今回は自宅で簡単に制作できる、アロマオイルがベースの手作り化粧品を作り方を紹介します。
アロマオイルの楽しみ方として、香りを楽しむ以外にスキンケア効果を期待できるものが、多数存在します。
市販の化粧品ですと、たしかな品質があっても香りが好みではないことってありませんか?
しかし、自分が選んだ好きな香りで、保湿や制汗、またはデオドラント効果を得て、なおかつ安上がりであれば言うことなしですよね。
好みで効果的でなおかつ安い化粧品。
さっそく、自宅で簡単に作れる自家製化粧品の作り方を紹介しましょう。
アロマで化粧品を作ろう!自宅で簡単な作り方とスキンケア効果は?
今回アロマオイルで作る化粧品は、保湿や制汗、デオドラント効果、などそれぞれに違った効果を持っています。
お肌のトラブルや季節に合わせて、作る化粧品を変えることで多くの悩みを解決したり、改善することができるでしょう。
- 保湿化粧品
- 手作り制汗スプレー
- ボディスプレー
自宅での簡単な作り方を知れば、市販の商品との使い分けも出来たり便利にもなるはず。
是非この機会に、アロマオイルでスキンケアをスタートしてみて下さいね。
不器用で面倒くさがりなわたしでも簡単にできましたので、誰もが気軽にスタートできるはずです。
製作手順の前に、注意点や基本的な知識を理解しておきましょう。
衛生管理における注意点を理解する
まず、手作りの化粧品は市販の商品に比べて、基本的に劣化が早いです。
不衛生な状態で取り扱ってしまえば、その劣化速度はさらに高まります。
- 手作りの化粧品は劣化が早い
- 作りすぎないように注意する
- 使い切れる量を見つける
作業する場所は常に清潔するように保ち、手や指も事前にしっかりと洗うようにしましょう。
そして、使用する用具や製作する環境などの衛生管理にも気を配り、常に清潔感を意識しておくことも大切です。
アロマで化粧品を作る際に必要な道具は?
アロマで化粧品を作る際に必要な道具ですが、初心者の方には聞きなれない名前や活用方法のわからない道具も多いです。
何を購入していいのか分からないケースもあるはず。
そこで、道具の使い方から選び方のポイントまで記事でまとめていますので、必要な場合はそちらをご覧下さい。
【もう悩まない】初心者向けアロマの道具や基材の用途&ポイント解説
目的に合わせて使い分ける・5つの手作り化粧品の作り方の手順!
アロマテラピーをおこなう上で、楽しむことは大切ですが、それと同様にトラブルを防ぎ安全におこなうことも重要です。
アロマは自己責任。
自己責任の原則意識しながら、アロマを楽しみましょう。今回は手作り化粧品の代表的な5つを紹介します。
ボディスプレー
ボディスプレーはもっとも用途が幅広く、アロマオイルによってこまかく使い分けがすることができます。
- 保湿対策
- 汗対策
- リラックス効果
乾燥しやすい肌質の人には保湿対策。汗が気になる人には制汗やデオドラント対策など、悩みに合わせて使うことができるでしょう。
リラックス方法のひとつとして、気分転換にも役立ちますよ。オシャレな容器などにいれると、インテリアにも変わります。
またアロマオイルによって、製作途中に白濁してしまいますが、とくに使用に問題はありません。
用意するもの
- アロマオイル(1滴~10滴ほど)
- ミネラルウォーターor精製水(45ml)
- 無水エタノール(5ml)
- ラベル
- 遮光性スプレー
- 耐熱性ガラス棒
- 耐熱性ガラスビーカー
製作手順
- ビーカーに無水エタノールを入れます。
- アロマオイルを加えてガラス棒で混ぜ合わせます
- ミネラルウォーターor精製水を加えます
- 遮光性スプレー容器に移します
- ラベルに作成日や材料を記入
- 完成
ココに注意
- 使用前にスプレーをしっかりと振りましょう
- 劣化しやすいため1,2週間で使いきる
- 高温多湿を避け、冷暗所などで保管しましょう
- 火の気がある場所での取り扱い注意
入浴剤
入浴剤の中でもいくつか種類があり、発汗効果を期待できるものや保湿効果があるものなど、バリエーションも豊富なのが特徴。
いつものバスタイムに少しアレンジを加えるだけで、ぜいたくで充実した時間を過ごすことが出来るでしょう。
バスタブの材質によっては、使用できない場合があるといわれていますが、天然のものであれば基本的には問題ありません。
気になる場合は、事前にチェックしておきましょう。
重曹
重曹はお湯に投入することで湯あたりが和らぎ、肌質もなめらかな状態にしてくれます。
肌トラブルや傷にも効果的と言われ、美容面などでの効果も期待できるでしょう。なおかつ、十分な効果を得るためには継続した使用がオススメです。
お掃除などでも活用されていますので、残り湯を使って掃除や洗濯などにも二次活用できます。せっかく貯めたお湯もムダにしません。
また、薬局などでも重曹は販売されていますので、わりかしすぐに手に入りやすいのも嬉しい点ですね。
用意するもの
- アロマオイル(1滴~5滴ほど)
- 重曹(大さじ2)
- 計量スプーン
- 耐熱性ガラス棒
- 容器
製作手順
- 容器に重曹を入れます。
- そこにアロマオイルを加えてかき混ぜます
- お湯がはったバスタブに投入します
- お湯と混合物をよくかき混ぜます
- 完成
ココに注意
- 皮膚の乾燥のおそれがある
- 乾燥肌の方は週に一度にしましょう
- 食用の重曹を選びましょう
天然塩
天然塩は血行を改善して、大量の発汗をうながしてくれます。
とくに発汗効果は高いので、体内の老廃物などを排出するのに大きな効果を発してくれるでしょう。体臭が気になる方であれば、汗腺を活発にして良質な汗を作りやすくしてくれます。
デトックス効果も期待できますね。
それだけでなく、温熱効果もありますので、冷え性の方には予防と対策にもなります。
また、皮膚の炎症などのトラブルなど美容面にも効果的です。リラックス効果があるのも見逃せません。
とくにミネラルを豊富にふくむ死海の塩や岩塩がオススメ。
用意するもの
- アロマオイル(1滴~5滴ほど)
- 天然塩(大さじ2)
- 計量スプーン
- 耐熱性ガラス棒
- 容器
作成手順
- 容器に天然塩を入れます。
- そこにアロマオイルを加えてかき混ぜます
- お湯がはったバスタブに投入します
- お湯と混合物をよくかき混ぜます
- 完成
ココに注意
- 敏感肌の方は注意しましょう
- 食塩などは避けましょう
ハチミツ
市販の化粧品でも、ハチミツを使ったものは多くみられますよね。それをバスタイムに活用する方法です。
もともとハチミツには、ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。そのため、お肌の保湿に向いているのが特徴のひとつ。
硬くなった角質などをやわらかくする効果もあります。硬くなりがちな肌質をしなやかに変え、お肌にうるおいを与えてくれるでしょう。
殺菌・抗菌作用などもありますので、トラブルからお肌を守ってもくれます。
用意するもの
- アロマオイル(1滴~5滴ほど)
- ハチミツ(大さじ2)
- 計量スプーン
- 耐熱性ガラス棒orスパチュラ
- 容器
製作手順
- 容器にハチミツを入れます。
- そこにアロマオイルを加えてかき混ぜます
- お湯がはったバスタブに投入します
- お湯と混合物をよくかき混ぜます
- 完成
ココに注意
- 敏感肌の方は注意が必要です。
- 天然のハチミツがベストです。
クレイパック
パックは美容対策として小鼻の黒ずみや毛穴の汚れ、肌全体の過剰な皮脂も取りのぞく目的でよく使われていますね。
ミネラルが豊富に含まれるクレイ原料のパックは、肌のザラザラやヌメりなどを効果的にとれるため、美容面でもたいへん効果的です。
汚れを取りのぞくと同時に、お肌にもハリやうるおいがもたらされるでしょう。
また、天然の成分のため、比較的トラブルが少ないのも特徴。
クレイや芳香蒸留水の分量を変えることで、パック自体の硬さや柔らかさを調節することが出来ます。
お好みの硬さに変えて利用してくださいね。
用意するもの
- クレイ(大さじ3)
- 芳香蒸留水(大さじ2)
- 計量スプーン
- スパチュラ
- 容器
製作手順
- 容器に芳香蒸留水を入れます
- クレイを加えます
- 10分ほど放置します
- 水分が浸透したら混ぜる
- 全体をよく混ぜる
- 完成
ココに注意
- 使用前に清潔な肌にしておきましょう
- 作り置きには向きません
- パックが乾き切る前に流します
- トラブルが起きた場合はすぐに洗い流しましょう
ミツロウクリーム
ミツロウクリームは、硬さによって使い分けることもできる優れものです。
硬めであればネイルクリーム、やわらかめであればボディクリームやハンドクリームとして使用可能です。
- 硬めはネイルクリーム
- 柔らかなボディクリームなど
おもに保湿効果や皮膚をやわらかくする効果があります。
自宅で作る化粧品の中で、もっとも手間と時間がかかるため、時間に余裕がある際に作るのがおすすめ。
製作の際は、手早くスピーディーにおこなうのがコツです。
自宅で使うだけでなく、携帯用など持ち運びにも便利ですよ。
用意するもの
- アロマオイル(1滴~6滴ほど)
- 鍋などの湯せんにつかえる容器
- 植物油(ハード25ml・ソフト28ml)
- ミツロウ(ハード5g・ソフト2g)
- 耐熱性ガラス棒
- 耐熱性ガラスビーカー
- 遮光性保存容器
- ラベル
- はかり
製作手順
- ビーカーに半分程度の水を鍋(容器)に入れます
- アロマオイルとミツロウをビーカーに入れます
- 鍋に移して弱火の湯せんにかけます
- ミツロウが溶け切ったらよく混ぜる
- 火を止めてビーカーを取り出し、熱をさます
- 熱がとれたらアロマオイルを加えてすばやく混ぜます
- 遮光性保存容器に移します
- 完全にさめたらフタをします
- ラベルに記入し、貼り付けます
- 完成
ココに注意
- 季節によってクリームの完成速度が異なります
- 高温のものにふれる作業が多いため取り扱いに注意しましょう。
- 火の扱いには注意が必要です。
スキンローション
「自分にピッタリのローションがない」
こんな風に思ったことはありませんか?
そんなときに自分自身の肌質に合わせて、しっとり・さっぱりタイプと作り変え、好きな香りでオリジナルのローションを作れます。
調整することができるので、より幅広い肌質に対応できるのも特徴。
お肌の保湿やうるおいを与える効果があるため、美容面でも効果的です。
普段使っている、化粧品などと並行して使い分けしてみても良いでしょう。
世界にひとつだけのオリジナルローションを作るのも楽しみのひとつですね。
用意するもの
- アロマオイル(ボディ用1~10滴ほど・フェイス用1~5滴ほど)
- 無水エタノール
- ラベル
- 遮光性保存容器
- 耐熱性ガラス棒
- 耐熱性ガラスビーカー
- しっとりローション(芳香蒸留水40ml・グリセリン5ml)
- さっぱりローション(精製水or芳香蒸留水45ml)
製作手順
- ビーカーに無水エタノールを入れます。
- アロマオイルを加えてガラス棒で混ぜ合わせます
- しっとりとさっぱりでそれぞれの成分を加える
- 遮光性保存容器に移し、よくかき混ぜ合わせます
- ラベルに作成日や材料を記入
- 完成
ココに注意
- 劣化しやすいため1,2週間で使いきる
- 高温多湿を避け、冷暗所などで保管しましょう
- 火の気がある場所での取り扱い注意
必須ポイントと注意点・手作り化粧品が完成したらラベルへの記入
手作りでの化粧品が完成したら、かならずラベルにこまかく詳細を記入しましょう。
というのも、ノートなどにも記しておくと、次回の改善点や参考に使うことが出来ます。同じものを作るときの目安にもなりますよね。
以下、ラベルに記入するべき内容です。
- アイテム名
- 作製日
- アロマオイル
- 基材
- 注意点
アロマ使用前の注意点について知っておこう
もうひとつ知っておきたいポイントは体質のチェック。
アロマはアレルギーがあったり、合う・合わないケースもあるため、かならず事前に体質をチェックしておきましょう。
とくにスキンケアとなれば、より注意が必要ですよね。
具体的な確認方法については、大丈夫?使う前に要チェック!アロマとアレルギーの関係性とは?の記事を参考にしてみてください。
今回のまとめ
自宅での手作り化粧品の製作は意外にもかんたんなものばかりです。
慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえばとてもかんたん。
日々の生活の一部に、アロマによる´香り´という分野が加わるだけで、以前よりも充実した日々を過ごすことができています。
是非、自宅で手作り化粧品の製作にチャレンジしてくださいね。
あなたの悩みがひとつ消えますように。最後までお読みいただきありがとうございました。