリア軍の薬
- ユーカリ・葉、水蒸気蒸留法、「1.8-シネオール」、石油の代替エネルギー
バンレイシ科(1種)
- イランイラン・花、水蒸気蒸留法、高木、「花の中の花」
ビャクダン科(1種)
- サンダルウッド・心材、水蒸気蒸留法、半寄生植物、原産地はインドとオーストラリアに存在する
モクセイ科(1種)
- ジャスミン・花、揮発性有機溶剤抽出法、イランイランと共通、マツリカ
フウロソウ科(1種)
- ゼラニウム・葉、水蒸気蒸留法、多年草、「ニオイゼラニウム」、ローズと共通
コショウ科(1種)
- ブラックペッパー・果実、多年生植物、古くからスパイス、中世ヨーロッパでは金と同等
エゴノキ科(1種)
- ベンゾイン(安息香)・樹脂、揮発性有機溶剤抽出法、高木、バニラ風
皮膚刺激のある精油(7種)
- イランイラン
- ジャスミン
- ティートリー
- ブラックペッパー
- ペパーミント
- メリッサ
- ユーカリ
香りテスト合格のコツと勉強方法
アロマテラピー検定の試験では、最初の2問が香りテスト。
そして、通常の問題よりもかなり配点が高いです。
テストを受ける上で、もっとも気になるポイントの一つにもなるのではないでしょうか。
コツに関しては、何度も嗅ぐことがもっとも最短で確実な近道。
それぞれ嗅いだ香りを文字にして具体化したり、あとは好き嫌いで判別して覚えていくのも一つの方法。
- 香りを文字で具体化
- 好き嫌いで覚える
- 自分なりの方法を見つける
レモンやグレープフルーツなどは練習しなくてもわかりやすいですが、それ以外の香りについては繰り返し嗅ぐことが大切でしょう。
夜よりも朝の方が嗅覚がニオイに敏感になるため、朝は欠かさず練習をおこなうようにするのも良いかもしれません。
また、同じ科の似ている香りが出題されたり、引っ掛けのような問題は出ないことが、参考書にも記載されています。
くわえて回答はマークシートなので、答えは4択の中にかならず存在します。
落ち着いて香りを嗅げば、練習の成果は確実に生かされるでしょう。
試験に臨むに当たって大切なのは割り切り
参考書を購入したのは、試験の2カ月前。時間があるときに、参考書は見るようにしていました。
しかし、わたしが本格的に集中して勉強をし始めたのが、試験日の約1週間前。
一日どれくらいの時間を集中して割けるかによって異なりますが、一つの目安として考えて良いでしょう。
余裕を持ちたい方は2週間。100%確実な合格を考えるのであれば、それ以上の時間を割いても良いでしょう。
わたしは香りテストを一日に2回おこない、それにくわえて参考書での勉強を毎日数時間行いました。
- 1日2回の香りテスト
- 参考書で数時間の勉強
- 試験の1週間前に集中
試験の合格率も90%で、なおかつ80%の正答率で合格することができるため、余裕を持って試験に臨みましょう。
もしも、いくつか答えを間違えても問題ありません。答えはかならず4択のなかにあります。
大きい心で開き直っていきましょう。
わたしが受けた試験会場の雰囲気もそこまで殺伐としておらず、リラックスして臨むことができたこと大きかったです。
最後に受験してみた感想としては、前述の通りポイントさえ抑えておけば、確実に合格することが出来るということです。
絶対に合格したい人必見!アロマテラピー検定・100%合格マニュアル
今回のまとめ
改めて振り返ってみると、アロマテラピーの歴史と精油の基礎知識とプロフィールは、合格するうえで外せないポイントでした。
もちろん合格するためだけでなく、アロマテラピーを体系的に学ぶうえでも必須ポイント。
集中的に時間を割くことで、自然と合格率も上昇し、知識も深まるでしょう。
ぶっちゃけ試験勉強というのは、苦痛がおおきいです。
しかし、アロマテラピーの資格を手にできる嬉しさ、アロマテラピーを学べる楽しさ、ふたつを感じることも出来たことが救いです。
結果、苦痛ではなく充実しながら勉強できたのも、勉強への集中を高めてくれたはず。
繰り返しになりますが、アロマテラピー検定はオススメしたい資格と言えるでしょう。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後まで読んでいただき有難うございました。